| 「チョナン・カン」は，草なぎ剛＝チョナン・カンが，韓国でスターになる半年間を描く「ドキュメント風バラエティ」番組。全編，韓国語オンリー。 |
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| 第１１回 | 第１２回 | 第１３回 | 第１４回 | 第１５回 | 第１６回 | 第１７回 | 第１８回 | 第１９回 | 第２０回 |
| 第２１回 | 第２２回 | 第２３回 | 第２５回 | 特別編 |
| 特別編＜９月２８日＞ 必ず戻ると誓って韓国を後にしたチョナン。彼は今東京に戻ってきていた。渋谷区某所。マスターを相手に話をしている。 「スターになるつもりで韓国に行っていたんだ。でもそんな簡単な物ではなかった・・・」と今までのことを振り返る。 韓国についてすぐにＴＶの取材をうけた。まだまだ自信満々のチョナンの姿が。でも，街でポスターを見せてインタビューをしても知名度は０。そんなとき，屋台の夫婦との出会いもあった。 「韓国でスターになるなるために，韓国語でレコーディングをした。その後もいろんなところで歌ったな」。 「アチムヘル ボロ カジャ」・・・レコーディング風景やいろんな場所で歌うチョナンの姿。 「韓国の放送作家は，ほとんどが女性。おもしろい話が聞けたし，彼女たちが書いてくれた台本でドラマにも出ることができた」 ２回のドラマ出演の様子。 ２回のドラマ出演で，知名度も少しずつアップしてきた。 韓国の日刊スポーツの記者とも話をした。 子どもたちにサインを求められるが「日本のサインで」と。 「韓国に行って一番驚いたことがあるんだ。マスターも行ったと思うけど・・」とチョナンが言うと「軍隊？」とマスター。「そう，すごくショックだったんだ」。 兵役を終えたばかりのキム氏との話。 韓国の地下鉄で驚いたこと。 サッカーのサポーターたちとの一杯・・・ 「男女の関係もとても新鮮だった」 新婚さんへのインタビュー。 「チョナンは韓国で恋人とかできたの？」とマスター。 チョナン「・・・・」。チョナンの胸にあの女性との日々がよみがえっていた・・・・ 半年間で出会った思い出深い方々とのパーティ。いろいろ考えさせられた場だった。 スターになる前に戻ってきたチョナンに「夢をあきらめたの？」とマスター。チョナンは「あきらめていない。実はその件でマスターにお願いがあるんだ。日本にいる韓国人。在日の人でも最近北人でもかまわないんだけど，会いたいんだ」。理由を聞かれると「今はまだ言えないんだ」。 チョナンは知らなかったが，そのころあの彼女が韓国を飛び立っていた・・・・ 「チョナン・カン」の第２幕が始まる・・・  |
| 第２４回＜９月２１日＞ 空港で思いを巡らすチョナンは，「必ず戻る」と宣言し日本へ。 日本。とある場所（福岡ドーム）で「あの人たちのコンサート」が行われている。その関係者入り口に現れたチョナン。警備員に韓国語で「韓国に行ったことがありますか」と話しかけるが無反応。 コンサート会場。盛り上がっている中，中居君・慎吾君が「続いてのコーナーは，海外からのゲストをお呼びしました」と紹介。そこで流れ始めたのはチョナンが挨拶をしているＶＴＲ。「みなさん，お元気ですか？私だけの独特な挨拶をお教えます・・・あんにょーん（おっはー）」「今日は，ＳＭＡＰのコンサートで盛り上がっているんだよね。韓国までその熱気が伝わってきたよ。私は韓国では有名になったけど，ＳＭＡＰの友達とももっと親しくなりたいんだよね。私も今そっちに走って行くから，みなさん待っていてね！」。もちろん，韓国語。 そして，番組のオープニングと同じような映像が流れ・・・チョナン・カンが登場！「みなさん！あんにょーん。これからみなさんのために，ボクが一生懸命歌います。だから，トイレに行かないでね。そして，覚えてください。ボクは，チョナン・カンです」。そしてあの「アチムヘル ボロカジャ」を歌い出す。 歌い終わると「ヨロブン！カムサハムニダ。サランヘヨ（みなさん，ありがとう。愛しているよ」と去っていった。 会場の通路にチョナンが現れた。「またすぐ韓国へ戻るんですか？」という質問に「イヤ，しばらく日本にいる」と答えるチョナン。 「悔しいけど，ボクは映画のオーディションに落ちた。負けは認める。と言っても韓国でスターになることを決してあきらめた訳じゃない。むしろ逆だ。韓国でスターを目指す中で，いろいろ経験して，いい出会いもたくさんあった。そんなことを思い返していたら，思いついたんだ，すごいことを！日本でやらなければならない，すごいことを！やるよ！『チョナン・カン第２幕』の始まり！東京で会いましょう」 清々しい表情で去っていくチョナン。これから何が始まるのか・・・・ 空港には，あの彼女の姿が・・・・ |
| 第２３回＜９月１４日＞ 「ボクは決めた」。そう彼女に告げたチョナン。何を決めたのか，彼女に教えることもなく・・・ 街の雑踏の中を一人歩くチョナン。韓国での出来事を思い出す。渡韓直後のインタビュー。まだ自信満々だった。でも街頭での反応はいまいち。必死で「キオッケジュせよ」を繰り返した，デパート前。日本ではドラマの主演をこなすチョナンも，韓国での最初のドラマはたった２シーン。しかもあっけなく的に殺されてしまう役。その３ヶ月後に出演したドラマも，出番は多かったものの，発作で倒れてしまう情けない役・・・。それでも街頭での反応は良かった。サインを求められるようにもなった。 チョナンが何かを決めたことを告げた店に，彼女の姿があった。「私と前に来ていた人，来ませんでしたか？」。彼女は必死でチョナンを探していた。チョナンとの思い出の場所を，１つ１つ探し回っていた・・・。 そのころチョナンは・・・空港へ。空港で立ちすくむチョナン。あのパーティーでの屋台のおじさん・キムさん・サポーターの言葉を思い出している。今，自分がやるべきことは何か・・・・チョナンは，帰国を決意した。「必ずまた戻ってきます」と宣言して飛行機に向かうチョナン。 彼女は，もう韓国にはいないチョナンを必死で探し続ける。チョナンとの思い出を胸に。韓国の女性は情が深い・・・ 一方。日本のとある場所。たくさんの女性たち。手に持っているのは・・・ＳＭＡＰそれぞれのうちわ。その中にチョナンの顔のうちわも。そう，ここは福岡ドーム。「アチムヘル ボロ カジャ」が聞こえてくる。肩からバスタオルをかけたチョナンの姿が。「またすぐ韓国へ戻るんですか？」と言う問いに「イヤ」と笑顔で答えるチョナン・・・ |
| 第２２回＜９月７日＞ 今までであった思い出深い方々をお呼びして，感謝のスピーチを披露したチョナン。感謝の言葉だけではなく，自らが得たこの半年間の成果を自信満々に語る。スピーチが終わり「何か意見とかある人。質問でもいいや」と言うと，最初に話をしたのは女性放送作家の方。「初めてちゃんと会った日本人がチョナン。今まで日本人に対するイメージは決して良い物ではなかったけれど，かなり変わった」と。もう一人の方も「ありがとうと言わなければならないのは，韓国人の私達の方だと思います」。この言葉に「うれしい」と喜んでいるチョナン。監督さんも「日本や日本人に対する印象が良くなったよ。今後の韓国での活動が気になるし，韓国でスターになる日も近いと思う。がんばって欲しい」。 お褒めの言葉に喜んでいるチョナンに，屋台のおじさんが「ちょっと違う意見だけど」と話を始める。「チョナンがやってきたこと，今話したことは素晴らしいことだけれど，それだけで日本とか日本人全体について語るのは危険なことだと思う。未だに韓国と日本の間には大きな問題があるのに，それを度外視することはできないでしょう。その辺りをどう考えているの」。答えに詰まるチョナン。すると今度はサポーターの一人の男性が「ボクも同じ意見。サポーター同士では，韓国と日本は今とてもいい関係だけど，国と国，政府と政府はやっぱりいい関係といえないのが現状。日本はこんなことで来年のワールドカップを共催できると本当に思っているのかな」。これには「共催はできるよ・・っていうか，なんとしても成功させないと」とすぐに答えるチョナン。別のサポーターが「その前に解決すべき問題がたくさんありますよね。出ないと本当の意味での成功はないんじゃないか」と言うと，「それはそうだと思う」とチョナン。 続いて，キムさんが「日本人は国に対する意識が希薄すぎる気がする。さっき自分が国のために何ができるか考えることができたと言ったけれど，実際君は何ができるの？」と質問。少し考え込んだチョナンの答えは「具体的に何ができるかっていうと，今はまだ見つかっていないけど・・」。キムさんは「韓国の男はみんな軍隊を経験するから，自分の国に対する愛情とか，責任感がとても強い。日本人ももう少し『自分の国』っていうものを考えるようになって欲しい」と。それに続いてサポーターが「軍隊を経験したけど，国について考えるいい機会ではあった。日本人も自分の国について考えるようになって欲しいし，国がやったこと，やっていることに責任を持って欲しいと思う」。 次々に浴びせられる厳しい意見。チョナンが考え込んでしまうと，監督さんが「みんなが言ったように，韓国と日本の間には，簡単には埋められない隔たりが残っている。でも，言い方向に向くようにがんばって行くしかないんじゃないかな。だからこそ，チョナンには，本当にありがとうって言いたいんだけど」と。すると「これからもがんばって欲しい」と言う声も。屋台のおばちゃんも「さっきは厳しいこと言ったけれど，私も応援している。またうちの屋台に気軽に寄ってね。待っているから」。 笑顔になったチョナン。みんなに「カムサハムニダ」と握手していく。 「暖かい意見も，そして厳しい意見も，全部がこの半年の収穫です。今日，こうしてみなさんと話ができて，韓国のこと，韓国人のことがより好きになりました。本当の気持ちです。みなさん本当にありがとう」ｂｙチョナン。 改めて色々なことを教えられたチョ案。韓国でスターになりたい，それ以上に大きな物をこの半年でつかんだのかも。「カムサハムニダ」は，チョナンの心からの言葉に違いない・・・。 そして，チョナンはある結論を出した。 彼女と初めてのドラマのロケ地を歩くチョナン。この２人にもある結論が・・・。 お店でお酒を飲む２人。チョナンは彼女に「ボクは決めた」と。彼女が「何を？」と聞いても「決めた」としか答えない。 そして，空港にチョナンの姿が・・・・ さっきのお店には，一人取り残された彼女の姿が。 |
| 第２１回＜８月３１日＞ 「今日はドキドキです。緊張しています」とチョナン。今回は，この半年で出会った思い出深い方々をお呼びしています。初めてのドラマの監督さん，明洞の屋台のご夫婦，軍人のキムさん，公演で出会った母子，女性放送作家のみなさん，ecoleの記者の方，サッカー韓国代表のサポーターの面々。たくさんの方と出会い，その生き方や言葉に助けられ，励まされてきた・・・ チョナンはみなさんを前に，話を始める・・・ 韓国に来て半年。韓国の空港に降り立ったときは「この国はオレの国だ」と思いました。街の中を歩いても，初めての場所のはずなのにどこかで見たような気がして。「前世は韓国人だった」と思うほど。チョナン・カンとして韓国で過ごした時間は，１分１秒が楽しかったです。全てが新鮮で，心に響きました。最初は，韓国人の方が日本人より自己主張が強いように感じていました。でも，今，少しだけ韓国を理解できるようになって，イヤな部分も愛せるようになっていきました。 日本で生活するときは「ありがとう（カムサムニダ）」と心から感じることは正直言って少なかった。でもこの国に来て，心の底から「カムサムニダ」と思えることがありました。ホントに小さなことだけど，たくさんの「カムサムニダ」が今ボクの中にあります。 初めてテレビに出た「セクションＴＶ」のみなさん。インタビューの女性が綺麗でした。おかげですごくがんばれました。 公演でじゃんけんをしてくれた親子。まだ韓国とうまくかみ合っていない自分に少し悩んだりしたけど，あのじゃんけんですごく自分自身の肩の力が抜けた気がします。「カムサムニダ」 屋台のおばちゃん。ボクのこと覚えていてくれて「カムサムニダ」。屋台の料理おいしかったです「カムサムニダ」 スターバックスで友達を待っていた彼女。笑顔が素敵だったよ。「カムサムニダ」 女性放送作家の方々。いい役をくれて「カムサムニダ」。今度は死んだり倒れたりしない役をお願いします。 「シット・コム」で共演したイ・ゼウンさん，綺麗ですね。もっと一緒にいたかった。「カムサムニダ」 「シット・コム」で共演したジョ・インソンさん，ケイン・コスギに似てたね。かっこよかった。「カムサムニダ」 「シット・コム」の監督さん。ちゃんとダメダシをしてくれて「カムサムニダ」。次はもっとシーンをください。 レッドデビルズのみなさ。ビールおいしかったなぁ。お互いがんばりましょう。「カムサムニダ」 「ecole」の記者の方。差し入れのキンパがおいしかった。「カムサムニダ」 イム・ジェウクさん，オム・ジョンファさん，ピンクルさん，ｇｏｄのみなさん，合ったこともないボクにコメントしてくれて「カムサムニダ」 「シット・コム」で２回目に共演したパク・キョンリムさん。テレビで見てて，最初に顔を覚えて好きになったのはあなたでした。「カムサムニダ」 済州島のシンガーとバンマスさん。ボクの歌盛り上がらなくてごめんね。あのとき，握手を求めてきてくれた少年。絶対に忘れないから。ボクと握手したこと，何年か後に絶対自慢できるようにするから。「カムサムニダ」 軍隊の話をしてくれたキム・ドファンさん。自分は国のために何ができるのか，考えることができました。「カムサムニダ」 この国で，ボクと話をしてくれた人達。本当に，ホントにありがとう。 日本では，今，色々な俳優や歌手が活躍しているので，韓国だったらもっとチャンスがあるかも，という下心でこの国に来ました。いざ来てみると，日本以上に厳しく，いろいろなことを考えさせられる国でした。 ・・・これからもがんばります。応援してください。「カムサムニダ」 自分の気持ちをみなさんに伝え，満足げなチョナン。「何か意見のある人いますか？」というチョナンの問いかけに，最初に答えたのは屋台のおじさん。「あなたがこの国に来たこと，今言ったことは素晴らしいけれど，未だに韓国と日本の間には大きな問題があります。それを度外視することはできないでしょ？あなたはその辺をどう考えていますか」。 考え込むチョナン・・・。 韓国に来て，ある程度韓国のことを理解したつもりでいたが，チョナンが考えるよりも，韓国と日本にはもっと複雑な問題がある・・・ |
| 第２０回＜８月２４日＞ 今週も今までのチョナン・カンを振り返る。 雨の中，彼女ととある場所を見ているチョナン。「懐かしいなぁ。ボクが初めて韓国に着て，最初に訪れたのはここなんだ」「どれだけ認知されているのか確かめたかった。寂しかったなぁ，あのときは」。そう，その場所は名門女子大前。たくさんの女子大生に「ボクのこと知っていますか？」と声をかけたところ。あのころは知っている人は誰もいなかった・・・ 彼女と腕を組んで，デパートの前を通り過ぎる。「あのときは強気だったなぁ。久々に緊張した」。そう，いきなりデパート前のステージにあがり，歌を披露した場所。一生懸命自己紹介をし，「アチムヘル ボロ カジャ」を熱唱。 そして２回のドラマ出演。演技力も評価され，徐々に認知され始めてきた。該当のポスター前インタビューでも「知っています」「おもしろかった」という評価。ただ，チョナン・カンが目指しているのは「スター」。まだまだ道のりは遠い。 川岸。彼女が「アニバーサリー」を歌っている。でもそこにはチョナン・カンの姿がない・・・ |
| 第１９回＜８月１７日＞ 映画のオーディションを受けているチョナン。迫真の演技で与えられた演じる。一通り終わると「トーンや力量はいいんだけれど，少しオーバーな感じになっちゃっているから，もう１回やってください」と映画スタッフ。もう１度チャレンジするチョナン。今度は「急いでいる感じになっちゃっているから，もう少しゆっくりやった方がいいですね」というアドバイス。そして「韓国は好きですか？」という質問に「すごく好きです」。「どういうところが好きですか？」・・「海苔巻きがおいしいです。それに韓国は女性がきれいです」と答え「ボクをこの映画で使っていただければ，絶対に言い映画になると思います。よろしくお願いします」とアピールしてオーディションが終わる。 オーディション会場のビルから出てきたチョナン「完璧だ」。映画スタッフの評価は「感情の表現は１番良かったです。ただ少々縁劇的な表現でした。ストレートすぎると言うか」。彼らのイメージしている役は，もっと感情を抑えたタイプだという。「感情表現は良くできていたと思います」。 彼女と映画館にやってきたチョナン・・・ オーディションの翌日。スタッフの下した最終結果は・・・「経験もあるし，独特な顔だし，映画のキャラクターについても彼なりに分析して準備してきたようですが，今回の映画で求められているキャラクターとは合わないので，また次の機会にお願いします」。 スターを目指して韓国にやってきて早５ヶ月。失敗や挫折は今回だけではない。色々な経験をしてきた。それらの経験は，チョナンにとって障害忘れることができない貴重な物になっているはず・・・ 彼女とお茶をしている。「ここで初めて韓国のテレビ局のインタビューを受けたんだ」「今から思えばずいぶん自信過剰気味だった気がする」とその時を振り返るチョナン。そして，韓国での唯一の勝負曲「アチムヘル ボロ カジャ」のレコーディングや，いろんな人とのインタビューを振り返る。たくさんの人々と出会ったチョナン。その人たちは，チョナンを励まし，色々なことを教えてくれた。 チョナンの挑戦はまだまだ続く・・・・ チョナンは，彼女に・・・「ボクは決めた」。 |
| 第１８回＜８月１０日＞ 例の彼女が，自室で友達に電話をかけている。「今日本では，韓国がはやりなんだって・・彼が言っていた」「今年は白がはやりなんだって・・彼が言っていた」。 躍進する韓国映画。その背景には，韓国政府の積極的な支援がある。韓国政府は，IT＆映画産業に対して多額の予算を投下することを決めた。さらに劇場での全上映時間の３分の１以上は時刻の映画でなくてはならない。そんな中で韓国映画が飛躍するきっかけとなったのは，アメリカメジャー映画の解放。その危機感が韓国映画界を奮起させた。 チョナンがオーディションを受けるためにやってきたのは，韓国２大映画会社「サイダス」。ハン・ソッキュの「８月のクリスマス」など，世界に誇る韓国映画を制作している会社。 チョナンが呼ばれ，いよいよオーディション。オーディションは，女性３人男性一人と一緒（合計５人）。チョナンは５番目だ。その場で台本を渡される４人。チョナンにはまだ渡されない。順番にその台本にそって演技をする。短いセリフを，各自，自分の解釈で演じていく。真剣に見つめるチョナン。隣の男性は，妙に落ち着かない。「ケンチャナヨ？」と声をかけるチョナン。その男性，自分の番になると，歌い・踊りながらアピール。その男性の演技も終わり，いよいよチョナンの番。チョナンはこの段制に対抗するためか，「アチムヘル ボロ カジャ」を歌いながら自己紹介。「日本人ですね？」と言われると「日本では数本のドラマに出演しています。もちろん，主役も」とアピール。スタッフたちは「日本では歌手もやっている人です」「かなり人気ある」と。 ここで台本が渡される。内容の説明も。愛し合っている間柄の男女。すごいケンカをした後で，愛情と憎しみが入り交じっている。「徐々に感情を高めながらやってみてください」。「ちょっと待っててください」とチョナン。「飲んでも良いですか？」と飲み物を片手に，セリフを繰り返し口に出し，役に入っていく。「もうちょっと待っていてください。もう一杯」と時間をかけている。「お待たせしました・・やります」とチョナンの演技が始まる。怒りがこもったセリフ・・・・。 オーディションを終え，「サイダス」から出てくるチョナン・・・。 |
| 第１７回＜８月３日＞ 海が見えるベランダで，例の彼女と２人。彼女の方から「昨日はごめんね。大丈夫だった？」と。チョナンは「何が？大丈夫だよ」と彼女を気遣う。彼女は「あんなにすごいと思わなかった」。「大丈夫だよ。こう見えても強いから」とチョナン。２人で外を見ていたが「今日も背が高いね」とチョナンが言うと，「靴脱いであげる。低くしてあげる」と彼女は靴を脱いで，さらに姿勢を低くする。一緒になって姿勢を低くするチョナン・・・。 ディナーショー。先週飛び入りした続き。挨拶の後「アチムヘル ボロ カジャ」を歌い出す。最後に「新婚のみなさんも，そうでない方も，末永くお幸せに。こんばんは楽しんでくださいね。僕も楽しみます。今日は本当にありがとうございました。応援してください」と挨拶。しかし，会場の反応は・・・拍手もまばら。食事に忙しいそう・・・。唯一，一人の少年だけ握手を。「さみしかったぁ」と戻っていくチョナン・・・。 ホテルのベランダ。彼女が「何考えているの？さっきのステージ？」。チョナン「うん。さっき歌っているとき，さみしかった・・・」。彼女は「上から見ていたけど，上手だったよ」とチョナンを励ます。「ホントにそう思う？」とチョナン。彼女は「うん。一生懸命やっている姿がとてもよかった。みんなまだあなたのこと知らないから。これからもっとがんばれば良いよ。応援するよ。私が一番応援する」と。この言葉に励まされるチョナン・・・。 ソウル。俳優を目指す若者たちに混じって，夏休みを終えたチョナンがいる。実は，ある韓国映画のオーディションを受けるために，ここにやってきたのだった。いよいよオーディションが始まる・・・・ セリフ(?)を真剣に覚えるチョナンの姿が。 |
| 第１６回＜７月２７日＞ 夏休み中のチョナン・カン。初めて馬に乗ってみた。うまく乗りこなしている。なぜかチョナンがいつものポーズをとると，電光が走る(^^;) ホテルのプールサイド。例の彼女とデッキチェアーでくつろいでいる。「昨日はごめん。臭くなかった？」。彼女は「ちょっと臭かったけど，もう大丈夫」。「今日もやるぞ（ハルスィッタ）」とやる気満々のチョナン。 そのやる気満々のチョナンがやってきたのは，ホテルのプールサイド。楽器を前にした男性に「よろしくお願いします。ボクの歌です。言い歌ですよ」と楽譜を渡す。もしかして・・・・。 済州島は，新婚旅行の聖地。ホテルの広報マンも宣伝をしている。 「新婚さんいらっしゃい」と，チョナンは新婚旅行できている２人にインタビューをする。出会ったいきさつやどこが良かったのか等，普通の質問をした後「もし奥さんの携帯のリダイアルに知らない男性の名前があったらどうしますか？」という質問を旦那さんにする。この質問に面食らっていたが「携帯電話会社に行って，全部の通話記録を一度出してみて，確認するでしょう」と答える旦那さん。そして奥さんには「もし旦那さんが知らない女性と食事をしていたら？」という質問を。奥さんも「そんなことはあり得ないですが・・・単純な関係なのか，ややあやしい関係なのか，食事後の行動を見てから決めるでしょうね」と。この２人の答えを聞いて「怖ーっ」と怖がるチョナン。 韓国では浮気なんかしよう物なら即離婚が常識だとか。離婚率が２．５％で，これはアジア諸国でダントツ。 ホテルのバスルーム。チョナンがお風呂に入り，彼女がバスタブに腰掛けている。彼女が「私の好きな歌，歌ってあげる」と「あなた」を韓国語で歌う。そして「ボクが好きな歌」とチョナンも韓国語で歌い出す。それはユーミンの「ANNIVERSARY」。 プールサイドでは，ディナーの準備が進んでいる。ここのホテルでは，フィリピンのシンガーの歌を聴きながら，食事を楽しむことができる。そう，そこに飛び入り参加するチョナン・カン。軽快な音楽に合わせ，踊りながら登場してくる。挨拶をした後「この島に初めて来て感じたんですが，空気がとてもおいしいですね。そして・・海女さんが綺麗です」。そして歌う前に好きな言葉を披露。「働かざる者食うべからず」と「いつまでもあると思うな親と金」の二つ。「ここ済州島は新婚の方が多いと聞きました。みなさんのために歌います」と，「アチム ヘル ボロ カジャ」を歌い出す・・・ このときはまだ無念の結末を向かえることを知らなかった・・・・ |
| 第１５回＜７月２０日＞ とある島にやってきているチョナン・カン。夏休みのようだ。リゾートホテルの１室。テラスから外を見ている。部屋の中から女性の声が。やっぱり同伴・・・。 バスルーム。チョナンがお風呂に入り，そのバスタブの縁に座っている例の女性。ブクブクという音が聞こえたと思うと，チョナンが「くすぐったいよぉぉ〜。足が，足が，くすぐったいよぉぉ〜」と大笑い。彼女が，ジャグジー(?)のスイッチをいきなり入れたらしい。「ビックリしたぁ」と言うチョナンに，「動かないで」と彼女。素直にそのまま・・また泡が。「くすぐったいよぉぉ〜」と大笑い。 チョナン・カンがやってきたのは，韓国の最南端の島・済州島。暖かいリゾート地で，日本で言えば沖縄。海岸に，スーツにサンダル姿でやってきたチョナン。そこで仕事をしている海女さん２人と話をする。２人は，海女歴３５年と６０年以上のベテラン。チョナンが，この島にやってきて感じたことは，女性が多くて，みんなが仕事をしていると言うこと。韓国では，男が働き，女は家庭でそれを支える，というパターンが多いが，この島では逆で，女性が働いて家計を支えるのだという。海女さんに「あなたの顔，ホントに長いね」と祝えるチョナン。「ネェ（はい）」と苦笑い。そして，「この島に一人できたんですか？」と聞かれると，返事に困っている・・・。 ホテルの１室。彼女と一緒に，この前出演した「ノンストップ」を見ている。彼女に「かっこいい？」と聞くと，「とてもかっこいい。うまいし」と彼女。 そのドラマ出演について，スタッフの感想。 プロデューサーは・・・ 「演じ方が韓国のタレントみたい。内容をよく把握しているし。短時間なのに，ちゃんとキャラクターを作って演じているのが素晴らしかった。特にコメディの演技は韓国のタレントよりすぐれた点があります。体を使った演技は，易しくないのに，よくやってくれました」 監督は・・・ 「演出をしながら，非常におもしろかったです。この番組は現場の雰囲気が重要なんです。彼はその雰囲気にすぐなじんで他の役者とも息が良くあっていました。キョンリムと言う女優は『妹』と名乗るほど仲良くなっていました。異国での撮影にも関わらず，全然ビビってなかったし。とても楽しく撮影することができました」 ２人の放送作家は・・・ 「最初は少し不安でしたが，演技を見たら他の役者に比べて，表情も完璧で。特にジェスチャーの部分は色々と工夫してくれて，おもしろい動きとかがんばってくれました。努力した跡が見えて，とても良かったです。彼のコミカルな感じが，ドラマ全体にも良い結果を残してくれたと思います」。 （視聴者の声は？）「１回目の時より，演技がとても自然な感じになったという声が，インターネットや電話などに集中しました。視聴率もよく，再放送しました。反応が良かったです」。 プロデューサーは・・・ 「個人的には，悪役をやってみてもらいたい。日本ではそんなキャスティングをしようとしてもやらないでしょうね。アイドルスターですから。でも彼が韓国で新しいタイプのスターを目指すなら，あえて悪役をうまくやりこなすことも１つのきっかけになるんじゃないかな」 前回の監督は・・・ 「前回より，セリフ回しがいい感じになってきた。エアロビの動きは，韓国では見られないコミカルな動きだったので，視聴者がとても喜んでくれました。今韓国のトップスターよりも忙しく活動しているようだけれど，もっと，良い日本文化をたくさん紹介してくれたり，韓国の良いところもたくさん日本に紹介して，そう言う文化のメッセンジャーになって欲しいです」 そして，街での反応は・・・いつものようにポスターを見せて，聞いてみる。みんな「ノンストップ」で見たという。 １人目「知っています。おもしろかったです。かわいかった」。 ２人目「まぁおもしろかったです。（演技は）良かったと思います」。 ３人目「おもしろかったです。（印象は）なんだか珍しかったです。いつも韓国のスターばかり見ていたので，日本のスターを見たら，ちょっとショックでした」。 ４人目「日本でＳＭＡＰと言ったら，とてもおもしろくて，かなりの人気があるじゃないですか。韓国の芸能人は，人気があがるとすぐに格好つけたり，生意気になるけど，ＳＭＡＰの場合は『スマスマ』などで笑いや安らぎを与えてくれるので，今回もそう言うところが良かったです」 韓国でも知名度が上がってきたチョナン・カン。でも「スター」と称されるにはまだまだのよう。 海辺を彼女と歩く。「日本に行ったことある？」とチョナン。彼女はまだ１度も行ったことがない・・「行ってみたい」。橋の欄干で，腕相撲をする２人。なぜかチョナンが負けてしまうが・・・ そんなのんびりムードのチョナンだが，ある無謀なことを企てていた・・・ |
| 第１４回＜７月１３日＞ 前回収録の様子が紹介された，２回目のドラマ。「ニューノンストップ」で６月１日にオンエアーされた。 舞台はスポーツジム。ある女性がバーベルを持っていると，後ろの方からチョナンが登場。「おじさん」と声をかけられ怒り出す女性。「後ろから見たら，体ががっちりしていたから」と言い訳するチョナン。ついでに自分のエアロビ講座に誘う。「６ヶ月でパーフェクトな体になる」と。その女性がその気になり，チョナンの所へ行くと，１ヶ月５万ウォンという料金に後込みする。するとチョナンは「３人仲間を連れてきたら，６ヶ月間ただにしてあげる」と。実は人が集まらず閉講寸前で，なんとしても人を増やしたかったのだ。「ハルスィッタ！（やるぞ）」と声を掛け合う２人。 半ば強引に仲間３人を連れてきた女性。いよいよ４人のエアロビ講座がスタート。「今から私がやるようにやれば，全員パーフェクトな肉体になれますよ」「ハルスィッタ！」とレッスンスタート。そのエアロビは，くねくねダンス。１分間の休憩の間，連れてこられた友達は「何かおかしい」と疑い出す。女性は「個性的なだけ」と。休憩後，チョナンはみんなに「メニュー」を配る。その内容は，朝レタス２枚，昼黒ゴマの葉２枚，夕方レタス１枚・ゴマの葉１枚。「このメニューに従えば，パーフェクトな体になれますよ」と。でもこんな食事じゃ「倒れる」と。すると「ボクはこのメニューで何年もやっていますが，見てください。大丈夫でしょ」と自信満々。「ハルスィッタ！」とレッスンは続く。 でも，友達はみんな「あんな物だけで生きていけない」とやめたがる。それを必死に引き留める女性。力が入らないと聞けば，どんなことも代わりにやってあげたりして。そして次の日のレッスン。「ハルスィッタ！」とレッスンを始めようとすると・・・いきなり倒れるチョナン。救急車で運ばれ，心配する女性。ところが，別の受講生たちが「また倒れている」「今回で何回目？」「栄養失調で起きあがれないんでしょ」とあきれかえっている・・・ エアロビのインストラクターが変わり，名簿を見ると，最初の女性の名前がない。「申し込みをしてから来るように」と言われるが，今更やめられない，とドアの向こうから一緒にやっている「ハルスィッタ！」と叫びながら・・・ 出番も多く，今回は韓国の視聴者にも覚えられたかも・・・ しかし・・・ 問題の２人。今度は公園を歩いている。「昨日はごめん。寒くなかった？」「ボクは朝まで眠れなかった」と言うチョナン。 この後，２人は遂に・・・ お風呂に入っているチョナン。そのバスタブの縁に座る女性。楽しそうな笑い声が聞こえてくる・・・・ |
| 第１３回＜７月６日＞ 韓国でスターを目指すチョナン・カンに，２回目のドラマ収録のチャンスが訪れた。 今回の役どころは・・・ スポーツジムで，何か重い物を持って登場するチョナン。 相手役は，韓国テレビ界で活躍する，パク・キョンリムさん。バラエティー番組では欠かせない存在。日本で言えば，オセロの黒い方？ スポーツウェアーに着替え，本番に備えるチョナン。片足をバーに乗せてセリフを言うシーン。最後にはアドリブまで(?)スタッフが「今のところ良かったです」と言うと，「大丈夫でしたか？」と心配そうなチョナン。パク・キョンリムさんと話をする。パクさんのことを「お嬢さん」と呼ぶ。するとパクさんは「お兄さん」と。それに対して「・・・弟！」とチョナン。これにはショックを受けるパクさん。「ヨドンセン！・・イモウト」と，女性であることをアピール。今度は「美しいですね」とフォローするチョナン。すっかりうち解けているよう・・・ 今回は出番も多そう。 次は，妙なダンスをするチョナンの姿が。設定は「愉快なエアロビのインストラクター」。初の長ゼリフもある。待っている間は，役にかなり集中しているチョナン。倒れるシーンでＮＧを出すと「頭の中がごちゃごちゃだ」。 出番も多くセリフも多いが，結局最後はエアロビ中に発作で倒れてしまうと言う哀しい役どころ。ラストシーンは・・・担架で運ばれていくシーン。 次週，完成版放送。 水上レストランに，チョナンと例の彼女がやってきた。 「この前はごめん。大丈夫だった？」といつも同じ様なことを聞いているチョナン・・・ |
| 第１２回＜６月２９日＞ 川辺で例の女性と。今回は食べ物の話。何か食べたいという話になり，彼女が「海苔巻き？キムチ？・・キムチ海苔巻きってあるのよ」。その話が終わると，ふと「さわってもいいよ」とチョナン。するとチョナンの時計(?)を触る彼女・・・。 「ニューノンストップ」のヨ・ウンヒョク監督と話をする。前回のチョナンの演技を「すごく良かったです。表情もジェスチャーも良かったです」と誉めてくれる。「また出演させてくれますか？」と質問すると，「はい」と言う答えが！前回の撮影の時に，チョナンが驚いたのは，撮影のペースが速いこと。「いつもあんな速いペースで撮っているんですか？」という質問を投げかける。韓国では，ああいうものを１日に３０分ずつ，１週間に５本ずつ放送されている。視聴者の反応を見ながら作っているので，撮りだめもできない。だから速いペースで撮影をしていかなければならない。 「ボクはホントに驚いた」。撮影現場に着くと，楽屋に通されることなく，現場へ。２〜３回のリハーサルの後，すぐ本番。カメラアングルを変えてまた本番。いくらバラエティとしても，日本では考えられないスピード。 タクシーに乗っているチョナン。運転手は２０年のベテラン。ソウルの街は交通渋滞が名物。なぜ渋滞するのかというと，自家用車が多く，通勤に使っているのでその時間帯になるとかなり混雑する。さらに真ん中に漢江が流れているので，その橋を渡る車でさらに混雑する。そう運転手が教えてくれた。さらにチョナンは「なぜ助手席に乗るんですか」と質問をする。韓国では，相乗りすることが多いので，一人で乗る場合は後から乗る人のことを考えて助手席に乗るそうだ。自分の行き先を告げ，同じ方向であれば見ず知らずの人と相乗りする。しかし，相乗りでも料金は割り勘じゃない・・・ 韓国のトップスターが一同に会して行われたチャリティーコンサート。そこで，韓国のトップスターに，チョナンの印象を聞いてみた。 POSITIONのイム・ジェウク氏。あのポスターを見て「この方は元々ほっぺが赤いんですか？」と笑っている。それでも「とても魅力があります」「今，日本では最高のトップスターじゃないですか」と。どうしてもほっぺの赤さが気になったようだが・・・ 「韓国の安室奈美恵」と言われるオム・ジョンファさん。「格好がクラシックでとてもおもしろいですね。とにかくがんばってください。私にできることがあったらお手伝いします。そして，人気者になって多くの人達から愛されることを祈っています」。 女の子４人組のピンクル。ＳＭＡＰのことは知っているそうだ。「日本ではかなり人気のある方ですから，韓国でも爆発的な反響があると思います。がんばってください」。 「韓国のＳＭＡＰ」と言われているｇｏｄ。チョナンが歌っている場面とインタビューの場面を見て。「歌っているときの発音がすごく気になります・・・韓国語も日本語も発音の仕方が違うはずなのに，韓国語の発音がすごく上手にできています。基本的に声のトーンが良いですね」。もう一人，２３歳までアメリカに住んでいたメンバーは「日本人なのに・・・こんなに上手だなんて。ボクが韓国に来たばかりの時は，もっと下手だった」と驚いていた。 また新たな撮影現場について，収録をするチョナン・カンの姿が・・・・ |
| 第１１回＜６月２２日＞ 街路樹のある道。チョナンは，例の女性と一緒に歩いている。 「昨日はごめん。かゆくなかった」とチョナン。 「少し。今は大丈夫。あなたかゆくない？」と女性。 「大丈夫」とチョナン。 ・・・チョナン・カンは，今日もお熱・・・のようだ 韓国でスターになることを目指しているチョナン・カン。もちろん，音楽業界は気になるところ。韓国の音楽業界は，日本では見られないおもしろい特徴があるらしい。チョナンは，韓国の最新音楽事情を探るために，とある偉い人に会いに行った。 その偉い人とは，韓国の最大手レコード会社・ドレミレコードの重役。ドレミレコードの契約アーティストは２００以上だそうだ。 チョナンが「ボクの歌聞いてくれましたか？」と尋ねると，重役の方は聞いてくれたという返事。その感想は・・・「メロディーも良いし，発音も良かったです。歌詞の内容のように，今後の韓日関係も良くなればいいと思います」。さらに「ボクは日本でたくさんのＣＤを出しているんですが，韓国でも出せますか？」と質問すると・・・「今は未だ難しいです」と言う答え。理由を聞くと・・・「韓国の歌手は，歌唱力で勝負します。買う人も楽曲自体を判断するので，人気より歌唱力が重要なんです」とのこと。「じゃ，日本の歌手の中で，韓国で有名な人はいますか？」と聞くと，「X-JAPAN」「THE SOUTHERN ALL STARS」「NAGABUCHI」「ＧＬＡＹ」という名前が。ＳＭＡＰは・・・「最近知られ初めて，人気もあがってきています」。「最近？寂しい・・」とチョナン。もう一度「マジでチョナン・カンはダメですか？」と尋ねるが・・・答えられず困っている重役の方。「そんなことないでしょ？」と言っても答えられない。必死で歌ってみるチョナン・・・。 韓国の最近のプロモーションビデオは，映画並に予算をかけて制作されるのが流行り。たとえば・・・ ムーンチャイルドの「愛しているから」。歌っている本人は登場せず，有名俳優によるドラマ仕立てのビデオ。制作費5500万円，制作日数約２０日間，ロケ地はニュージーランド。 尾崎豊の「I Love You」のカバー（歌っているのはPOSITION）も，本人は登場せず，人気映画俳優がラブストーリーを演じている。制作費7000万円，制作日数約１ヶ月，ロケ地はカナダ。 韓国の大物映画俳優たちは，テレビ番組には出演しないが，プロモーションビデオには率先して出演したがるそうだ。 昨年韓国でもっとも話題となったプロモーションビデオは，制作費7000万円，制作日数約１ヶ月，フィリピンで収録した，ジョ・ソンモの「知っていますか？」。まるで映画「プラトーン」を彷彿させる仕上がり。 そして，大作プロモーションの最後は，なぜか死んでしまう哀しい物語であるのが特徴。 スターを目指すはずのチョナン・カン。ここでもお熱・・・ コーヒーショップで，あの女性と楽しそうに過ごしている。女性が日本語で「アナタハ ヤサシイ デス」と。そして「眠れないとき聞こうと思って録音したの。誰の声か聞いてみて」と，チョナンに携帯電話を差し出す。チョナンが聞いてみると「ボクの歌」とうれしそう。 ・・・こんなことでいいのか？チョナン。 |
| 第１０回＜６月１５日＞ 公園(?)の芝生で，髪の長い女性と話をしているチョナン・カン。チョナン「さっきは痛くなかった？」女性「あなたは？」。チョナンは，彼女の足をくすぐって，彼女もチョナンのことをくすぐって，楽しそう・・・ 街で握手＆サインを求められる。人気が出てきたのかと思ったが・・・。ハングルで書くと「日本のでお願い」と言われる。結局「日本の芸能人」ということだけでサインを求められたらしい。 車で移動中，街の軍服姿の人に目をやるチョナン。本当の軍人だと知り，驚く。韓国には徴兵制度があり，２０歳以上の男性は兵役に就かなければならない。韓国のことを良く理解するために，兵役を終えたばかりの青年と話をすることになった。 その青年は，キム氏。２０歳で軍隊に入り，２年２ヶ月過ごした。この兵役については「当然の義務」だと言う。兵役に就く前に，恋人と別れた。「みなそうやって大人になっていく」と。逆にキム氏に質問をされる。「日本の若者は，国のためにどんなことをしていますか？」。「難しいな」と答えられないチョナン・カン。 場所を変え，２人で飲食をしながら話を続けた。キム氏は，別れた彼女のことを今でも思い出すそうだ。「軍隊に行かなければ，別れなくて済んだ」。彼女は当時待っていると言ったが，そんなことは無理とキム氏が別れを告げた。キム氏が「日本でも徴兵制度があったとしたら，あなたは軍隊に行きますか？」と聞かれると，「アンニョ（いいえ）」「コック アニョ（絶対イヤです）」と今度は即答するチョナン。別れた彼女は，今は別の男性とうまくいっていて，子どももいるらしい。「ボクはボクで，もっと言い女生徒であって幸せになればいいことだから」と。チョナンは「がんばってください」と彼に言った。 「２０歳を過ぎた男子の９９％が兵役に就く。恋人と別れ，自分の夢を後回しにしなければいけないこともある。ボクには想像も付かない現実が，ここ韓国にはあった。国のために選ばなければいけない現実。もしボクだったら，何を捨てられるのか・・考えてしまった」。 公園の芝生。女性と一緒に「アチムヘル ボロ カジャ」を歌うチョナン。「うまいね。覚えて」とチョナンが言うと「いつも覚えている。忘れるはずがない」と女性。 一人地下鉄に乗る。その地下鉄に乗って思うこと。「若い人達は座らないんです。たいてい年輩の人に席を譲るんです」「それと，韓国の地下鉄では携帯電話がつながるんです。不思議・・・」。 |
| 第９回＜６月８日＞ 女性の部屋。チョナン・カンの写真が飾られている。友達からの電話で，チョナン・カンの話をしている女性・・。 今回，チョナン・カンは，サッカー韓国代表チームのサポーターといっぱいやることに。ビアガーデンで，サッカーの話を。チョナン・カンは，中田選手の日本代表ユニフォームと同じものを着ている。日韓お互い監督が替わってからどうなったか，２００２年ワールドカップではお互いがベスト１６に入るのが目標，等々。サッカーの話で盛り上がる。最後には「ボクの歌」と「アチムヘル ボロ カジャ」を披露。 街頭インタビュー。「テレビで見ました。韓国の芸能界でデビューするとか」と言う答えが。少しずつ認知度が上がってきている様子。 前回出演した番組スタッフにチョナンの演技について聞いてみた。 スタッフ１「初めてにしてはぎこちないところはないですね」（韓国でやっていくことは）「十分可能です。やるならコメディー」（ハン・ソッキュレベルでやりたいが，比べると？）「比較できません。無理です」 スタッフ２「期待していなかったんですが，予想より良かったです」 スタッフ３「韓国にはあまり異なキャラクターで，雰囲気や表情から何か力が感じられます。もっと長いセリフを与えて，劇中で感情の入った演技がうまくできるか，１度テストしてみたいですね」 スタッフ４「日本ではかなり有名なのは知っていましたが，そう言う人気を捨てて，韓国でトライするおいうのはとても新鮮なことだと思います。 スタッフ５「今までいろいろやってきた方ですから，自然な感じでしたが，あまりにもセリフが短くて残念です」 スタッフ６「自然で良いと思います」（韓国でうまく行くと思いますか？）「はい」 スタッフ７（ハン・ソッキュレベルで行こうとしていますがどうですか？）「・・・無理です」 街頭インタビュー。チョナン・カンスタイルのポスターを見ながら・・・ 女性「日本人だからそんなに人気は出ないと思うけど，キャラクターがおもしろいので韓国語で話したら，みんなに好かれると思います」 男性「おもしろそうですね」「才能はあると思います。注目されるんじゃないかな」 女性「髪型と服装を変えれば良いんだけど・・・」「個性的ですね」 女性「韓国ではうまく行かないと思います・・・その国に合うって言うのがありますよね？外見とか・・しかしこの方は・・・とにかく韓国向きではないと思います」 チョナンは，今度女性誌で連載ページを持つことになった。「日本人チョナン・カンから見た韓国」というテーマでエッセーを書いて欲しいと言う依頼。日本で言うなら「ａｎａｎ」のような女性向け月刊誌だとか。ここでも認知度が上がってきているのがわかる。果たしてどんな連載になるのか・・・？ 公園で女性と歩くチョナン。「昨日はごめん。痛くなかった？」「お茶でも飲もうか」と手をつないで歩いていく２人。この女性は誰なのか？吉と出るのか出るのか？？？ |
| 第８回＜６月１日＞ 前回，初めての番組収録に参加したチョナン・カン。その番組とは，毎晩（月〜金）７時から放送されている「ニューノンストップ」（ＭＢＣ）。ドラマ仕立てのバラエティ番組で，平均視聴率が２０％以上という，若者を中心に人気がある番組。韓国で人気のある若手タレント出演している。とある部屋でみんなが会話をしていて，そこから様々なシチュエーションを回想し，ドラマ風に再現するという設定。 そんな中で，チョナンが出演したドラマ部分が放送された。チョナンの出番は・・・？ 「ここからが本番。彼の波瀾万丈な人生はここで終わりじゃない」と，ある男性が話を始める。その話（ドラマ）の主人公は，インソン。ボディーガードとして活躍していたが，その腕が買われ，国際一級情報機関の特殊要員に選ばれる。恋人もでき，幸せな日々が続くと思われた・・・。（「シュリ」のテーマソング）。 インソンとその恋人ジェウンが町中を歩いていると，チョナンに出会う。ジェウンは気を利かせてその場を去る。インソンとチョナンは，「イ・バンヒ」という人物を追っていた。チョナンは「情報が漏れているらしい。心当たりがある。俺に任せてくれ」と。 ジェウンがベッドルームで，銃の整備をしているところへチョナンがやってくる。「ジェウン・・いや，イ・バンヒ」とチョナン。そう，ジェウンは，２人が追っていたイ・バンヒだった。顔を変え，他人になりすましていた。チョナン「事実ではないと信じたかった。一つだけ聞いておきたい。インソンを本当に愛していたのか？」。そこへ，兵士姿の男がやってきて，チョナンを殴り倒す。彼は，イ・バンヒの同志。任務を遂行するため，イ・バンヒとともに訓練を受け，韓国に入ってきた。インソンと恋人同士になったイ・バンヒは，ためらいがあった・・・ イ・バンヒが同志と共に部屋を去った後，インソンがやってきた。倒れているチョナン。同僚を失ったインソンは，敵地へと向かう。銃撃戦の後，インソンはイ・バンヒと１対１になる。お互いに銃を向ける。イ・バンヒが先に銃を撃つが・・・銃弾は，インソンの後ろにせまっていた「同志」を撃った。それを知らないインソンは，イ・バンヒを撃ち殺す・・・ 「恋人を自ら殺した彼は，平凡な学生に戻った・・・」 結局，チョナン・カンの出番はたったの２シーン。その日の夜，チョナンはその屈辱を振り払うかのように，思い切った行動に出た。 チョナン・カンスタイル（ぴったりヘアにオレンジチェックジャケット）で，街の雑踏の中で「アチムヘル ボロ カジャ（朝日を見に行こうよ）」を歌い出す。 その後，ある場所へ向かったチョナン。いたたまれない気持ちを静めるために・・・・ |
| 第７回＜５月２５日＞ 前回，ドラマ出演が決まったチョナン・カン。今回は，そのドラマ撮影現場より。 最初の撮影。女性がベッドの上で銃を取り出しているところへ現れるチョナン。女性と会話をし，後ろから来た男に殴られるシーン。１回目は，倒れる場所が違いＮＧ。相手役の女性は，イ・ゼウンシさん。韓国では映画やドラマで活躍中。日本で言うと，菅野美穂・・？ 何度か撮り直し。途中，ホントに殴られてしまったようだが「クエンチャナヨ（大丈夫です）」とにこやかなチョナン・カン。次のシーンで一緒になる主役の男性は，チャ・インソンさん。チョナンと同じ諜報員役。撮影の合間に，言葉を交わす。年齢を聞くと，チョナンの方が年上。「男前ですね」とチョナン。次のシーンも，撮り直しがありながらも順調に進む。殴られ倒れ込んでいるチョナンを，チャ・インソンが助け起こすシーン。撮影の合間「楽しい？」と聞かれたチョナン「楽しい。すごく楽しい」と。 スタジオから場所を移動し，ロケ。ベンチで，チャ・インソンとセリフ合わせをする。 イ・ゼウンシとも，話をする。「日本で有名なんです」とチョナンが言うと，「さっき聞きました。私は韓国では有名なんです」とイ・ゼウンシさん。２人で笑っている。イ・ゼウンシさんは「韓国では，日本の音楽はあまり入って来ないし，日本番組もあまり放送されない」と言う。チョナンが「日本の歌は聴きますか？」と尋ねると，「宇多田ヒカルが好き」とイ・ゼウンシさん。 ドラマの撮影は続いている。チョナンは，セリフをちょっと使えてしまうと「もう１回やらせてください」と。何度か撮影して，無事，ここでのロケは終了。「お疲れさまでした」。チョナン・カンの出番の収録も終了した。 チョナン・カンの韓国でのドラマデビュー作。完成版は次週・・・。 |
| 第６回＜５月１８日＞ とあるコーヒーショップでコーヒーを頼み，店先で飲んでいるチョナン・カン。すると，見知らぬカップルがサインを求めにやってくる。「セクションＴＶ」のインタビューを見た人だった。「チョナン カン」とハングル文字でかくが，「日本語で書いてもらえば・・・」という声も。それでもチョナン・カンは，「覚えてください」といつもの『チョナン・カンポーズ』を。それを見ていた隣の人が笑っている。このお店でアルバイトをしている女性で，ちょうど休憩時間。「日本では，テレビ番組を６本も持っている」と言うが，彼女は「I don't know」。スターを目指すチョナン・カンは「覚えてください」と地道な活動を続ける。 韓国のテレビ界で活躍する放送作家のみなさんとお話しすることになった。集まった５人は，全て女性。韓国の放送作家はほとんどが女性で，男性は１０％ほど。希望するのが女性が多いと言うこと，またテレビを見ている人自体も女性が多いので，求められているものがわかりやすいと言うことから，女性が多いらしい。そして，普通は番組を掛け持ちせず，一人一番組に専念している。 日本の番組は，参考資料としてたくさんモニタリングしている。日本の番組の感想は，形式や素材の制限がなく自由な雰囲気だとか。５人のうち３人が「シットコム ニューノンストップ」の担当，後は「日曜日 日曜日の夜に」と「目標達成」と言う番組をそれぞれ担当している。韓国では「ドキュメントバラエティ」系番組が主流。チョナン・カンもちょっとだけ出演することに。それは「シットコム〜」。どんな番組かというと，ドラマとコントを混ぜた形式の番組。固定された役者がストーリーを進めていく部分はドラマ風，毎回コミカルなエピソードでストーリーにオチが付く部分はコント風。チョナン・カンが演じる役は，これから相談すると言う。「実際あって見ると，かっこいい役でも良いんだけど・・」と相談し始めると，「みなさん，綺麗な人達ですね」とお世辞を言うチョナン・カン。それを聞き「かっこいい主人公はどう？」と笑っている放送作家のみなさん。 チョナン・カンの役はまだわからないが，「ハン・ソッキュばりの演技を見せつけようと思う」と意欲満々。 渡韓から５０日。久しぶりにインタビュー取材をうける。男性インタビューアーを相手に，いつものように「アチムヘル ボロ カジャ（朝日を見に行こうよ）」を歌い，教えるチョナン・カン。歌い終わり「韓国で２００万枚売れる」とインタビューアー「ただし，私とデュエットした場合にね」。そして今度は，インタビューアーが「ボクの歌を教えましょう」と２人で熱唱。インタビューが終わり「おもしろかった」とチョナン・カン。 いよいよ，初めての番組収録へ向かう・・・ エレベーターの中。「あぁ，寂しい」とつぶやくチョナン・カン・・・ |
| 第５回＜５月１１日＞ 公園で似顔絵を描いてもらっているチョナン・カン。その後ろには，あやしげな人物が。その人物は，チョナン・カンの運命を知る人だった・・・ 「アンニョン！」「今日もがんばります」と，元気なチョナン・カン。今日は，韓国の芸能界で活躍する外国人に成功の秘訣を聞くことになっている。 まず向かったのは，ドイツ人のイ・チャム氏。コメンテーターとしてテレビ番組で活躍している彼。日本で言うならデーブ・スペクター・・？ 早速インタビュー。韓国のテレビで活躍する秘訣・・「韓国語が上手」。「難しい・・」とチョナン。それだけではなくて「韓国人の心も少しは理解していなければならない」。イさんが韓国に来たきっかけ・・・あるセミナーに参加するため，半年間の滞在予定だったが，韓国が好きになって２４年住むことになった。韓国にいて外国人として一番難しい点・・「寂しいところ」。韓国は「縁」を大事にするところ。知り合いが多いほど，仕事がうまくいく。でも外国人には「同窓生」がいない・・。韓国人とつきあうために気を付けること・・・韓国人はプライドが高いから，プライドを傷つけないように気を付けなくてはいけない。イさんが思う韓国人の特長・・韓国の食べ物に似ている。辛くて複雑。複雑だけれど，いろんなことを消化して，そこから新しいものを作る想像力が豊か。 次に向かったのは，フランス人・イダさん。日本で言うなら，リサ・スティッグマイヤー・・？ 同じようにインタビュー。韓国のテレビで活躍する秘訣・・「日本で有名だからと言って，いきなり出ていってはダメ」。韓国のことについて学ばなければいけない。学びながら関心を持ち，愛をもらうしかない。そのためには，まず自分が愛をたくさん与える。そうすれば韓国から愛をもらうことができる。韓国に来たきっかけ・・・学生として勉強のために来たが，そこで今の旦那さんと出会い，帰国せずにここに住むことに。韓国人とつきあうために気を付けること・・韓国人は自分の国を愛している。その辺を気を付けなければならない。外国人でも，韓国の文化についてもっと学んでいけば，韓国を愛することになるだろう。韓国の一番の特徴・・・韓国人の持っている「情」。「情」の深さがすごい。韓国人と外国人の間に「情」が生まれれば，一生つきあうことができる。友達になれるし，恋人にもなれるかもしれない。 公園にいたチョナン・カンの運命を知る男・・それは占い師だった。チョナン・カンの運命を占ってもらう。 「元々プライドが高く，負けず嫌いな性格」 「生まれながらにして，相当の財運があるので，将来は心配ない」 「２９歳以降に結婚」 「１０歳を過ぎてから，災難等にはほとんどあわず，自分の思い通りになる運命を持っている」 「自分自身を宝石のように考えているために，綺麗さを強調する人の様。そのために潔癖症気味の性格」 芸能面の将来性は・・・ 「『カン』という名前が最高を意味している文字なので，２９歳を越えると最高の運勢がやってきて，５０歳までいはすべてがうまくいくでしょう」 占いでは，明るい未来・・・ 「韓国のテレビ貝で活躍する２人とも，韓国のことを本当に愛しているのだ」「韓国人の伴侶を心から愛することでその国を深く愛する」「心から相手を愛したときに初めて，その国の人達から愛されるのかもしれない」 「実はボクも，韓国の女性に恋心を抱きそうなのだ」・・と告白するチョナン。 結婚に関して占い師は・・・ 「結婚運は２年後の２９歳になるとやってくるのですが，この人は浮気症な所があるために，良い奥さんをもらうにも関わらず，女性のことで問題が起こるでしょう」 そんな運命を知ってか知らずか，今日もスターになるために地道な活動を続けるチョナン・カン。 若い女性たちを前に，「チェノレ（ボクの歌）」と「アチム ヘル ボロガジャ（朝日を見に行こうよ）」を教えるチョナン・カン。 ハングルでサインをしている・・・。 |
| 第４回＜５月４日＞ 街で，チョナン・カンのポスターを見せる。みんな「知らない」。一人だけ，おじさんが「知っている」と。でも彼の答えは・・・「中国の映画で見た」。 土曜日の真っ昼間。ビルの前のステージにあがるチョナン・カン。 「ヨロブン！チョエデヘソアシムニカ？」（みなさん，ボクのこと知っていますか） 「チョヌンサシルンイルボンエソヌン ユミョンハンヨネインインデヨ」 （ボクは実は日本では，有名な芸能人なんです） 「スモップラヌンインキグルプエメンボロ。ティビバンソンド ドゥラマプトボラエオティカジ ヨソッケナハゴイッスムニダ」 （スマップという人気グループのメンバーで，ＴＶ番組も，ドラマからバラエティまで，６本も持っているんです） と，３回繰り返し叫び，ポーズを取る。「ボクはチョナン・カンといいます」と名前を告げた後，マイクを持ってくる。ちょっと踊った後に「ご一緒に」と「朝日を見に行こうよ」を歌い出す・・・。 「みなさん，これから一生懸命がんばりますから，よろしくお願いします」 「キオッケ カジュセヨ」（覚えてください）と変なポーズを取りながら，繰り返す。 「カムサハムニダ」（ありがとうございました）とステージを後にする。 韓国の人達には，どのように映ったのか・・・・ その夜。渡韓直後に立ち寄った屋台に行く。そこのおばさんは，チョナン・カンのことを覚えていてくれた。「ありがとう」とチョナン。これは，韓国での小さな一歩・・ 次の日曜日。家族連れでにぎわう公園に，チョナン・カンの姿があった。チョナン・カンは，似顔絵を描いてもらっている。その後ろに，実にあやしげな男の姿が。「チョナンの背後にせまる不吉な影・・・彼の運命はいったい・・・」 女性の声で「えーっ，マジ！？」 |
| 第３回＜４月２７日＞ 韓国でスターになると誓ったチョナン・カン。しかし韓国は，他のアジア諸国と比べて，日本の芸能人が脚光を浴びることはまずない。 街に貼られた自分のポスターの前で「寂しい・・誰も気づいてくれないよ・・・」とつぶやくチョナン・カン。 ＳＭＡＰのことはある程度知られているとしても，メンバー個々の事になると知られていない現状。 チョナン・カン，渡韓３週目・・・。 街に貼られたチョナン・カンのポスター。街往く人に誰か知っているか尋ねるが，誰も知らない。 チョナン・カンがやってきたのは，ソウルの名門女子大前。この国でスターになるには，まずこの国のことを知ることが大切と考えたよう。 「アンヨンハセヨ（こんにちは）。チャンカンマンミョ（ちょっといいですか）。ホクシチョアセヨ（ボクのこと知っていますか）？」と声をかけても，無視されるか，「知らない」という答えだけ。女子大生から話を聞くため，時間をとってもらおうとしても，全くつかまらない。やっと２人組の女子大生とカフェに行くことができた。 「どうしても聞きたいことがあるんです。韓国の若い人達は，どんなテレビ番組を見るんですか？」とチョナン。彼女たちは，ドラマや音楽番組を見るという。「日本の音楽は？」という問いに，良く聞くと。でも日本の音楽は，まだ韓国では解禁になっていない。彼女たちは，露店で売られているＣＤやインターネットでダウンロードして聞いているそうだ。その話に感心するチョナン。 「韓国では，もうすぐ日本の歌が解禁になります」「キスギ タカオの『Good-bye day』がカバーされて大ヒットしているのには驚きました」とチョナン。 また別の２人組とカフェに。「ボクの歌」と「朝日を見に行こうよ（韓国語バージョン）」を教えだすチョナン。 街の雑踏の中を，オレンジの衣装で髪をぴしっとわけたチョナン・カンが颯爽とやってくる。何か決意している様子。おもむろにビルの前のステージにあがり，祈るチョナン。そして・・・ 「みなさん！ボクのこと知ってます？」「ボクは日本で・・・実はボクは日本では，スマップという人気グループのメンバーで」 と叫びだした・・・・ 街の雑踏の中，一人「朝日を見に行こうよ」を歌うチョナン・カン・・・ |
| 第２回＜４月２０日＞ 公園のブランコ。５歳の女の子と話をしているチョナン・カン。「イェプネ（かわいいね）」。 日刊スポーツの記者と会う。韓国では，大衆文化と芸能人の私生活は適切にバランスをとって知らせているのでスキャンダルを中心に放送することはない，と言う記者の言葉に「ジンチャヨ？（本当ですか？）」と驚くチョナン。いわゆる写真週刊誌は，韓国では存在しない，成立しない，と言う言葉に「オッスムニカ！（ないの！）」とかなり驚く。「プライバシーを一切扱わないのが義務であると思います」と言う記者。 韓国についてすぐにうけたＴＶ局のインタビュー。その模様が実際に放送された番組「セクションＴＶ」（週１回放送の芸能情報番組）が流れる。まずは，「草なぎ剛」の紹介。「スマスマ」で「たいせつ」を歌う映像が流れ，韓国で「チョナン・カン」の収録にやってきたことが伝えられる。「Let it Be」の映像に，なぜか音は「KANSHAして」が流れ，「クサナギツヨシは，『日本のHOT（韓国の有名グループ）』ともいうべき，ＳＭＡＰのメンバーで，９本の番組に出演している，日本最高のスターです」と紹介される。 前回流れなかった，インタビュー部分。「一番おいしかった韓国の料理は？」・・「海苔巻き」。「韓国に対する印象は？」・・「いいです。ものすごくいいです」。「特にどんなところが？」・・「海苔巻き（笑）」。前回も流れたインタビューの一部が流れ，「キムラ」と言う部分では，「ビストロ」とライブの映像が，ハン・ソッキュと似ている発言の部分では，「シュリ」の映像が。インタビューの最後に「みなさん，愛しています。・・・寂しかったです・・寂しい」と笑顔のチョナン・カン。 その夜，ホテルにて。「かなり手応え感じたね」と自信満々のチョナン。「オレやっぱ韓国でやっていけるわ。スターになれると思う」「ＳＭＡＰの知名度があるってことは，オレだって名前がかなり知られているんじゃないの？それにオレ，かなり韓国の人にすかれるタイプだと思うよ」。 ＴＶのインタビューを見た人の反応(1)・・・ 「声のトーンや発音がすごく自然だね」。「誰か知っていますか？」と言う質問には「知りません」。「韓国で成功すると思いますか？・・「よくわかりません」。 ホテル。スタッフが「はっきり言ってあなたの顔，誰も知らないと思いますよ」とチョナンに。チョナンは「そんなことないって。さっきのインタビュアーだって，オレのこと知っていたし，良いリアクションだったじゃない」と，自信満々でスタッフの言葉を信じない。すると「なら外に出てみれば」といわれる。 ＴＶのインタビューを見た人の反応(2) 「ＳＭＡＰのメンバーでしょ？・・キムラタクヤや慎吾ママだったらうけるけど，あの顔では，人気は出ないと思う」。 チョナンは，街の屋台で一息入れた後，街を歩いてみる。 日本で絶大な人気を誇る彼に，果たして何人の人が気づくのか・・・・ 「青いイナズマ」を日本語で歌いながら（鼻歌で），街の雑踏を歩くチョナン。女の人を見ると「イェプネ」とつぶやきながら。普通に歩き続けるチョナン・・・。 「アムド モルラバ（誰も気づかない）」と顔が八の字に・・・・若い女性に話しかける「ボクのこと知っている？」「いいえ」・・・。 |
| 第１回＜４月１３日＞ 日本の超有名芸能人が韓国の新しい空港にたった一人で降り立った。彼は，この韓国で何をするつもりなのか・・・ （空港に一人やってくる，スーツに鞄斜め掛け姿のチョナン・カンとライブや番組の映像が交互に映し出される） 人気グループＳＭＡＰのメンバーであるチョナン・カンは，あることを心の中に秘めていた。 （空港からリムジンバスに乗り込む） 韓国語を自在に操るチョナン・カン。早速，テレビ局のインタビューを受ける。 （ホテル？の一室。女性レポーターからインタビューを受ける） 韓国に来た理由について・・・ 「ボクは，日本でもかなり有名。レギュラー番組が６本，ＣＭにもでている。ある日気が付いたんですが，日本では上がつかえている。『キムラ』と言う人や『フクヤマ』『ソリマチ』・・名前を挙げるときりがない。 映画『シュリ』を見たら，ハン・ソッキュがとてもボクに似ていた。彼が韓国ですごい人気があると知って，ひょっとしたらボクも人気がでるかもって思って。ＳＭＡＰを知っている人はいても，ボクはまだあまり知られていない。 ここでスターになるには，まず韓国のことを知らなければ，と思ったんです。文化って言うか・・。韓国のことをもっと知りたい。そして，日本のことをみなさんに伝えることができたら」 と流暢な韓国語で話す。始終笑顔で，楽しそうにインタビューを受けるチョナン・カン。 「朝日を見に行こうよ」の韓国語バージョンのレコーディング。 韓国でスターになるためにやってきたチョナン・カンは，ソウルで数々のアクションを起こした。 韓国ＭＢＣテレビ局。某テレビ番組の収録を見学していたチョナン・カン「このぐらいなら，ボクにもできるよ」。 色々な場所で，色々な人達と出会い，話をするチョナン・カン。ローラーブレードの練習も。また，いろんな番組・ドラマの収録にも参加をする。待ちの中にはチョナン・カンのポスターも。 韓国の夕日に，スターになると誓うチョナン・カン。 しかし，彼はまだ知らなかった。これから自分のみに起ころうとしていることを・・・ |