〜完成披露試写会レポ〜

１月８日（水）

　東京国際フォーラム（ホールＣ）で行われた「黄泉がえり」完成披露試写会に，ラッキーにも参加することができました。
　６時開場で，会場にはいると，すでに取材スタッフがスタンバイ。私は，一番端（上手側）ながらも３列目に座りました。東京国際フォーラムは初めてでしたが，会場自体はなかなかキレイで良かったです。大きさ的には，「VOICE」をやるのにはちょっと広いかな。「蒲田」をやるにはいいかな・・という感じ（わかりにくい・・笑）１階の後ろの方が「指定席」となっていたので，その辺が招待席だったのかな。「おはようＳＭＡＰ」で，立花さんが行くと言っていたので。
　６時半。時間通りにスタート。まず安住アナが登場。挨拶をして，映画の紹介を簡単にした後，塩田監督他出演者が登場します。今回，舞台挨拶に来た方は，剛くん・竹内さん・哀川さん・ジモンさん・長澤まさみさん・三島君。剛くんが真ん中に立っています。
　最初に塩田監督の挨拶。「素敵なキャスト，素敵なスタッフ」のおかげで，いい映画ができた・・というようなお話。安住アナから，剛くんと竹内さんの印象について聞かれました。まず剛くんの印象は「驚くほど研究熱心」。監督をいきなり引っ張る人がいて，振り向いてみると剛くんだったとか。「監督，平太って言うのはさぁ」と，台本には書いていない平太の「背景」を聞いてくるそうです。「こんなやる気のある人とできて良かったです」。すると「すごい緊張していますね」と剛くん。「それは言わない約束」と塩田監督。竹内さんは，剛くんと逆で全然聞いてこないそうです。１人で考えている感じ。「現場の太陽」だったとか。「役作りが対称的でした」と塩田監督。剛くん「上手くいかないと，監督に当たるクセがあるんですよ。いろいろ説明してくれまして，撮影中，ありがとうございました」と。撮影中の苦労は・・「僕は苦労していないんです」と塩田監督。公開日が決まっていたので，撮影のスケジュールがきつくて，ＣＧ部分を先に取らざるを得ず，クライマックスシーンを先に撮ったり，順番通りに行かなくて，演じる方が大変だったろうと。
　次，剛くん「今日はお忙しい中たくさんの方にお集まりいただいて，ありがとうございます。遅ればせながら，あけましておめでとうございます」とご挨拶。そして「やっと完成したと言うことで・・・まだ見ていなくて，どうなっているか，期待と不安でいっぱいです。エネルギーを費やした作品なんで，いい物になったという確信がちょっとあります」。「ちょっとなの？」とジモンさんのツッコミ。会場もちょっと笑いが。すると「かなりあります」と訂正。初めての主演と言うことで，プレッシャーで緊張していたそうです。「みなさんにひっぱっていってもらっていい物ができたと思います」。「自分のことを主役だと思っていません。みなさんが一緒に作った映画って感じがします。みなさんがそれぞれすてきにうつっている映画です。そこらへんをくんでください・・くんでくださいって」と自問自答（笑）竹内さんの印象は・・「見た目は，か弱そうですけど，ふたを開けたら，魔物ですね」。この言葉に，隣で「ふたを開けたの？」とふたを開ける仕草をするジモンさん。竹内さんは，実際２２歳ですが２８歳の役を演じていても「ぶれることなく，渾身の力でぶつかって来るんで，今までどんな人生を送って来たんだろうって・・」。「葛藤がありまして，言い合うシーンがあるんですが，その時の彼女の目は魔性でした。下手に触れるとやけどするぜって感じで」。「草なぎくんもすごかった」と塩田監督。そこは「とても良いシーンなんで」と剛くん。役作りは・・「えーっと・・・していないですね」。「監督としゃべった，空想ゲームが役作りかも知れません。台本無いこと話して・・好きな食べ物とか・・」。ちなみに平太の好きな食べ物は「おでん」だそうです。
　竹内さん「さんざんいろんな事いわれている竹内です」とご挨拶（笑）竹内さんは，監督さんと剛くんが話しているのをこっそり聞いていたとか。剛くんから，病室のシーンについてお話。台本には殴られたら殴り返すとあったけれど，撮影前に監督さんは殴りたくなったら殴っても良いと言う風に言っていたそうです。で，竹内さんに殴られたら「つい，痛いぞって殴り返しました」。女性を殴ったのは初めてだとか。殴らざるを得ない状況で「結果的には，幼なじみみたいな感じになって・・・」と剛くんが言うと「幼なじみなんです」とつっこむ竹内さん（笑）剛くんの印象は「やわらかい感じで，周りをやわらかい雰囲気にしてくれる・・・肩に小鳥を乗せてお茶を飲んでいる雰囲気」と。「昔，インコ飼っていたことあります」と剛くん。役作りについては「どうしようか考えていて・・・力ぬいてって言われました」と。
　次は哀川さん。哀川さんが「台本読ませてていただいて，感動しました。様々な人々のつながりが，びしびし感じるような映画です」と話し始めると，会場はシーンと静まり返ります。哀川さんの語りに，ちゃんと聞かなくちゃ・・と言う雰囲気になったという感じです。「現場に入ったとき，監督さんやスタッフのみなさんの，この映画に対する思いがビシッと放ってまして・・」。黄泉がえってきた人の役は「実際大変でしたが，映画観ていただければ，監督の思いが伝わると思います。素敵な映画に参加できて良かったです。ハンカチを手にご覧ください」。苦労した点は「亡くなっている間の空間の解釈」だそうです。「監督の演出を聞きながら，まな板の鯉になりまして，言われたとおりにやりました」。「言った以上にやってくれました」と監督さん。
　長澤まさみさん。こういう場になれていないようで，すごく緊張感が伝わってきます。しかも人見知りだとか。「あんまりでていないんです。だけど，現場に行くのは楽しかった」。安住アナ「話しかけても答えてもらえなかったんですが，人見知りだったんですね。安心しました」と一言。役については「実際になったことないから，複雑だった。でも面白かった」。
　寺門ジモンさんは「俳優の寺門ジモンです」と自己紹介。そして「俳優っぽく・・やぁ〜」と渋くいつもの「やぁ〜！」をやっていました（笑）映画に出るのは夢だったそうです。「現場は暖かくて，うれしい現場でした」。剛くんとは一緒のシーンが多かったそうです。毎日すごい汗で，ビショビショだったとか。「今までで一番緊張しました」。「ホントにうれしかったです・・・普通にしゃべってごめんね。僕の中に無い世界」。剛くんが「一つ付け加えますと・・・」とあるエピソードを。空港に剛くんを迎えに来て，車で移動中のシーン。「企画書が言えなくて・・報告書か。８回ＮＧだしました」と剛くん。元の場所に戻るのに，８往復していたそうです。「報告書は見てもらいたい」と剛くん。ジモンさん「監督は，緊張感が出てと言っていた」と言うんですが「とりあえずね」と監督さん（笑）
　三島けいすけ君は，剛くんとのエピソードを話してくれました。「山梨行くとき，草なぎさんに頭ばっかり触られました」。剛くん「今はちょっとのびているんですけど，撮影の時はくりくり坊主で，気持ちよくて」と。さらに「阿蘇で，撮影しているとき，いきなり，さみーなぁって言われて，ビックリした」と。「ビックリした？こんなとこで告白する事じゃないよぉ・・他は？」とすっかり進行役の剛くん（笑）三島君「失敗かなって思ったら，ＯＫで，大丈夫かなって思った」と。剛くんが「たとえば？」と聞くと，「森の中で」と三島君。「しょっぱなじゃん」と剛くん。すると塩田監督は「ラストカットと撮ろうと思ったら，寝ちゃったし」と三島君のエピソードを。でも「夜中までやってごめんね」と，塩田監督は謝っていました。
　取材陣のための写真撮影。中央によって，視線をそれぞれに向けます。こっちに向けたときは，よく顔が見えました(^^)
　撮影が終わると，最後に塩田監督から一言。「舞台挨拶が楽しかったんで・・・素になってじっくり映画を見て欲しいです。真剣にがんばって作った映画で，人生生きていると，出会って別れて・・・楽しいこともあれば，つらいこともあるけど，最後は前向いて生きていこうねと言う映画です」と。監督の言葉が最後でした。終了は７時ちょっと過ぎぐらいだったと思います。

　剛くんは，話している人の方をしっかり向いて，お話を聞いているので，私から反対側にいる人達が話しているときは，背中しか見えませんが，逆にこっち側の人が話をしていると，しっかりと顔が見えます。ちゃんとお話を聞いているという感じでした。所々，自分から話しに入っていくし。「スマスマ」のエンドトークとは大違い（笑）やっぱり主役だから，がんばっていたのかな。塩田監督が「舞台挨拶が楽しかったんで」と言っていましたが，本当に和やかな雰囲気で，共演者のみなさんと仲良くやっていた雰囲気が伝わってきました。


１２月２５日（水）

　同行者が行けなくなったから・・と声をかけていただき，クリスマス試写会（クリスマスプレビュー）に行って来ました。場所は，東商ホール。開場３０分前に待ち合わせして建物中にはいると，すでに１階まで列が並んでいました。会場は４階です。まぁ，きちんと並ばせていなかったようで，途中何度か移動がありましたが，それでもそれなりの人が並んでいたようです。
　開場予定５分前から列が動き出し，そのまま会場へ。入場する際に，パンフレットが手渡されました。ポスターとにているデザインですが，色は黒っぽくなく，セピア色っぽい感じ。写真も違います。私はこっちの剛くんの方が好きかな。中身は，ストーリーやCAST・STAFFの紹介。人物相関図など。「草なぎ剛in『黄泉がえり』」のチラシ（雑誌広告と同じもの）も挟まれていました。舞台には，大きなクリスマスツリーが飾られ，「クリスマスプレビュー」という看板付き。最初は舞台の端においてあったんですが，トークショーが始まる前に中央に移動されました。
　１８：３０。予定通り，試写会が始まりましたが，最初は，RUIこと柴咲コウさんが歌う主題歌「月のしずく」のプロモーションビデオが流れました。プロもかぁ・・と気を抜いてみていたら，所々に映画のシーンが挿入されていて，剛くんの映像もありました。予告編みたいな感じですね。プロもビデオ上映が終わると，トークショー。登場したのは，塩田監督と柴咲コウさん。進行はプロデューサーの方（名前が・・・^^;）「盛り上がっているんだか」不思議な雰囲気の中，トークショーは進んでいきました。お二人ともマイペースなしゃべりなので，そんな雰囲気になった・・という感じです。塩田監督は，笑顔がすてきなおもしろい方でした。マスコミ関係への「画作り」が最後の５分ぐらい。クリスマスツリーを中央に移動し，カメラが集合しての撮影会。
　１９：００ごろ。マスコミ関係者が会場からいなくなると，本編のスタート。
　クリスマス試写会と言っても，特に剛くんに関してはありませんでした。

もどる