映画「まく子」

　上映が終わり、舞台挨拶。準備中は、写真撮影は可能でした。映画に合わせて、ステージには桜が。本物だそうです。 　登壇したのは、山﨑君、新音ちゃん、須藤さん、監督、そして剛くん。

　 　最初に１人ずつご挨拶。山﨑君「たくさんの方が足を運んでくださり、ありがとうございます。この作品の思いなど、たくさんのことが話せたらと思います。よろしくお願いします」。新音ちゃん「『まく子』をご覧いただきありがとうございます。無事公開することができてうれしく思います。いっぱい話せるよう頑張りたいと思います」。須藤さん「貴重なお時間を『まく子』を観るために使っていただいてありがとうございます。映画は観ていただいて初めて完成するものだと思っていますので。たくさんの方に観ていただいて嬉しいです」。剛くん「こんにちは。わざわざ足を運んでいただきありがとうございます。父親役を演じました、光一です」。客席から笑い。剛くん「光一で、合ってるよね？僕もたくさんしゃべれるようがんばります」。監督「ご来場いただきありがとうございます。たくさんの方にご覧になっていただいてるということで。声が震えてます。今日は楽しい舞台挨拶にしたいと思いますので、最後まで楽しんでいってください」。

　山﨑君は、昨日、中学校の卒業式。山﨑君「この1年間は、大事な1年間だったと思います。主演やらせていただいて。これからの俳優人生の糧になった作品です」。剛くん「いやぁ、立派だね。おめでとうございます。一緒に演技できて、学ぶとこたくさんあって。新音ちゃんも、たくさん学ばせてもらって。才能あふれてるので。これからもお仕事できたらいいなと・・・須藤さんからも、たくさん学ばせてもらって」。須藤さん「そんなことないです」。剛くん「2人は年離れてるけどね・・・監督からも学ばせてもらって。楽しかったです。ネタばれにならないので、いろいろ話しましょうね」。新音ちゃんは14歳。でも大人っぽい。新音ちゃん「コズエは不思議な子なので。不思議な雰囲気を出すために、目力を意識して。距離感がわからないところとか。イントネーションおかしかったりとか。お辞儀が変だったりとか。そういう細かいところを意識して演じました」。監督「すごく頑張って。グラデーション作る必要があったので」。撮影順がバラバラなので、まだなじんでなかったり、なじんでたり、その都度演じ分けて、繋げたら見事なグラデーションになってた。監督「しっかり流れを作ってくれました」。客席にはお母さん世代もたくさん。須藤さん「お母さま方に観ていただきたいので。サトシの演技で、キュンときたのは。母ちゃんが力抜けた瞬間、心配そうに見てる瞬間。母ちゃんからは見えないじゃないですか。息子がそんな風に思ってくれてたんだって。こういう大人になりたくないっていう人がいるなかでも、優しさがあったり。信じてくれてたり。普段は見せないけど、実は子供に対して愛情持ってたり。親子で見てもらって、親子で話してほしいですね」。須藤さんには実際にお子さんがいるので、感情移入しやすいのでは。須藤さん「男の子は難しいなって。最後2人の、父と息子の、あんなステキなじゃれあい方。うらやましいですね。ちょっと嫉妬しました。踏み込めない関係性だなと思いました」。 　そのラストのシーン。剛くん「原作の、西加奈子さんが書いてて。なんですかね。お互いに見せ合う。前ばりしてなくて。後ろから見えちゃうみたいで。いろんなテクニック使って。男の事情がある訳なんです」。須藤さん「裏ですごいミーティングしてましたよね」。剛くん「山﨑君はしてたんですよ。僕はしないパターンで。僕、初めてで。合わなくて、形が。いろいろあるんですよ」。須藤さん「最初から躊躇なく。潔く。ギリギリまで隠してとかなくて」。剛くん「思いっきりはいい方なので。お互い勝負だったので・・・大きさのじゃないですよ」。須藤さん「記事にできません」。剛くん「心の大きさで。あのシーンは重要なので。精神的な。あそこからサトシが変わるので。いいシーンが撮れたなと・・・監督も、モニター見てて、前ばり見えないって」。監督「あのカット、この撮影、最後の撮影で。私も気合い入れてて。お芝居がよかったから、カットかかったときに、OKって言っちゃったんですよ。周りも、”終わるぞ”ってなると思ったら、助監督が来て。”バレてました”って。チェックしますって。下の方中心にチェックしたらバレてました」。剛くん「僕のテクニックで。役者魂で」。監督「CGで消そうかと思ったら、草なぎさんが、もう一回やりましょうって」。剛くん「僕の役者魂で・・・ごめんね、新音ちゃん。新音ちゃんの登場シーンも良かったよ。今日と同じような白いワンピースで。ほわっと」。

　大人の再生も。剛くん「子供だけじゃなくて、大人も再生するっていう。この作品で思ったんですけど。人は老いていくじゃないですか。ただ朽ち果てていくわけじゃなくて。再生して生きていくんだなと、2人のフィルターを通して、大人が気づく。いい映画ですよね。2人も、ホントに・・・1ヶ月前でしたっけ？大きくなって。それだけ僕ら年取ってるわけで。ビックリだよ。やったね。卒業して。映画公開になって。人生輝いてるね・・・ね、須藤さん」。須藤さん「トークの振り幅が広いですね。さすが」。剛くん「腕、身につけました？・・・2人には負けますよ。吸収力が違うから。すごい緊張してました。ピュアな心感じられて」。

　映画にちなんで、どんなことまいていきたいか。監督「この映画が公開になったということで、私は形成されているので。この作品をまきたいですね」。須藤さん「プライベートでは、この春から、上の娘が中学生で。働くお母さんというか、子育て頑張ってるお母さま方に、頑張ろう！みたいな。ちょっとでも伝われば」。剛くん「元気とか。笑いをまいていきたいですね。笑い、大事じゃないですか。明るい空気みたいな。作品を通して、作品で自分を残していきたい。作品をまきたいですね」。元気の秘訣は？剛くん「こういう場に立つことですかね。舞台に立つというと・・・昨日は、早く寝ないとなとか。生活が正されるので。昨日は早く寝ました。ステージに立つことが、元気の源」。新音ちゃん「幸せをまきたいです。作品を通して。おばあちゃんが、観て泣いたよって言われて。役者って人に感動を与えられるので。幸せをまきたいです」。須藤さん「しっかりしてるね」。剛くん「そのコメント、僕、言いたかった。だからああいう演技ができるんだね」。須藤さん「1番変化大きい年なので、いろんなこと楽しめる年。頑張ってほしいですね」。山﨑君「草なぎさんと同じようなんですけど。笑顔まきたいなと思います。高校生になって、知らない人も多いんですけど。笑顔振り撒いていきたいなと」。剛くん「素晴らしいですね。僕、学校の先輩になるみたいで・・・言っちゃってよかった？」。山﨑君「わかんないです」。剛くん「ごめんね。立派ですよ。笑顔素敵だから。頑張ろうね、お互い。ライバルだから、頑張ろうね。うちの息子、大きくなって。どうですか。どっちの笑顔が素敵ですか？」。須藤さん「迷うな。お二人とも素敵です」。

　最後に一言ずつ。監督「今日はありがとうございました。ぜひ気に入っていただけたら、いろんなところで勧めていただけたら。また何度でも観ていただけたら、うれしいです」。須藤さん「昨日公開して、みなさんに観ていただいて、成長していく作品だと思います。たくさんの人に勧めていただけたらと思います」。剛くん「ホントに、すごいいい作品なので。心温まるし。人生っていいな、みたいな。誰もが感じる、時間とか、老いとか、出発とか、再生とか、込められているので。どこか、心に引っかかるところがあると思うので。皆さん、よろしくお願いします」。新音ちゃん「1人でも多くの人が、うれしかったり、あたたかさ、感じてくれたらうれしく思います。いろんな人に広まって、あたたかい心で見てもらえたら。みんなで観てください」。山﨑君「この映画は、監督をはじめ、スタッフ、共演者、全員で作り上げた作品です。幸せをまいてったコズエのことがどれぐらい伝わったか。ご家族友人に伝えてもらえたらと思います」。

　最後にフォトセッション。終わりごろに、剛くん、後ろを向いて撮影。これは、すぐにTwitterにアップされました。退場しながらもずっと撮影。こちらは，インスタのストーリーにすぐにアップされました。