「土曜スタジオパーク」（２０２１年７月１０日）

　剛くん「こんにちは。草なぎ剛です。慶喜はついに将軍となり、栄一はぱりぇ・・・噛みましたね。パリへと船出しました。これからどうなっていくのでしょうか・・・カミカミ」。大河ドラマ「青天を衝け」の映像。
　進行は、近藤春菜さん・足立梨花さん・後藤康之アナ。春菜さん「私も今、噛みましたけども」。剛くん「伝染するんですね」。春菜さん「パリがちょっとバリに聞こえるシーンも」。剛くん「ちょっと緊張してます」。春菜さん「緊張してますか」。剛くん「そうですね。久しぶりなんで。これ、ホント生放送ですか」。春菜さん「そうです。スタートしてますから。よろしくお願いします」。剛くん「こちらこそお願いします」。春菜さん「『青天を衝け』ではですね。徳川慶喜を演じてらっしゃいますけども。反響というのはいかがですか」。剛くん「すこぶるいいですね。歴代の慶喜で、剛くんが１番いいって。エゴサーチしてます。＜＃青天を衝け＞でね。ほめてる部分しか見てないですけどね。全てプラス思考にとらえてね」。足立さん「エゴサーチしなくても、今日は視聴者の皆さんからたくさんのメッセージ届いてるので」。その中から紹介。＜お誕生日おめでとうございます＞。剛くん「ありがとうございます。私、２７歳に」。春菜さん「どてーっ」。剛くん「どてーっ・・・気持ちはね。４７歳迎えまして。そうですね。ふざけるのもいいんですけど。たまには大人の魅力もね・・・どてーっ」。足立さん「まだコメント途中なんですけど」。改めて。＜慶喜、もしかしたら将軍にならないかもというスタンスで演じているからこそ、ワクワクハラハラさせてくれている＞。剛くん「ホントにありがとうございます。慶喜さんは、最初は何か、優柔不断で。そういう感じで」。＜慶喜のオーラがすさまじく。圧倒されている。オーラ、おへそから出してコントロールしていると話していたが、慶喜のオーラもおへそから？＞。剛くん「そうですね。スターっていうものはね。生まれながらにへその下にオーラのスイッチがあるんですよ。ないでしょ？みんな。スターじゃないからね」。春菜さん「自分で、こう・・・」。剛くん「僕の場合は、イメージで、それをオンにする。今、めちゃくちゃオンにしてますね」。春菜さん「確かに、声の出どころが、違いますね」。剛くん「だからそこらへんが、生まれながらに持ってるスイッチですね」。春菜さん「笑っちゃってるじゃないですか」。
　『今日のワンショット』。エプロンの写真。剛くん「僕、昨日誕生日むかえたって言ったんですけど。『青天を衝け』のスタッフの方が、プレゼントって頂いたものなんですよ。いいでしょ。エプロンで。いろんな作業するときに使える、革のポーチがついてて。取り外しができて。なんか、料理するときにもいいし。キャンプとか行った時とか。入れられたりとかして。”TSUYOPON”って書いてある。”TSUYOSHI”じゃなくて、”TSUYOPON”ってところが、親しみも感じますね」。春菜さん「距離の近さを感じますね」。剛くん「もう半年も撮影一緒なので」。ポッケの下の方に＜I'm Too BRIGHT＞と。剛くん「どういう意味ですかね」。後藤アナ「”快なり”じゃないですか」。剛くん「そうか」。後藤アナ「もしかするとですけど」。剛くん「僕のセリフで言って。お父さんの斉昭、言ってる”快なり”っていうことなんだ。うれしくて、今日はこの１枚を」。

　徳川慶喜とは・・・ポイントその一＜将軍になりたくない＞。後藤アナが言うと剛くん「どてーっ」。VTRで紹介。
　竹中直人さんからのメッセージ。竹中さん「怖かったですね。斉昭。僕もやってて、ヘロヘロでしたよ。この父で、この息子？って感じでしたよ。あんな父を見ていたら、大人しくもなるでしょ」。竹中さんが忘れられないシーン。「攘夷」という考え方が天子様を困らせていると、慶喜が早口でまくし立ててるシーン。竹中さん「ずしっときましたよ。もうあなたの出る幕は終わった、みたいな言い方されるんですよ。ひどいね。父親に対して。あの時は、ずしんときたの、覚えてる。自分の時代は終わったっていう。息子に言われるのは、突き落とされた感じ」。慶喜が「快なり！」というシーン（VTR）。竹中さん「あれは、驚きました。まさかあそこで”快なり！”が来ると思わなかった。いろんな思いがホントに駆け巡りますね。慶喜と言っていいのか、つよぽんって言っていいのか、わかりませんけど。とてもエネルギッシュで。今まで観たことのない慶喜だったなと。ずっと元気で、いろんなものに負けずに、徳川慶喜を演じきってください。（剛くん「ありがとうございます。父上」）。父は、とても楽しみにあなたの慶喜を見守ってますから」。
　剛くん「ありがとうございます。竹中直人さん、ありがとうございます」。春菜さん「父上として、すてきなメッセージを、最後」。剛くん「すごくよくしていただいて。撮影で。すごいチャーミングな方で。歌とか、口笛とか、すごい上手なんですよ。ずーっと音楽聴いてらしたりして。撮影の佇まいとかも、すごくなんか、楽しませていただいて。むちゃくちゃ優しくしていただきました」。足立さん「”快なり！”と叫んでいたところは、どういう風に思われて」。剛くん「やっぱり、パワーありますよね。竹中さんの斉昭って。だからなんか、こう、お父さんって存在が、慶喜って大きくって。それがすごい感じることができて。”快なり！”って、竹中さんがおっしゃると、心がウキウキして。慶喜もそれによって、将軍の道を選んだんじゃないかなぁともいました」。春菜さん「慶喜が”快なり！”っていった時は」。剛くん「そうですね。お父さんのこと思い出して。なのでね。さっきエプロンに書いてあったのが、”快なり”かと思って・・・」。後藤アナ「それに関して。Twitterで若干盛り上がってまして。”輝きが過ぎる”と。そっちの方のセリフを。想像で言って大変失礼しました」。剛くん「まわりまわって、繋がってる感じですから。慶喜は輝きがあって、最後は”快なり！”で」。春菜さん「いろんな意味を含めた」。剛くん「竹中直人さん、ホントにありがとうございます」。

　後藤アナ「大河ドラマの中で、凄みを感じたのが馬だと伺ったんですけど」。剛くん「馬は頭がよくて。馬ってすごいなって思って。人を見るんですよ。ちゃんとしってないと、すごいなめるんですよ。本番なのに草とか食べてるんですよ。ずーっと。なんか、その馬の担当の方が来ると、ピッとして。怒られちゃう、って感じで」。春菜さん「草なぎさん、最初なめられてたんですか」。剛くん「そう。だから、これ（戦で陣頭指揮をとってるシーン）馬ちゃんとやってるように見えるんですけど。ちょっとこっち（見えない方）に、馬の人がいて、ずっと見てる。いなくなると、こんななって（首をだらだら）、”しょうがないからのっけてあげてるんだよねぇ”みたいな感じで。だんだん腹立ってきて。負けないぞって思って。僕は役というか、馬に乗ってるときは・・・バンカーって言うんですけど。いつもバンカー君に載せていただいて。バンカーとの勝負ですよね。それは、だから、楽しかったっていうか」。春菜さん「バンカー君に乗るときは、へその下からオーラ出さなかったんですか」。剛くん「効かなかったみたいでね。馬にはね。違う世界観っていうか。先日も、ちょっとしたシーンで、夜２時に起きて。この間放送したのが、だいたい４秒ぐらいだったんですよ」。そのシーン。剛くん「感覚的に４秒ぐらい。深夜２時に起きて。４時ぐらいに現場入りして」。陣頭指揮をとってるシーン。剛くん「バンカーと戦ってるシーンです。見えない意思の疎通でね。あれでもね。今のスタジオなんですよ。どう見ても、外に見えるでしょ。ここなんですよ」。春菜さん「渋谷にバンカー君来たんですか」。足立さん「NHKに」。剛くん「NHKのスタジオに、馬入れちゃうの。多いとき、７頭ぐらい入れちゃって。NHKさんってすごいですよね。規模が違いますよねぇ」。春菜さん「バンカー君達の楽屋があったってことですか」。剛くん「楽屋はどうかわかんないけど。直接馬入れちゃって。スタジオで、外のシーンを撮る」。春菜さん「それはやっぱり、大河のすごみですよね。セットなんだけど、外のように見せて。馬も」。剛くん「オンエアー見て、自分やってるからわかるんですけど。視聴者の方ってね。外で撮ってんだなって思われてるじゃないですか。規模がすごいですね。大河ドラマってね」。

　ポイントその二＜心を許した家臣・・・＞。円四郎とのシーン。春菜さん「慶喜にとって、円四郎ってどういう存在ですか」。剛くん「特別な存在でしたね。堤さんとは、もう、すごく長く一緒に、何度かお芝居させてもらってるんですけど。なんかいつも刺激的で。その堤さんが、円四郎と言う役を演じてくれたので、すごく気持ちが膨らんで。想像している以上に、いいシーンが、堤さんのおかげで撮れたなと思っております」。春菜さん「視聴者の方も、”円四郎ロス”って広まったらしいですけど。草なぎさんの中でも」。剛くん「そうですね。やっぱり、撮影とは言え、寂しいんですね。もうちょっと長く、堤さんとお芝居して・・・したいなと思って・・・思います。思った」。春菜さん「今も、VTR見ながら、”すいません”のシーンとか、再現されたりしてましたけど」。剛くん「なんか。すごく緊張するんですけど。堤さんとお仕事すると。なんか、なんだろうな。その緊張感が好きで。すごい、ホントは緊張してるんですけど」。春菜さん「緊張感というよりも、すごく仲の良さが伝わってくる」。剛くん「そうなんですよね。すごくいい笑顔ですよね。この写真。このシーンなんかも、めちゃくちゃ緊張してるんですけど。なんか・・・不思議なことに、すごい緊張してるゆえに、ちょっと笑ったりすると、それが朗らかに見えたりとか。自分が狙って、意図してないものを、堤さんは、なんか、僕から引き出していただけるんですよねぇ」。
　堤さんからメッセージ。堤さん「ものすごい、難しいやり方をしてると思うんですよ。慶喜っていう演じ方を。極端なキャラクターに作ってやっていくことの方が、楽は楽なんです。剛くん、抑えた芝居で、品格もありつつ、燃える魂みたいなものも持ちつつっていう、相反するものを持ってる状態でできてるから。さすがだなと思うんですよね。全体的に、円四郎が、ちょっと友達のように、ニカって笑ってみせるとき、そういうときの、剛くんOリアクションが面白かったですね」。最後の２人のシーン。堤さん「ほんわか笑う。爆笑ではない。安心したような一瞬。だけど、あまり羽目を外さず。僕が変な顔をすればするほど・・・自分が映ってないとき、変な顔しちゃったりするじゃないですか。それに対して、時代劇で普通に笑うのって難しいんですよ。僕はちょっとした、そういういじわるをしてました。笑えねぇだろ、と思いながら」。
　剛くん「ありがとうございます。堤さん」。春菜さん「裏側は、堤さんから、ちょっとしたいじわるが」。剛くん「そうなんですよ。本気なのか、ふざけてるのか。だいたいいつもふざけてるのかな、堤さん、って思ったら、真剣だったりするので。映ってないところで、おちゃらけたりして。僕は笑いそうで、ちょっとこらえてるところの顔とか、つかわれたりとかして。これは堤さん、計算でわざと僕のこと引き出そうとしてやってるのかと。でもよく見ると、普通にふざけてるじゃないかなと思ったりとかして。読めないんですよねぇ。昔から。そういうところもドキドキするんですよ」。足立さん「抑えた芝居で、品格もありつつ、燃えるような魂でっておっしゃってましたけど」。剛くん「すごい素敵な言葉をいただいてしまって。１番の僕の誕生日プレゼントになりました」。足立さん「意識はされてたんですか」。剛くん「僕も、あんまり、こう、難しいこと考えないで。とりあえずやってみよう、みたいなスタイルなので。だから、これでいいのかなって思いながらやってるんですよ。そういうところを、堤さんが、なんか、プラスに取ってくれて。なんか、そんなはっきりしてなくていいんだ、みたいな。いつもなんか、勇気づけられる言葉をくれるので。今言ってくれた、品格と燃えるような魂・・・ホントに、１番のプレゼントになってるので。今日から、またそれを、僕は胸に抱いて。堤さん、ありがとうございます！」。春菜さん「いいプレゼント」。

　ポイントその三＜おかしろい家臣！？＞。栄一とのシーン。
　吉沢亮君からのメッセージ。吉沢君「やっぱり、なんか、草なぎさん自信が持ってるオーラというか。厚みみたいなものが、ものすごい慶喜の厚みにリンクしているんですね。先を見据えすぎて、周りがついていけてない部分がある。ちょっと危なっかしい感じとか。ホントに何考えてるかわからない、ミステリアスさとか」。１番印象に残ってるシーン。慶喜とともに、東照大権現様の遺訓を声を合わせて唱えるところ。VTR。吉沢君「撮影中は、なんかすごい、２人で声を合わせてやるの難しいし。下手したら、コメディみたいなシーンになるんじゃないかなっていう不安が、なんとなくあったんですけど。でもなんか、ものすごくぐっとくるものがあって。改めて２人の友情というか、絆というか、２人の関係性みたいなものが、そこでぐっと作れた気がして。ものすごい好きなシーンですね」。
　声を合わせたシーン。剛くん「そうですね。亮君の言うとおりに、一歩間違えたらコメディみたいになっちゃうかなって、僕も思ってたんですけど。実際やってみると、これ意外にいけんじゃないかと思ってきて。そうですね。なんかやっぱり、亮君の、このまっすぐなまなざしで、セリフがいつもバンバン来るので。亮君にもすごい引っ張られているっていうか。今回主役だし、亮君は。すごいセリフの量が、亮君いつもあって。僕ですら、けっこう大変なのに。あの量だと、休みの日とかも、ずっとやってんじゃないかな、みたいな。じゃないと無理だなって思って。いろんな亮君の、今回の栄一にかける思いっていうのが伝わってくるので。いいなって思います」。春菜さん「声もそうですけど、表情とかも、とてもよかったなと思って」。剛くん「なんか・・・ありがとうございます。そんなに撮影の合間は、亮君とはほとんどしゃべんないんですけど。役の上で会話してて。ちょっとふとした時とかに、すごく亮君の誠実さみたいなのが感じられるんですよ。カットかかった瞬間でも、ずっとお芝居を、亮君は。もちろんやめるんですけど。気が残ってるっていう感じが、すごい感動します。僕は、カットかかったら、もう帰ろうってなるんですけど。亮君は、ふわっとそこにいる。本人は気づいてないと思うんですけど。カットかかってからも、すごい、なんか、余韻を残してるんですよ。そういうとこ見ると、僕はすごい感動して、実はやってます。実は初めて、亮君、告白しました」。春菜さん「伝わってますから」。

　慶喜が将軍になった当時の状況を、ドラマの時代考証をしている齊藤洋一さんに解説してもらいます。全ての状況が悪化しているときで、慶喜はフランスとの協力に頼る。それでも政権を返上したのは、海外万国に日本が並び立つことが目標で、それは誰がやってもいいと考えていた。オールジャパンで国を守らなければ、という考え。
　春菜さん「慶喜が志していたのは、オールジャパン。日本の未来を見据えてのこと」。剛くん「そうですよね。僕も、ホントに、時代劇『青天を衝け』をやる前は、歴史とか全く知らなくて。詳しくもないし、ほとんど興味もなかったんですけど。やっぱね。だんだんわいてきますね。歴史の面白さっていうか。なんで慶喜は、政権とかを返上したんだろうとか。海外の文化とかに、いち早く目をつけて、そういうのを取り入れてみたりとか。だから実際、慶喜さんしかわからないじゃないですか。どんな気持ちをもって、戦いをやめて帰ってきたんだろうとか。だから結構楽しんで。でも、なんかホントに先をすごい見てて。すごく人望も厚くて。いくところ、いくところ、慶喜のことが好きな人がいて。だから魅力的な人であったのかなとか。将軍退いても、みんなが”まだできますよ”みたいな感じで。家臣たちが慕って来てくれたりとかして。すごい魅力のあった方なのかなって思ったりして」。春菜さん「そういったことを踏まえて演じて」。剛くん「そうですね。監督が・・・ちょっとわかんないでやってたんですけど。このところは、リハ―サルから、めちゃくちゃ丁寧に説明て頂けるので。”剛くんはわかってないんだろ”っていうのが、バレてきて。すごい丁寧に説明して。”ここはこういうことがあって”って。前後のことをめちゃくちゃ説明して」。
　春菜さん「慶喜と言ったら、大政奉還ですけど。撮影の時はいかがでした？」。剛くん「そうですね。もう撮り終えたんですけど。空気がやっぱり。スタジオの空気が、静かなのは当たり前なんですけど。すごくなんかいつもに増して、静寂している感じがして。長回しでけっこう撮ったりとか。なので、今後放送になると思うんですけど。そこは見所だと思います。たまにでもね、編集しているので。カットしているシーンもたくさんあるのでね」。春菜さん「ご自身も、オンエアーされるまで、長回しだったけど、どうなってるか」。剛くん「そう。わからない。まあ、でも、大政奉還はカットしないでしょ。たぶん。そこはたぶん大丈夫だと思う」。
　今後の見どころ。剛くん「やはり、この先、この、いろんな。海外とかの交流も深まってくる、時代が交差しているところなので。渋沢栄一がどのように大きくなっていくのかと。それと、僕的には慶喜が将軍を退いてから、そこの部分はなかなか大河ドラマで描かれてない所だと思うので。そこをやっぱり、今後は注目していただきたいと思います。よろしくお願いします」。

　メールの紹介。＜それぞれの芝居が認められ、長年応援してきて心の震えが止まらない。活躍を楽しみにしてます＞。剛くん「ありがとうございます。あたたかいお言葉、ありがとうございます」。

　ここからは、俳優草なぎ剛の魅力。

　「ペペロンチーノ」で共演した吉田羊さんからメッセージ。羊さん「草なぎさんは、役との境目がないんです。役のためにご自分の体を差し出している感じがしました。なので、草なぎさんのお芝居って、セリフじゃなくて言葉だし。演技じゃなくてちゃんと自然だし。あ、この人どっかで生きてるんだろうなって思わせる。実存感がある。草なぎさんが演じるキャラクターにはあるなと思います。灯里さんが、試作品のペペロンチーノを食べるシーンあるんですよ。草なぎさんがキッチンに立って、懸命に作ってる姿を見たら、涙が止まらなくなっちゃって。何回もNG出しちゃったんですね。監督的には、ペペロンチーノができあがって、お店が再開できるって希望のシーンだから、灯里さんには笑ってて欲しいんですって。ようやく笑顔で撮り直したのがオンエアーで使われたんですけど。終わって出たら、草なぎさんが待っててくださって。”羊ちゃん、さっきのすごい良かったよ。灯里さんの気持ちになったら、ああなるよね。すっごいよかったよ”って感想を伝えてくださったんですよ。そういう草なぎさんの心配りというか、現場をそういう風に保ってくれていたのかなと思いますね」。
　剛くん「うれしい言葉ですね。素敵な言葉いただいちゃったんですけど。そっくりそのまま羊さんにお返ししたいです。僕も、ホントに羊さんのこと、全て自分の持ってるものを役に投影されているというのを感じたので」。春菜さん「羊さんも、草なぎさんが役と境目がない、実在する人だなって行ってましたけど。草なぎさんも羊さん・・・」。剛くん「そう思いますし。羊さんが、やっぱり夫婦役をやってくださったので。僕は、潔という役を演じることができたので。すごく似てる方向だなって思って。勝手ながら役に対することとか、お芝居に対するモチベーションとかが。なんかさっきのシーン、泣くシーンじゃないんだけど。羊さんが、涙ぽろぽろ流されてて。でもなんか、すごい僕はいいと思ったので。その時に、僕らは同じ方むいてると思って。なので、初めてだったんですけど、今回。たくさんいただいてしまった・・・”しまった”とか言って・・・すごい好きになってしまって、羊さんのことが。なんかねぇ。素敵ですよねぇ」。春菜さん「羊さんに、待ってて、草なぎさんが、”よかったよ”って伝えるところ含めて、とても夫婦な感じがしますね」。剛くん「そうですねぇ。なんか。うん。言葉でね。すり合わせていくのもいいんですけど。なんか、羊さんとは、感覚とか、ホント言葉なくてわかりあえたなっていうか。僕が勝手に思ってるのかもしれませんけど。だからなんか、急に、最初、”羊さん”って言ってたけど。”羊ちゃん”って急にちゃんづけしちゃって。オレもちゃんづけしちゃっていいのかなって思って。そう。心の距離がもう。理屈じゃないんでしょうね。パって。羊ちゃん・・・今、さん付けですけど。ぽろって涙見たときに、すごい心が近づけたんですよね」。

　次は、一緒に舞台稽古をがんばった方から。剛くん「オレ、いい日だなぁ」。
　小西真奈美さんからメッセージ。真奈美ちゃん「草なぎさん、お誕生日おめでとうございます。とにかく、毎日１０時間ぐらい稽古してたんですよ。それで、作品の中で、後半２０～３０分ぐらい、２人だけのシーンっていう、長いシーンがあって。それだけをひたすらやるみたいな日々を、初演の時やってたんです。つかさんって、毎日セリフをどこかしら変える方なんですよ。つかさんはずっと草なぎさんのことを”あいつは天才だから”っておっしゃってましたし。草なぎさんは、つかさんのムチャなセリフとか、いろんなフラれることを、私からみればですけど、むしろ楽しんでやってらっしゃる感じだったので。つかさんが私に、毎日”草なぎに言わないように、このセリフ変えて言ってみな”とか言ってくるんですよ。草なぎさんの反応、フレッシュな反応が、すごくつかさんが楽しかったみたいで。でも私としては、ホントすいません、ここで変えちゃいます、とか思いながらやるんですけど。何を出しても、フレッシュにすごく受け止めてくださって。エンタテインメントの様子と懐の深さみたいなものが、すっごく毎日感じてました」。
　照れる剛くん。剛くん「真奈美ちゃん、大好きです」。春菜さん「大好きな人がいっぱい出てくれます」。剛くん「鼻の下伸びちゃう。ありがとう、真奈美ちゃん」。春菜さん「すごい濃密な時間を過ごされてたって感じしますけど」。剛くん「そうですね」。春菜さん「つかさんにも”あいつは天才だから”って」。剛くん「すごいほめていただいて。ホントにその言葉、今でも僕は宝物として、その言葉があるから。もしかしたら今までがんばってこれるんじゃないかってぐらい、大きな言葉で。なんかあったときも、つかささんがあんだけほめていただいたので、どうにかなるんじゃないかなと思って、いつもお芝居してるんですけど。でもやっぱり、真奈美ちゃんとは、ホント特別な思いがあって。真奈美ちゃん、その時初舞台だったんですよ。だからやっぱり。僕もつかさんと初めてのお仕事だったので。毎日ホントに、さっき言ってましたけど。１０時間ぐらい。もうそれ以上かな。セリフ言いあって。汗かいて。涙流して。もう戦友というか。真奈美ちゃんは。なので。先日も一緒の舞台だったんですけど。なんか、そうですね。変わらず、こうやって何十年も経って、一緒に真奈美ちゃんと舞台に立てるっていうのは、僕にとっても、この仕事やってて、１番の幸せだと思ってるし。これからも、真奈美ちゃんと新しい作品とかにがんばっていけたらなと。今日、つかさんの命日なんですよ。７月１０日は。天国で、なんかこう、ちょっとニカっと笑っていただけるんじゃないかなと。つかさんね。誰に対しても、天才って結構言うんですよ」。春菜さん「絶対特別な思いでね」。剛くん「そうやっておだてると、剛はがんばるってわかってるんですよ。そうです。だけどうれしいっていうか。そうなんですよ」。春菜さん「これからも、小西さんとやられるの、我々も楽しみですよ」。剛くん「歌もうまいんですよ。真奈美ちゃんは。真奈美ちゃんのCDもよく聴いてます」。

　続いて、剛くんの素顔に迫る。剛くんと言えばという人・・・剛くん「誰？」。
　ユースケさんからのメッセージ。ユースケさん「春菜、梨花ちゃん、剛、このあとランチしよう・・・印象はね。最初会った時から、不思議なくらい変わってないんですから。ちょっとほんわりと、優しそうなやつだなって。最初、第一印象。で、そのまんま年取った。剛がね、１番おもしろいんじゃないかって思ってるんですよね。いろんな人いるけど。芸人じゃないし。剛は。人を笑かせるのがうまいとかいうわけの人間じゃないと思うんだけど。面白くなさ過ぎて、面白いっていう。オレの中じゃ、最強のね、技を手に入れてるんですよ。彼はね。ムチャぶりしても、絶対にやるんですよ。たとえなにも浮かんでなくてもやるんですよ。なんか、ねらうと、ホントに面白くない。ねらわない、突発的に、なんかこう、勢いだけで、なんかやっちゃったっていう、いっちゃったみたいなことが、剛が１番おもしろいと思う。オレは。オレが１番笑ってる・・・やってあげてよ。１番得意なモノマネ。あれ。わかるよな。あれやって。お願いします。３・２・１、はい」。
　剛くん「ぼくはちゃんこたべれないよぉ～～」。みんな笑っちゃいます。春菜さん「誰！？」。後藤アナ「元ネタがわからない」。剛くん「ちゃんこいっぱい食べる人」。春菜さん「ちゃんこいっぱい食べる人のものまね？」。剛くん「でも食べれないっていう。ぼくはちゃんこたべれないよぉ～～」。春菜さん「知らんのよ。我々、その人知らんのよ」。剛くん「僕も知らないんだけどね」。春菜さん「いそうな人モノマネ？」。剛くん「そうそうそうそう」。春菜さん「ユースケさんからのムチャぶり、ちゃんと応えてましたね」。剛くん「応えたね。でもやめてください、ユースケさん。ホントに」。春菜さん「今までさんざんいろんな方ほめていただいて。ユースケさんは面白くなさ過ぎて面白いって」。剛くん「そうですね。ホント、なんだろ。ユースケさんもね。そういうとこありますよ。でも。ホント面白くなさ過ぎて、同じですよ。そうですよ。もう。面白いですよね。ユースケさんってね」。春菜さん「ずーっとふざけてますよね」。剛くん「長い付き合いなんですけど。ユースケさんも。正直、つかみどころがないというか。さっきね。ランチしようとか言ってて。けっこう人付き合い悪かったりするじゃないですか」。春菜さん「１番行かないの、ユースケさんですよね」。剛くん「さそっても、なんかねぇ。全然ねぇ。あれなんなんでしょうね。連絡返してくるの遅いし。どういうつもりなのかね。謎すぎるっていうかねぇ。だからこっちですよ。そのままね」。春菜さん「お互いずっと新鮮でいられるって」。剛くん「興味が尽きないっていうかね。でも、根底的に流れてるのは、優しいっていうか。そこは信じてるっていうか。それがなかったら、ホント、どうしようもない人っていうか」。春菜さん「そうですよね。お互いそれで好き同士じゃなかったら、どうしようもないですもんね」。剛くん「でも、ホント優しいし。でもなんか、いつも興味つきない男っていうか。僕にとっては、お兄ちゃんっていうのかな。ユースケさんっていうのは。堤さんっていうのは、お兄ちゃんよりかちょっとうえなかんじがするんですよ。堤さんって。お父さんまで行かないんだけど。お兄ちゃんよりか上っていうか。でも、ユースケさんは、ちょっとお兄ちゃんっていうか。ちょっと甘えられるっていうか。なんかね。気持ち的に助けてもらう部分多いです。ユースケさんは」。春菜さん「モノマネ、あれやってよって言って振って、ちゃんこのやってくださったけど。それを処理するの、我々ですからね。ユースケさんいないんだから、ここ」。剛くん「ほっといてください。大丈夫です」。

　剛くんが最近はまっているもの・・・サツマイモ。剛くん「サツマイモ好きですねぇ」。
　YouTubeで、クルミちゃん・レオン君にケーキを作ってあげた映像。
　剛くん「好きなの。サツマイモ好きで」。春菜さん「デレデレですね」。剛くん「愛犬のね。クルミちゃんとレオン君ね。たまにああやっておやつを作ってあげようと思って。最初ワンちゃん用に作ったんだけど。自分もぺろってなめてみたら、結構おいしくて。それからけっこうサツマイモが気になって」。春菜さん「そっからなんですか」。剛くん「そうです。もともとワンちゃん友達の方がいて。その方が作ってて。真似して作って。ペロッとなめたら、おいしくて。スーパーとか行くとサツマイモが気になっちゃって。季節によって違うんだよね。種類とか。ただふかすだけで、なんでこんなに甘いんだろうなって思って。すごい最近サツマイモが」。春菜さん「お家でいろんな種類ふかして食べてるんですか」。剛くん「そう。けっこう腹持ちもするし。すげーいいなと思って」。春菜さん「クルミちゃんたちにもあげて」。剛くん「あげられるし。人と一緒に食べれるから。味ついてないから。すごくクルミちゃんとレオン君も喜んでますね」。
　春菜さん「クルミちゃん、けっこう警戒心強い？」。剛くん「なんかね。あの方はね。すごい犬っぽくない性格で。家帰ってきても、お出迎えとかほとんどしないっていう。僕は、けっこうそれを夢見て、ワンちゃんライフを始めたんですけど。ほぼ、今まで、今年で５年目なんですけど。５年で３回ぐらいしか。なかね。誰に似たのかわからないんだけど」。足立さん「草なぎさんかもしれないですね」。剛くん「安心しきってるんだと思ってるんだけど。だからね。微妙な距離があるんですよ」。春菜さん「帰ってきたときも、ソファの上で、”ああ、お帰り”って」。剛くん「それだったらまだいいけど。お腹だして、グーって寝てるとか」。春菜さん「心許してないとね」。剛くん「さすがに心許してなかったら悲しすぎるので。そういう子なの」。

　「ハッピーバースデー♪」と歌いながらななみちゃん登場。剛くん「ありがとう」。ななみちゃん「快なり！快なり！・・・誕生日プレゼントに、何でももらえるってなったら、何が欲しい？」。剛くん「ジーンズかな、やっぱり・・・でもやっぱりジーンズいらない。僕のこだわりがあるから」。春菜さん「人からもらうとわかんないですもんね」。剛くん「”おめでとう”っていう言葉でいいかな」。ななみちゃん「何でも手にした人の言葉だよね。さすが」。剛くん「こだわりあるんで」。ななみちゃん「１つ大人になったっていうことで。これから新しくチャレンジしてみたいこと、何かある？」。剛くん「健康管理っていうか。やっぱり、もう５０ですから・・・四捨五入したらね。だから、なんかね、健康って楽しいじゃないですか。自分で１番管理できるっていうか。なので。ユースケさんも、すごい健康志向で。なんかやっぱり。いつまでもね。ステージとか立っていられるように。やっぱりね。健康について、追求していきたいですね。体もそうだし、気持ち的にもね。やっぱりポジティブに」。ななみちゃん「全て、”快なり！”ということで行きましょう」。おすすめ番組紹介。
　ななみちゃん「草なぎさんが、普段あまり語られない、２番目に好きな食べ物って何？」。剛くん「そうですねぇ・・・らっきょとか。島らっきょうとか。それ、ユースケさんのことだ」。春菜さん「なぜ、人のこと言うんですか」。ななみちゃん「好き嫌いはある？」。剛くん「全くありあM戦。食べることは大好きですね。餃子なんかも、さきほど出てきた、おいしそうでしたね」。おすすめ番組紹介。
　ななみちゃん「ここで一句。草なぎさん、ななみといっしょに旅行かない？」。剛くん「よいですよ　そしたら　どこに行きますか」。おすすめ番組紹介。ななみちゃん「”土曜スタジオパーク”でも一句」。剛くん「土曜スタジオ　いつも明るいスタジオだ　ありがとう」。字余りだし、パッと見をいっただけだし・・・と突っ込まれ。ななみちゃん「でもうれしい。何でもやってみようって感じがうれしい。顔真っ赤っかでかわいい」。

　メールの紹介。＜ポジティブに生きる秘訣は＞。剛くん「睡眠じゃないですか。やっぱり。大事だと思うんですよね。イヤなことあったら、もう寝ちゃうっていうか。僕はあんまり、イヤなことあっても、寝れないとかないんですよ。とりあえず寝ようと。そうすると、よく寝ると、自律神経も整う感じで。なんであんなにイライラしてたのかなって思うんですよ。起きたときに」。春菜さん「割と切り替えられてるっていうか」。剛くん「疲れがたまってきちゃうと、やっぱり、ちょっとしたことが気になったりとか。人のせいにしちゃったりとかするので。とにかくまず１回寝た方がいいですよね」。後藤アナ「何時間ぐらいねるもんですか」。剛くん「結構寝るよね。8時間は寝たいですね」。春菜さん「ドラマの撮影とかになると、それも厳しくなって」。剛くん「2時に起きたときは、イライラしてたかもしれませんね・・・うそうそうそうそ。仕事ですから。仕事はちゃんとやります」。春菜さん「いつも穏やかですからね」。

　最後に、全国の慶喜ファンの皆さんにメッセージ。剛くん「みなさん、これから『青天を衝け』、ますます盛り上がってすごい展開になっていって、注目するところたくさんあります。今後僕も、慶喜ね、将軍を退いてどうなっていくのか。これからの大河、ぜひともよろしくお願いします」。
　今日の感想。剛くん「やっぱりNHKって照明も多いですし。スタジオも広いですしね。明日も僕、NHKで。大河の。明後日もNHKなんで。NHKに住んでるみたいになってて。最近シャワーとかもNHKで浴びちゃったりとかして。がんばりましょうね」。