エレベーターの中で，なにやら細工をしている中居・木村・慎吾。そのころ，剛は，富樫に脅迫されていた。お金を用意できないと言う剛に，しつこく迫る富樫。富樫は，ＳＭＡＰ全員のサインまで頼むが，剛は色紙を床にたたきつけて，その場を去る。
吾郎がコンサート会場の控え室でタップの練習をしていると，剛，そして３人がもどってきた。剛を囲んで，「忘れろって，あとはオレ達の出番だから」と木村，「大丈夫，絶対うまくいくって」と慎吾。リハーサルになるが，マネージャーの前田は厳しく「こんなんじゃ幕が開けられない」。メンバーが上の空だと言うことに気づいています。「みんなごめん。オレのせいだ」と剛。「ボクとあいつの問題だから，みんなに迷惑かけられない」。木村は「お前だけの問題じゃないんだ。お前が苦しい。だからオレ達も苦しい。それでいいじゃん。あんなやつ殺して，むしょに入りたくないもん。やるからには完全犯罪じゃないと」
４時３１分，行動開始。木村は，スタッフにソロの企画のコーナーで雪を降らせたいと，急に言い出します。唯一暇な富樫が雪を作ることを計算の上。中居は前田に，リハのことを謝り，そして弁当を大量に注文することをお願いする。控え室では，悩んでいる剛に，慎吾は「あんまり深く考えない方が良いよ」と励ましている。中居がもどってきて，慎吾も行動を起こすように促した。「みんなに悪いよ」という剛に「みんなで決めたことだから」と中居。慎吾は，富樫にソロの企画で手品をしたいからロープを買ってきてくれと。みんなを脅かしたいから内緒で。
買い物から帰ってきた富樫に，雪を作るように指示がされる。そのころ，控え室では吾郎がカスタネットのひもを切り，さらに，みんなは次の行動へ。慎吾は雪を作っている富樫の元へ行き，雪を作るなら静かな部屋がいいだろう，と４階のだれもこない部屋へ案内をした。控え室に慎吾がもどると，中居はあいつともう一度話をしたいと。木村・慎吾は反対するが，中居は「リーダーとしてみんなの人生に責任がある」。５分だけ時間をもらって，中居は富樫の元へ。
富樫に，５００万振り込むからそれで納得してほしいと。富樫は「１０００万っていってあるんだ。あの情報なら２０００万でも買い手がつく」「ＳＭＡＰをこういう形で終わりにしたくないんだよ」という富樫に「ＳＭＡＰは終わらせない」と中居。そして「悪いけどあんた，地獄に堕ちるよ」と言い放って部屋を出ていきます。これで，犯行は決行されることに。
５時２０分，時計を合わせ，それぞれがアリバイ作りへ。「やっぱ，オレもやる。どうして俺だけ参加できないんだよ」と剛。剛は，一番疑われるから，一番完璧なアリバイが必要。なるべく大勢の人に見られることが剛の役目。
まず，慎吾と木村が喧嘩を始める。木村の引き立て役はもうイヤだと。そして，衣装をビリビリ破る。大暴れする慎吾は，機材室に閉じこめられる。そのカギは中居が受け取る。まだいらだつ木村は，コンサートをやらないと。その木村と話し合うために，中居は映写室へ。カギをかけて，ふたりっきりで話がしたい，と。慎吾がビリビリにした衣装は，剛のもの。剛は衣装さんと，残っている衣装で作り直すために，寸法あわせに。裾が長く，折り込みが必要。吾郎は，カスタネットが壊れて，フラメンコは踊れないと。その代わりにタップダンスをやるから，練習したいと，３０分部屋にこもって練習することに。
中居と木村は，急いで慎吾を部屋から出すと，吾郎の待つ部屋へ。そのころ，剛の衣装が届いたと，衣装さんに連絡が入り，衣装さんは行ってしまう。１人取り残された剛は，考え込み・・・。ちょうど，お弁当も届き，犯行時間まであと少し。４人が服を着替え，犯行に無効とすると，剛が。「オレも行くよ。お願いだから連れてってよ」。木村は「こっちがこまるんだよ」というが，慎吾は「みんなで行こう。剛くんの気持ちを考えてよ」。「お願いします」と剛は頭を下げる。吾郎は「どうするの」と中居に。中居は「連れていこう」。犯行に向かうが，「大丈夫かな」と吾郎。
５人はエレベーターの上にのって，弁当が運ばれてくるのを待つ。剛のアリバイを考え，駐車場でストレッチしていて，それを慎吾が目撃したことに。弁当を積み終わると，重量オーバーになり，弁当屋は階段を使うことに。エレベーターが３階につくと，５人は４階の富樫のいる部屋へ。吾郎は見張りで残る。弁当が運ばれる間だけが勝負。中居・慎吾・剛が富樫を押さえる間に，木村がロープをかける。抵抗する富樫。思いっきり剛の右肩をつかみ，はじき飛ばす。床に倒れ込む剛。今度は，中居のチョーカーが切られる。富樫を殺すため，全員でロープを引っ張る。剛も肩の痛みをこらえながら。吾郎は時間稼ぎのため，一度廊下に出された弁当をまたエレベーターの中へ運び入れ，みんなの元へ。ちょうど，富樫が息絶えたところだった。みんなで自殺と思わせるために，部屋を荒らす。中居が「ネックレスが切れたんだ」と，みんあでビーズを探す。６個のうち最後の１個を剛が見つけ，時間ぎりぎりでエレベーターへ。
それぞれの場所へもどり，みんなが控え室へ。剛の右腕があがらない。指のあとがくっきりと残っており，ごまかしようもない。問題は踊り。「踊るよ」と剛は言うが，無理。特に問題なのは「青いイナズマ」。「振りを変えるしかないな」。吾郎はあせるが，みんなで剛が踊れる範囲の振りを考える。開始１０分前。必死で覚える５人。コンサートは定刻に始まるが，ちょうどその時，警備員が富樫の遺体を見つける。
コンサート終了後。現場には古畑警部が自転車に乗ってやってくる。自殺として捜査を始めるが・・・。
控え室で富樫の死亡を聞かされたメンバー。前田に呼び出される剛。「あなた関係ないわよね」と前田。そのころ慎吾は，電気のスイッチに指紋を残しちゃったかもしれないと。手袋を片方，剛に貸していたため，片方は気を付けないと指紋が残ることに。「オレのせいだ，ごめん」と剛。木村と慎吾は「見学」と称して，現場へ行き，何気なく慎吾はそのスイッチをさわる。これで，今指紋が付いたように見せかけた。今泉と古畑が木村と慎吾と一緒に記念写真をとろうとすると，ビーズがひとつ転がりだして。控え室にもどり，ビーズがひとつなくなっていることが判明。古畑と今泉がロビーに行くと，前田を振り付け師が怒鳴りつけていた。１曲だけ，振り付けを勝手に変えていたと。
次の日，古畑は前田からメンバーのスケジュールを聞き，話を聞くことに。前田には，今回はなぜ小さい会場だったのか，という質問を。実は，ＳＭＡＰはキンダーハイム（孤児院）出身。それがあった場所が，今回のコンサート会場。まず，木村の撮影現場へ。木村は「あんまり考えない方が良い」と。同じスタジオで中居がバラエティの収録をしているからと，木村が古畑を案内。アリバイを確認したあと，古畑は２人にサインを頼みます。そして，話をしながら振り付けが１曲代わった理由を聞き出します。２人で，いろいろ理由を付け，納得させようとする。
次は吾郎の舞台稽古場へ。やはり，アリバイを聞き，サインを。慎吾はジム。自分のアリバイだけでなく，剛を見かけたと。「剛くんが窓の外で柔軟体操しているのを見た。１人で黙々と体動かしているんですよね。それ見てたらじーんときちゃって。剛くんは文句も言わずがんばっているのに」。最後に剛。剛は，昼間はオフで公園へ。アリバイだけでなく，富樫との関係も聞かれた。途中，野球のボールが飛んできて，剛が拾うが，投げられず・・・。富樫とは友達だと。剛がサインをし終わると，古畑が１枚の色紙を出す。富樫が持っていたサイン色紙だった。本物とは全く違う。古畑は，なぜ友達なのにサインを断るのかと疑問を抱く。
ＳＭＡＰを疑い始める古畑に，「ＳＭＡＰがウソつくはずがない」と今泉はＳＭＡＰを擁護。古畑はスタッフに富樫のことを聞いたり，ＳＭＡＰと富樫の関係を聞いたり。それを見かけた慎吾は，「剛くんのこと疑っている」と心配。木村は心配することない，と言い張るが。中居は，念のため，とガードマンの衣装を持ってきて，犯人をでっち上げることにしようと提案。犯人がガードマンに扮装して，入り込んだと。吾郎は「泥濡目にはまるんじゃない」と。木村も「もう少し様子を見た方が」。結局，しばらく様子を見ることに。
会場入りした剛を，古畑が呼び止める。昼間，ボールを投げ返さなかったことを追求。「あなたはそんな人じゃない」と。「買いかぶりすぎです。ボクは子供好きじゃないんです」と剛がいいわけをするが。すでに，古畑は，病院を調べ上げ，ケガのことも調べていた。だれかに強く捕まれてできたケガだと。
剛は，控え室に行くと，古畑との会話をメンバーに伝える。「慣れてないからしどろもどろになっちゃってさ・・・自分でやったっていっちゃった」。「バレバレだよ」と慎吾。「先手打つしかない」と木村。
古畑の前に，吾郎以外の４人がそろった。剛が事情を説明。キンダーハイム出身だけれど，剛にはひとり叔父がいた。両親が死んだあとも何かと援助してくれれ。他の４人にも自分の子供のようによくしてくれた。その叔父が，交通事故をおこし，その相手が富樫。莫大なお金を請求してくる富樫。そのお金を工面するために，家も家族も失って，追いつめられた叔父はビルから飛び降りて・・・。叔父が亡くなったあとは，剛にお金を請求。払わないと言うと，今度は脅迫。叔父は，お金を工面するため「危ない薬を運ぶ仕事」をした。それをネタにゆすってきた。２００万払ったし，この仕事も世話した。
そのあと，廊下で中居・慎吾・剛が話をしていた。実は，この仕事を世話したところから，計画は始まっていた，という慎吾。そんな話をしていると，吾郎が。食事をしていたと。
ロビーで古畑と木村が話を。「自殺でかたをつける方が良い」と木村。「友達思いのみなさんだ」という古畑に「オレの場合は友情というのとは違う・・・強いて言えば挑戦かな」。その言葉が，引っかかる古畑。
古畑は，実際にメンバーがいた部屋へ。慎吾がいた機材室へ。マドから外を見てみると，駐車場が見えたが，そこへトラックが。マドは完全にふさがれた・・・。
コンサート前のステージ。メンバー全員をそろえ，古畑が疑問を投げかけます。慎吾が剛を見ることができないと。マドの所には弁当屋のトラックが止まっていた。これで，剛のアリバイがなくなり，同時にトラックの存在を知らなかった慎吾のアリバイも。そうなると，そこのカギを持っていた中居の証言があやしくなる。そして，木村の証言も。これで，アリバイが崩れた。吾郎だけがアリバイがあるが，ダンスを事前に練習していたら・・・。疑問を投げかけるだけで去っていく古畑。そのころ，ガードマンの制服がトイレから見つかる。また控え室のＳＭＡＰの元へ。中居は，ガードマンを見たと。古畑は，なぜ脱ぎ捨てていったのか，と疑問を。メンバーはいろいろ理由を考えるが，古畑はひとつずつ崩していく。そして，「東京衣装」のタグがあると。事前にそのタグは中居がはずしてあったはずだったのに。誰かが付けなおした？ネックレスも残っているはずなかったのに，と木村。誰かが裏切っているんじゃないかと疑う。「検討はついているけどね」と木村は吾郎を見る。殴りかかろうとするが，みんなで止める。「ボクだってＳＭＡＰの一員なんだからさ。そんなことする分けないでしょ
」と吾郎。
ガードマンの衣装が，中居の番組で使われていたことが判明。古畑は，コンサートパンフレットの中居の写真に移っているネックレスに注目。コンサート開始１５分前に，中居は呼び出される。心配そうに見送る４人。ネックレスのこと衣装のこと。「誰かがあなたを疑えというメッセージを送っているような気がするんです」と古畑。そこまでで，中居を開放。古畑が，スタッフと一緒にエレベーターに乗ろうとすると，定員オーバーのブザーが。そして，定員と制限重量を確認。なにかに気づいた古畑。全てがわかった古畑は，１人を落とそうと。誰なら一番簡単に口を滑らせてくれるか。「責任感の強い中居」「悩める青年（剛）」「個人主義の吾郎」「一見お調子者のムードメーカー（慎吾）」「挑戦的な木村」古畑は誰に決めたのか？
中居を尋問したことに講義する前田に「１人が関わっているなんて言っていない。全員が関わっているんだ」と古畑。前田に，ＳＭＡＰが富樫を殺したことを教えた。コンサート直前。コンサート終了後に古畑が話をするという前田。木村は今すぐ呼んでこいと。前田は，中居と木村を呼びだし，本当に関係ないのか確認する。そして，古畑が呼ばれた。ホワイトボードと共に。「ようは計算の問題なんです」と。特製弁当全部の重さが７５ｋｇ。段ボールと台車を含めて８５ｋｇ。前田の体重が４０ｋｇ。これだけではエレベーターのブザーが鳴るはずがない。まだ２９５ｋｇも余裕がある。計算が合わない。そして，パンフを元にメンバーの体重を足していく。メンバーの体重・弁当の重さ・前田の体重を足すと，ちょうど制限ギリギリ。これで，エレベーターを使って４階まで行ったことを証明。「こんな計算でオレ達が逮捕できるの」と木村。剛が「木村君」と立ち上がるが，「お前黙ってろ」。木村は「証拠見せてくれ」と古畑にくってかかる。古畑は，１人の犯行を証明すればいい，みんなが１人に犯行を押しつけることはないから，と。
富樫が作っていた雪のかけらが，誰かの服にくっついてもおかしくない。「ステージ衣装で人を殺すわけないし，着替えているし，シャワーまで浴びている」と木村。古畑は「１人だけステージ衣装で犯行現場に行った人がいる。しかもその衣装は使われなかった」古畑は振り返ると，剛を指さし「あなた，スタッフが席を外したときにいなくなった」。その時，剛は仮の衣装をはいていた。本当は犯行に参加する予定じゃなかった，だからそんな格好で現場に向かった。古畑は剛の衣装を持ってこさせる。剛は黙ったまま。ズボンの裾からは，三角に切った雪が。「みんなごめん」と剛。「黙れ！」と木村。「間違ってます」と古畑に。木村は，剛に罪をなすりつけるために誰かが仕込んだんだと。そして，「中居をはめたあとは，今度は剛か」と吾郎を攻める。富樫の切った雪は三角じゃなく，四角だったと，木村。古畑は，木村に四角の雪を見せる。裾に入れたのは自分だと。どうして木村が四角の雪を知っていたのか，本番は富樫の雪を使っていなかった，富樫の部屋いいかなければわからないはず。古畑は「あなたのようなタイプがもっともぼろを出すということを経験から知っています」。中居が
犯行を認める。「全ての責任はボクにあります。こいつらはボクに従っただけです」と中居。中居は最初から罪をかぶるつもりで，いろいろな証拠を残した。「剛が追いかけてきたのをみて，やな予感がしたんだ。その時はオレがつかまればいいと思った」。「そんなことしてオレ達が黙っていると思うのかな」と慎吾。だから，中居は自主をせず，手の込んだことをしたんだ，と古畑。古畑は「この人達は逃げない」と会場へ行こうとするが，「大丈夫です。僕たちは覚悟できていますから。客席のみんなもわかってくれると思います。行きましょう」と中居。吾郎が１人いなくなったのは，「青いイナズマ」の振りを個人練習していたと。吾郎は「ボクだってＳＭＡＰの一員だ」。「ありがとう，うれしかった」と剛。前田に挨拶をして，古畑と会場をあとにするＳＭＡＰ。コンサート会場のファンの前に現れたのは，ＳＭＡＰではなく，事情を説明する前田の姿が・・・。