ＳＭＡＰ×ＳＭＡＰ特別編　
　　　　僕とあなたの生きる道〜ONE DAY〜

２００３年７月７日（月）　フジテレビ　２２：１５〜２３：０９

〜ONE DAY（その日）〜

　ドラマの終了以来，久しぶりに合う，剛くんと矢田さん。「お久しぶりです」と挨拶を交わします。
　ドラマが終わって，自分の中で変わったこと・・・矢田さん「全てにおいて，考えることが変わった」。普通に食欲があることが幸せに感じたりするそうです。剛くん「いっぱい残ってるセリフ，あった・・・死んでしまう男と結婚してしまうみどり先生は，すごく好きでした」。お父さんに反対されたとき「セリフで，死んでしまう男は，世の中全員よって・・・すごく当たり前のこと言っているんだけど，すごくね，僕の琴線に触れるものがあったんですよ」。「いろんな人に，あのセリフで私はボロボロに泣きました，とか言ってもらえると，この仕事してて，よかったなぁって思えたんですよ」と矢田さん。
（ドラマダイジェスト）
　秀雄の声「絶望の淵に立ち，僕は初めて考えた。生きるとは何かと。そこから本当の意味で僕の人生が始まった」

　秀雄の死から，２年がすぎた・・・・
　秀雄の声「人間は生まれたときから限りある人生を生きている。ただ，そのことを忘れて過ごしている。１年後，あるいは１ヶ月後，ひっとすると今から２４時間後，自分がこの世にいないかも知れない。もうし，そう決まっているとするなら，あなたは残された人生をどう生きるだろうか」
〜ONE DAY（その日）〜
　
　秀雄の母は，今は亡き息子を思いながら居眠りをしていた。そのそばに，秀雄がやってくる・・・「母さん」。２人で歩き出す。
　船に乗り，２人の時を過ごす。秀雄の声「できなくなって，はじめてしておけば良かったと思うことがある。たとえば，親孝行だ。ねぇ，母さん。母さんより先に天国に行ってしまった僕は，親不孝ですか？」
『もし自分の命が２４時間しか残されていなかったら，あなたはどうしますか？』

　理事長：みどりと遊園地（ディズニーランド）に行ってみたい。娘にはその現実を言わない，言えない。（理事長ではなく本人としては）わめき散らしそう・・・
　教頭：家族と山に登る。全てを断ち切って，逝くことに集中したい。
　久保：部屋の掃除をしたい。精神状態が良くないと部屋が汚くなる。気持ちをクリアにしたい。混乱したままでは逝きたくない。
＜カンテラ（レストラン）＞
　秀雄と母。「母さんには何度か話したことあったよね。みどり先生と僕が好きな店」と秀雄。２人で，食事をする。母親が自分のハンバーグを「味見する？」とすすめると，秀雄は食べたことがあり「教頭先生が好きなんだよね」と。
『もし自分の命が２４時間しか残されていなかったら，あなたはどうしますか？』
　
　吉田：変わったことしたいと思わない。いつも通りの生活を送る。
　赤坂：バイトがしたい。今の状況じゃできないので。接客業をしたい。
　田中：映画を撮りたい。
　近藤：遊びまくる。海の中で時間を忘れたい。
　田岡：大切な人を乗せて好きなバイクで走りたい。でもまだ免許がない・・・
剛くんと矢田さん。

　「どういうときに死について考えますか？」と剛くん。それに対して矢田さんは「日常的に，常に考えたりするんですよ。自分の命がいつまでかってわからないじゃないですか」と。剛くんも「ホントにもしかしたら２４時間かもしれないよね」と同意。矢田さん「人の人生って，生まれたときには決まっているんだって思っているんですね」。普通に車を運転していて，自分は気を付けていてもトラックがぶつかってくるかも知れない・・・。「このまま死んだらどうしようとか，日々思っている」と言う矢田さん。
　剛くんは「今回の役で，僕もね。基本的には８０歳ぐらいまで生きられるんじゃないかって，どこかで思っている人だったんですよ。でも，それはとても都合良く考えてることだから。やっぱ，ちゃんとしないといけないなってあるな」。剛くんが「２４時間だったらヤダね」と言うと「自覚するまでにそれぐらいかかちゃう」と矢田さん。
『もし自分の命が２４時間しか残されていなかったら，あなたはどうしますか？』

　鈴木：ずっと会っていない人に会いに行く
　杉田：美味しい物をたくさん食べる。特にそば。
　黒木：貯金を全部使う。高い洋服を買って，ディズニーランドに行って欲しい物を買って楽しむ。
秀雄の声「どうせ死んでしまうなら，前々からやりたかったことを思う存分やってやろう・・僕も最初はそう考えたし，いくつかは実行してみた」「その考えが正しいかどうかは，自分自身が決めることだ。僕は否定しない・・・ただ，結局僕は別の答えを出した。僕なりの答えを出すきっかけになったもの。それは１冊の本だった・・・」
＜展望台＞
　秀雄と母。２人で夜景を眺める。
　「きれいだね」と話をしていると・・・母が「ごめんね」と言い出す。「丈夫な子に生んであげられなかったからね・・ごめんね」と謝る母。秀雄は「母さんのせいじゃないよ」と言うが，母は「今度，あんたを生むときには，病気にならないように生む」と涙ぐむ。
『もし自分の命が２４時間しか残されていなかったら，あなたはどうしますか？』

　麗子：イタリアに行きたい。ブラッドピットとデートしたい。でも無理だから，好きな人達だけの事を考えて，その人との思い出を作る。
　岡田：おばあちゃんの手料理食べたい。
　金田：家の中で静かに時を過ごしたい。
　畑中：愛犬と彼と一緒にいたい。
　赤井：かみさんと一緒にいたい・・・父親は，まるでドラマのように母親にもたれかかった亡くなった・・・
＜赤煉瓦倉庫＞
　秀雄と母。大好きなものを２人で交代にあげていく。
　秀雄「梨」。母「みかん・・しかも，はっさく」。
　秀雄「パバロッティ」。母「ビビアン・リー」。
　秀雄「サバのね，文化干し」。母「私も・・・おいしいよね」。
　秀雄「あとね・・・母さん」。
　母が，秀雄の方を向くと・・・そこに秀雄の姿はない。

　・・・・・夢から覚める母。母は，時々こんな夢を見ている。
〜ONE DAY（その日）〜

　その日は，今はなく中村秀雄の三回忌であった。同僚や教え子達が集まって，献花をしている。それを見守る秀雄の姿。

　秀雄の声「自分の死について考えてみることは，悪いことではない。死を考えることは，生きることを考えることと同じ事だから。自分にとって，一番大切なものは何か。そのために自分はどう生きるべきか。その答えは，簡単には出せないと思う。きっと，今日みんなが考えた中にヒントが隠されているのではないか。僕はそう思う」。
剛くんと矢田さん。

　剛くん「今回は，コンセプトとして，２４時間しか生きられないって事なんですけど，どうですか，矢田さんは。いろんな人に聞いてきたんでしょ？」。矢田さんは「いろんな人に聞いてきたんですけど，みんなそれぞれ思うことが違って楽しかった。私はどうかっていうと，２４時間って言うと，ちょっと寝たらすぐたっちゃうじゃないですか」と。「寝ないのかな，やっぱり」と剛くん。矢田さんは「絶対寝ない」と言いますが，剛くんは「でも怖いから寝ちゃうかも知れない」と。剛くん「どうする？ホントにそうだったら」と再度質問。矢田さんは，焦ってしまうと良くないと思うから，冷静に大切な家族や恋人と過ごしたいそうです。「時間に追われちゃうといいことないので，落ち着いてじっとそう言う人と一緒にいるかな」。
　剛くん「でもさ，いつか死んでしまうんですよ，僕らも・・・後悔のないように生きたいよね。そう思うと，秀雄君は幸せだったなと思う」。「やりたかったことも達成できたし」と矢田さん「絶対死に向かっちゃダメですよね。どうやって過ごすかとか，どうやって生きるかと言う方向に向いていかないと。限られる日にちで生きる方向に向かっておこうというのは学んだ所ですね」。「そうですね」と剛くんも。矢田さんが「勉強になったことばかりでした」と言うと「そうですか・・・僕も」と剛くん。