共演者：役所広司 風吹ジュン きたろう 岸部一徳 大杉蓮 他
心理学を専攻する早坂（剛くん）は，超常現象に興味を持ち，霊能力を持つ純子と関わりを持つ。純子は，ときどき相談を受けて降霊をする程度で，普段は普通の主婦。夫・克彦は，テレビ局の効果音係。
ある日，早坂に頼まれ，ある誘拐事件の協力を依頼される純子。誘拐事件の犯人は大けがをし，意識不明。誘拐された少女は行方不明になっていた。なにか感じることがあったが，はっきりとわからないし，はずれたとき，白い目で見られるのはイヤだと，協力にはあまり積極的ではなかった。それでも，少女の持ち物・ハンカチを預かって帰っていった。
後日，そのハンカチを片付けようとすると，強いものを感じた。そう少女がかなり近くにいると・・・。克彦が録音取材に出かけたとき，逃げてきた少女がトランクに逃げ込んで来ていたのだった。最初は死んでいるかと思い，どうしたらいいか悩む２人。ところが，少女が起き出した。ただ気絶していただけだった。眠り続ける少女をベッドに運び，今後のことを相談する。どう説明をしたらいいのか。見つけたのは霊能力のおかげ。それを理解してもらえるか。
結局，純子が霊能力で他の場所にいることがわかったと，早坂と通じて警察に伝えることで，純子の能力を世間に認めさせることができると，結論を出し，準備を始めた。早坂は，消極的だった純子が，急に積極的になったことに，少し疑問を抱いたが・・・。計画を実行しようとすると，克彦が少女に顔を見られてしまい，計画を変更。まず，廃墟に靴だけを捨ててきて，警察に発見してもらい，その後，病院の前にこっそり少女を置いてこようと・・・。
ところが，その夜，少女が死んでしまう。どうするか，さらに悩むことになる２人。そして，山中に埋めてきてしまう・・・。この後，２人は少女の霊にとりつかれる。純子よりも，克彦はかなりダメージをうけ，自分自身の幻覚まで見てしまう。霊媒師にお払いをしてもらうが，気休めにしかならない。少女は，２人の後ろに・・・。
平凡な日常生活を送りはじめた２人。そのころ，少女の遺体が発見される・・・。克彦が一人スタジオにいるときに，トランクから出てきた少女。その日，克彦が慌てて帰ると，早坂と刑事が来ていた。少女の降霊術を行うと。心配する克彦に「大丈夫」と純子。降霊が始まり，早坂の質問に答え出す純子。「土の中にいる」と何度も答える純子。そこでストップがかけられます。そう，もう少女は土の中から出され，警察病院に・・・。「ボクの前ではじめて芝居しましたね」と早坂。克彦が「何を握りしめているの？」とたずね，純子が開いた手の中には，少女のヘアゴムが・・・。
