もう一つの僕の生きる道〜OnlyOne〜

　２００３年３月４日　ニッポン放送　２０：００〜２１：００
　　　※２００３年４月４日＜２７：００〜２８：３０＞　ニッポン放送他で再放送。「ディレクターズカット」ということで，一部追加がありました（下の方で，簡単に追加部分を解説。追加された部分には※印あり）

　こんばんは。草なぎ剛です。僕は，この後１０時からフジテレビ系で放送しているドラマ「僕の生きる道」に出演しています。ガンのために余命１年と宣告された教師が，残り１年を自分の信念に基づき，懸命に生き抜く様を描いたドラマです。これからお聴きのラジオで「もう１つの僕の生きる道〜OnlyOne」というラジオドラマをお送りします。生きている喜びを，人を愛する力強さを，若い男女の交流を通して表現しています。共演は，テレビでも相手役の矢田亜希子さんです。それでは，お知らせの後，ドラマのスタートです。
　「もう一つの僕の生きる道〜OnlyOne」


　この話をするのに，一体どこから話せばいいのだろう。とにかく，彼女と出会う前の僕と言ったら，人付き合いが苦手で，休みの日の過ごし方とかも知らなくて，よく友だちからは医者らしくないといわれていた。毎日，家と病院を往復する人生。医者ならもてるだろうって？そんなことはない。僕みたいなタイプだっているんだ。そんな僕が，全く接点のない彼女と出会ったのは，携帯を落としてしまって・・・・

　（電話の音）
　神林「どちら様ですか？それ，僕の携帯だと思うんですけど・・・どこに落ちていました？」
　神林は，落とした携帯に電話をかけてみた。拾った人は，フラワーショップ結城の女性。敬明会病院の近くにある花屋だった。急いで向かう神林。
　お店に行き，携帯を受け取る神林。お店の中の匂いが気になる神林。「フリージアです・・これです」と結城が差し出す。神林は「フリージアっておいくらですか？・・敬明会病院にお見舞いに行くところだったんで」と花を買っていく。

　僕はこのとき，花を買う口実が欲しくて，お見舞いに行く人のふりをしてしまった。これが僕と彼女の始まりだ・・・

　（留守番電話）
　「神林ともうします。今日は携帯を拾って頂いて，本当にありがとうございました。ちゃんとお礼を言っていなかったような気がして・・・また明日，改めて伺いますので。失礼します」
　（留守番電話）
　結城「今日はわざわざありがとうございました。お菓子まで頂いてしまって。かえって申し訳ないくらいです。またいつでもお立ち寄りください」

　それから僕は彼女の店に通うようになった。僕のことを病人の見舞客だと思っている彼女は，いつも親身になって花を選んでくれた・・・

　（留守番電話　午後６時１９分）
　結城「お伝えしたいことがあったので，お電話しました。またこちらからご連絡します」
　メッセージを聞いた神林は，自分から電話をかけた。結城は，百合の花の手入れ方法をちゃんと伝えてなかったからと，親切に電話をしてくれたのだった。
　神林「わざわざありがとうございます・・あ，あの・・」と話し出したところで切れてしまった。

　僕が花を買っているのは，お見舞いのためじゃないと，そろそろ彼女に伝えなければ・・・だけど一体なんて言えばいいんだろう。僕は百合の香りの立ちこめる部屋で，１人ぼんやりと考えていた。職場の先輩は，早いとこ彼女の携帯番号を聞けと言う。そんなこと，簡単にできるわけない・・・

　※１

　（携帯電話　神林→結城）
　神林「お店，定休日だったんですね」。結城の店は，月に２回だけお休みがある。
　結城「明日はいつも通りに営業しますので，立ち寄りください」
　神林「あの・・次の定休日は？」結城「２０日です」神林「覚えておきます」

　（携帯電話　神林→結城）
　結城は声ですぐ神林からだとわかった。
　神林「明日って定休日ですよね・・・偶然僕も休みでして。どこか行きませんか？」
　結城「はい」

　午後からという約束で，僕は彼女と会うことになった。急いでシフトを変わってもらわなきゃ。僕は彼女にはうそを付いてばかりだ

　（携帯電話　神林→結城）
　留守だったのでメッセージを残す。
　「今日は夕飯までつきあってもらっちゃってすいませんでした。なんかお店の予約とかもしてなくて，あっちこっち歩かせちゃってすいませんでした・・・あのぉ・・いいです。また電話します」
　（留守電メッセージ　午前１０時２８分）
　結城「夕べは電話に気づかなくてごめんなさい。こちらこそ昨日はありがとうございました。ご馳走になってしまって申し訳ありません。あの・・植物園なんて久しぶりだったから楽しかったです。でも庭に咲いてるお花が少なくて寂しかったですね。もう少し暖かくなったら，また一緒に行きましょう。昨日のお礼に今度はお弁当を作ります」

　※２

　（留守電メッセージ　午前０時０１分）
　神林「誕生日おめでとう！ごめん，こんな夜中に。でも，一番最初におめでとうが言いたかったので電話しました。また電話します」
　（携帯電話　結城→神林）
　誕生日にお花をもらったお礼を言う結城。
　神林「あのさ。実は，今日，言えなかったことがあるんだけど・・・・好きです。たぶん，はじめて会ったときから・・・あの，どういう答えがもらえるにせよ，これからも今までみたいに仲良くして欲しい。友だちとしてでもいいんで」。
　結城「私・・・一日中あなたのこと考えてる」。
　神林「今から会えないかな。ほんの少しの時間でいいから」
　結城「うん」

　僕の人生に光が射した・・・

　※３

　（留守電メッセージ　午後２時１０分）
　神林「今日は早くあがれることになったから，桜見に行こうか。先輩にいい穴場を教えてもらったんで」
　（留守電メッセージ　午後１１時７分）
　神林「今日，電話できなくてごめん。今日も職場に泊まります。この忙しい時期さえ乗り越えたら，またゆっくり遊べるから。鎌倉に紫陽花見に行こうか」
　（留守電メッセージ　午後９時３１分）
　神林「明日の花火大会６時半からだって。ごめん，ちょっと遅れるかも。先に行っててくれないかな。ついたら電話するんで」
　（携帯電話）
　結城「おはよぉ！朝だよ！」
　（留守電メッセージ）
　神林「この間話したけど，何とか休みもらえそうです。箱根あたりの温泉とかどうかな。そろそろ紅葉がきれいだし，今晩電話くれる？」

　半年前の僕は，こんな自分を全く想像していなかった。仕事の方の順調で何人かの患者を任せてもらえるようになった。まさに公私ともに充実しているという状態。でも，人生は上手くできている。幸せの間にちょっとした落とし穴があるのだ・・・

　（携帯電話　結城→神林）
　結城が話しかけても様子が違う神林
　神林「仕事でちょっと・・・」
　結城「私も時々落ち込むことあるけど，でもあんまりくよくよしないようにしているんだ。だって，またやり直せばいいじゃない。大事なのは同じ失敗を繰り返さないことだよ。大丈夫。取り返しの付かないミスなんてないんだから」
　神林「あるよ！取り返しのつかないことだってあるんだよ！・・・何も知らないで，自分の物差しで偉そうなこと言うなよ。しばらく仕事に専念するから」

　（メッセージ　３件　結城→神林）
　昨日午後１０時１２分　「たけし，この間はごめんなさい。また電話します」
　今日午前９時３分　「おはよ。起きてる？仕事がんばってね」
　今日午前１０時５７分　「・・・・」
　＜メッセージを消去しました＞

　僕は後悔していた。彼女は何も悪くない。悪いのは自分が医者であることを話していなかった僕の方だ。正直に全部話して，１からやり直そう・・・

　（メッセージ）
　１０月３日２０時７分　「ごめん。携帯通じないからこっちにかけました。戻ったら電話くれるかな・・またこっちから電話します」
　１０月４日８時３０分　「どこかに出かけているのかな。これ聞いたら連絡ください」
　１０月４日１２時１２分　「もしもし？あのときはごめん。反省してる。会ってちゃんと謝りたいんだ。それから話したいこともあるんだ。また電話する」
　１０月４日２１時８分　「もしかして怒ってる？」
　１０月４日２２時１５分　「また電話します」
　１０月５日２時４２分　「・・・・」

　（携帯電話　結城→神林）
　結城「ごめんね。急に実家に帰る用事できて，ずっと留守にしてたんだけど，昨日一旦家に帰って留守電聞いた」
　神林「心配したよ。ずっと店も閉めているし」
　結城「ホントにごめん」
　神林「オレもごめん。あのときはどうかしてた。今から会えるかな」
　結城「また実家にいるの・・法事とかいろいろ重なって」
　神林「戻ったら電話くれる？・・・話さなきゃならないことがたくさんあるんだ。大丈夫，これから僕達が上手くやっていくための話だから」
　（メッセージ　午後５時１３分）
　結城「まだ帰れそうも無いみたい。また電話するね」

　彼女は僕にうそを付いていた。それを僕は知ってしまって・・・

　（携帯電話　結城→神林）
　結城「ごめんね。なかなか連絡できなくて」
　神林「最近公衆電話からが多いね」
　結城「携帯の充電器忘れちゃって・・まだ帰れそうにないんだ。親に引き留められちゃって。早く帰りたいのに」
　神林「カナ。今日，病院で君のこと見かけた。帰省しているなんて，ウソでしょ」
　結城「ごめん・・・」
　神林「僕も君に隠してたことがあるんだ・・僕ね，敬明会病院で働いているんだ。医者なんだ。まだ新米の研修医ってやつなんだけど。はじめてカナのお店で花を買ったとき，花を買う口実が欲しくて，とっさにお見舞いなんて言っちゃったんだ。あの後，どこかで正直に言えば良かったんだけど。時間がたてばたつほど，言えなくなってしまって・・・」
　結城「あのころ買ってたお花って・・」
　神林「毎日家に飾ってた。丁寧に手入れ方法を教えてくれたから，どれも長持ちしたよ・・・この間，ひどく落ち込んだのは，はじめて担当した患者さんが亡くなったから・・・この仕事をしていくには乗り越えなくちゃいけないことなんだけどね。どうしても考えちゃうんだ。僕がもっと早く気づいてたらって。それでカナに八つ当たりした。ごめん・・僕みたいな冴えないやつが医者なんて，笑えるよね」
　結城「タケシは，タケシだよ。私から見たら，立派な蘭も，高いバラも，小さなかすみ草も，全部同じ花。それと一緒。大切な物に対する気持ちは変わらない」
　神林「ありがとう。カナはどうして・・・」
　結城「検査入院してくださいって言われて・・・急じゃないの。ずっと検査に通ってて。高校生の時手術して，卵巣片方取ったの。早期発見だったから，大したこと無かったんだけど・・・あのときは，すごく落ち込んだ。なんで私なの？って。そんなとき，クラスメイト達が，変わりばんこにお花届けてくれて，すごく救われた。実は花屋になったのって，それがきっかけだったの。ごめんね。本当はそういう病気したこと，つきあう前に言うべきだったのよね」
　神林「関係ないよ，そんなの」
　結城「また入院することになっちゃって」
　神林「検査だけでしょ。大丈夫。うちの産婦人科って評判いいし。カナ・・もう僕は絶対カナに隠し事をしない。だから，カナも僕に何でも話して。これからもずっと一緒にいたいから」
　結城「うん」

　僕はこのとき，僕達は大きな嵐を乗り越えたと思った。きっとこの先，何があっても大丈夫だと，そう信じていた・・・

　※４

　（メッセージ）
　結城「今日から個室に変わりました。良かったら遊びに来てね」
　（電話　結城→神林）
　神林「どう調子は？」
　結城「最悪！すごく退屈」
　神林「贅沢言わない。電話付きの個室なんだから，いいじゃない」
　結城「でも退屈なの」
　神林「午後から顔を出します」
　結城「昨日，高校時代の友だちが，お見舞いに来てくれたんだ。陽倫学園って知ってる？今，そこで国語の先生をしているんだって・・・すごいきれいになっていてビックリした」
　神林「先輩聞いたら，紹介しろってうるさいだろうなあ」
　結城「ダメダメ。職場に気になる人がいるみたい・・・タケシにも会いたいって言っていた。退院したら，一緒にご飯でも食べようって」
　神林「じゃ，早く退院しないとね」
　（電話　結城→神林）
　結城「やっぱり手術するみたい」
　神林「手術したら，早く良くなるよ」
　結城「人ごとだと思って」
　神林「ばれた？（笑）」

　この後すぐ，僕はカナの担当医に呼ばれた。先生は，カナの手術はしないと言った。「それがどういう意味かわかるかね？」と先生は言った。ご両親の希望で，このことは本人には知らせないらしい。
　僕は屋上で，ぼんやり空を眺めた。その日はとても空が青くて，僕は涙が止まらなかった。カナ，ごめん，僕はまた君に隠し事をしなければならない・・・

　（電話　結城→神林）
　神林「ごめん。ここんとこ忙しくて・・・」
　結城「私，あんまり良くないのかも・・いつまでたっても手術決まらないし・・今まで使ったことのないようなきつい薬ばっかりだし」
　神林「大丈夫だよ。この間，外科の先生に聞いてみたんだ。手術しなくて済むかもって。薬だけでもいけるか，試してるところだってさ。その先生と話をするの大変なんだよ。すごく変わってる人で。ふざけたこと言っているかと思ったら，急にまじめなことも言い出したりして，何というか，つかみ所のない人なんだよね。でも，患者さんには人気あるんだよ。そう言えば，その先生が受け持っている患者さんにも陽倫学園の先生がいるって。なんの病気か教えてくれなかったけど。でも，病気の体で今もがんばって教壇に立っているんだって。何かすごく思い入れのある患者さんみたいだった」
　結城「じゃ，私もまた花屋に戻れるかな」
　神林「もちろん」
　（電話　神林→結城）
　神林「花届いた？」
　結城「すごいきれい。ありがとう」
　神林「退院したらさ，旅行に行こうか。どこに行きたい？」　
　結城「富良野」
　神林「退院した頃，ちょうどいい季節かもね」
　結城「一度，あのラベンダー畑見てみたいんだ」
　神林「絶対行こうね」
　（電話　結城→神林）
　神林「どうしたの？こんな時間に」
　結城「声が聞きたくなって」
　神林「覚えてる？僕がカナの携帯番号聞いたときのこと。人生であんなに緊張したの初めてだった」
　結城「汗，びっしょりだったよね」
　神林「こんな緊張するなら，聞かなくていいやって思ったんだけど。でも，やっぱりあのとき勇気出してよかった。今こうしてカナの声聞けるのも，あのとき勇気を出したおかげだからね。あのときの自分を誉めたいよ」
　結城「私もすごい緊張したんだよ。あんな風に電話番号聞かれたの初めてだったから。簡単に教えていいのか，迷ったけど。でも，教えて良かった」
　神林「カナが病気になって，こんなこと言い出すのは，もしかしたら卑怯なのかも知れないけど・・・僕と結婚してくれないかな。籍だけ先に入れて，退院したらすぐに式を挙げよう」
　結城「タケシ，ありがとう」
　（メッセージ　午前５時１５分）
　結城「タケシ，ありがとう。でも，結婚はできない。だって，私なんかと結婚したら，タケシがすぐひとりぼっちになっちゃうもん。ごめんね，タケシ。私，知ってた。もう長くないこと。両親にお願いして，全部話してもらったんだ。私達，またお互いに隠し事しちゃったね。でも，タケシのウソ，いつもうれしかったよ。タケシ，ありがとう。ホントにいろいろ・・・お願いがあるの・・・ピーッ」

　それからすぐカナは別の病院に移ってしまった。それからの僕はというと，彼女と出会う前に生活に戻ってしまった。僕は彼女と出会ったことで，何一つ変わることができなかったんだろうか・・・

　（電話　ホスピス病棟　神林→結城）
　神林「神林です。お久しぶりです」
　結城「ホント，久しぶりですね」
　神林「いきなり電話してすいません」
　結城「よくここにいるってわかりましたね」
　神林「職権乱用ってやつです・・・あれから何か変わったことありますか？」
　結城「毎日穏やかに過ごしています。ここって食事が美味しいんですよ。海が近いから，お魚も新鮮だし・・・近くに，菜の花畑があって，毎日花に囲まれています・・・後は，髪を短くしました。長い髪だと抜けちゃったりするんで・・お仕事の方はどうですか？」
　神林「研修医の課程が終わりまして，敬明会病院を離れることになりました。寂しいですけどね。いろいろ思い出がありますから・・・一つだけ聞いてもいいですか？最後の留守電のメッセージ，途中で途切れちゃってて。僕へのお願いって何だったのかなって思って。ずっと気になっているんです」
　結城「あの・・・私のことは忘れてください・・・わざわざお電話ありがとうございました。じゃ・・・」
　神林「待って！・・・短い髪も似合いますね。来月からここに配属になりました」
　結城「タケシ」
　神林「もっといろんなこと話そうよ」

　♪「世界に一つだけの花」


２００３年４月４日　再放送（ディレクターズカット）

　放送時間が３０分長く，一部会話部分等が追加されていました。
　剛くんのコメントの前に，たくさんの反響（感動した等の他，聴けなかった方からの放送希望等）があったので，今回再放送することになったという説明がありました。その説明の後「世界に一つだけの花」アルバムバージョンが流れました。

　剛くんのコメントは，特に変更無し。
　ブロック毎に，ＳＭＡＰの曲が流れました。
　　※１「胸騒ぎを頼むよ」　※３「たいせつ」　※４「Fly」　
　さらに，エンディングで，アナウンサーのコメント（感想はハガキで等）があり，最後に「僕は君を連れていく」が流れました。

　※２は会話部分
　結城が電話していても大丈夫か尋ねると「ダメ・・」と答えながら「ウソ」と冗談を言う神林。だいぶ口調はくだけている。
　お互いの仕事の話をする。
　結城のお店に，６歳ぐらいの子が１人で千円札を握りしめて，友だちのピアノ発表会で渡す花束を買いに来たこと。神林は，相変わらず雑用ばかりで，大きな仕事を任せてもらえないことを話す。結城は「サラリーマンって大変なんですね」と。
　結城「会社勤めしたことないから詳しいことわからないけれど，きっといつか上司の人が神林さんのいいところに気づいてくれるよ」
　神林「結城さんは，どうして花屋になったの？」
　結城「（一瞬詰まるが）小さい頃からやりたかったの」
　神林「好きな仕事するのって１番だね・・・僕は・・・・親と同じ仕事に就いただけだから。好きな仕事かっていうと・・どうなのかな。自分が今の仕事に向いているかもまだわからないし」
　結城「簡単には答でないよ・・焦らなくても大丈夫。自分の置かれた場所に，しっかりと根を張ることができたら，自然と答えが見つかると思うよ。花がきれいに咲くのと一緒で・・・ごめん，わかったようなこと言って」
　神林「なんだかやる気出てきた。今の言葉，色紙に書いてよ」
　結城「お店に置こうか（笑）」
　神林「もう１つお願いがあるんだけど・・・下の名前で呼んでいいかな」
　結城「うん」
　神林「カナさん・・」
　結城「はい」
　神林「今度の定休日，また会える？」
　結城「午前中はダメだけど，午後からなら」
　神林「また近くなったら電話するね」