| ネタバレありなのでご注意を。 いろんな席で見ましたが、いやぁ、前はやっぱり剛くん観賞には良い。演者皆さんの表情も見えますし。 全体を観るには、１階中央、２階席前列・・・かな。話の内容的に、第３者になりたいならば３階席。立ち見は観てませんが、ノリノリになるには立ち見でしょうか。３階一番後ろで見たときには、隣の方に「ノリノリになって立っちゃってもいいですか」と言われたんですが、「それは係の人に聞いてください」と冷静に答えておきました（笑）その辺のマナーは守りましょう。 ただ、前の方、特に通路側だと、お芝居に巻き込まれます。演者が来るだけでなく、声をかけられます。剛くんが、ぶつぶつ言ってる姿や滴る汗等まで見れたのはよかったですが。 上から見てると、複数回観てる方もいるからか、カンパを集めに来ると、お金を入れるふりをしているお客さんも。ちゃんと対応してくれてるようです。まあ、それもどんどん引き寄せられちゃってるってことなんでしょうけど・・・。 JBの音楽に合わせて、まるでライブ会場のような錯覚もあるんですが、ふとストーリーを考えると、怖くなります。音楽にのって、手をたたいてるけど、それはウイを讃えることになってて。暴力でシカゴを支配していくウイを讃えることになる。ウイ＝ヒトラー・・・。流れに流されてたら、気づいたら・・・。それでいいのか？？？前の方で見ると余計に、胸の中がグッと何かに支配されます。泣きたいのに泣けないような、苦しい気持ち。 最後は、周りがみんな赤をまとっていくのに、ウイの衣装は黒の量がが増えていく（帽子も黒に。黒のストール身に着け。ジャケットも赤と黒のキラキラ）・・・けど、これは意味があるのかなぁ。なんか引っかかってます。ウイ自身も何かにとりつかれていったのかなぁ・・・。 最後のところで、バックに星条旗からナチスの旗、日の丸からナチスの旗と変わるところがあって。客席はのせられて拍手するは、手を挙げるわ、もりあがってるんですが・・・上から見てるとまるで、ヒトラーです。この前偶然見たヒトラー関連の番組で、演説を聞く大衆が魅せられていって、徐々に手を挙げる様子が流れてて、まさに客席そのものでした・・・。 役者に作法を教えてもらうシーンでは、最後に演説をするのに髭をつけ・・・客席から笑い声もあがるけど、笑えなかった。黒のチョビヒゲであのポーズ。ヒトラーだよねぇ・・・。あの辺から怖くなるんだよね。 ウイは、最初はイカれたギャング。チャーミングなところも。でもね、お話が進むにつれ、顔が変わっていく。もともとシャープなんだけど、後半は鋭く怖い。般若のようでもあり、冷酷過ぎて無表情だったりもして。もちろん、カーテンコールは、草なぎ剛ですけどね。 そんなこんな、いろいろ考えさせられるお芝居ですが、エンターテインメントとしては、十分楽しんでます。剛くん、セクシーで、かっこいいし。見たことがない剛くんが，そこにはいました。 |
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