「らじるラボ」

　９時台と１１台に剛くん登場。

　９時台。お相手は、吾妻謙アナ。吾妻アナ「ようこそいらっしゃいました」。剛くん「どうも、おはようございます」。吾妻アナ「第一声で、何を言おうかなと考えてきましたが。まずはやっぱり日本アカデミー賞のね、最優秀主演男優賞、おめでとうございます」。剛くん「ありがとうございます」。吾妻アナ「そして、『ミッドナイトスワン』の最優秀作品賞もおめでとうございます」。剛くん「どうも」。吾妻アナ「しかしながら、今日は、それこそ朝９時すぎから大河ドラマ『青天を衝け』の撮影があり。そのあと午後はたくさんの囲み取材があり。そしてやっとこの『らじるラボ』のインタビューにってことですから。けっこう長い１日が経ってますよね」。剛くん「そうですね。でも今日は、このらぼトークに来るために、僕は朝起きました」。吾妻アナ「うれしいことをおっしゃってくださるじゃないですか。体力的には全然問題ないですか」。剛くん「そうですね。ＮＨＫさんって、いろいろスタジオがあって。今日は大河の『青天を衝け』の撮影を先ほど、吉沢亮君とやって。そのあとに何社か、取材をやって。写真を撮って。そういうスタジオもあって。ドラマのスタジオもあって。ラジオのスタジオまであるという。そして、コンビニもあって。銀行もあって。ＮＨＫの中で住めますね。シャワーもあって」。吾妻アナ「かつては、ホントに住んでるんじゃないかっていう職員もいたくらいですが。今はね、労働環境をよくするということでね。ちゃんと帰るって」。剛くん「食堂もあって。いいっすよね」。吾妻アナ「本来、生放送『らじるラボ』は、この放送センターの13階の１３２スタジオってとこで。代々木公園と新宿の高層ビル群を見渡せるという」。剛くん「さっきね。取材の時にね。そこちょっと・・・リモートの取材もあって、行ってきました」。吾妻アナ「生放送で、と思いましたが、草なぎさん、お忙しいですから。ホントにお忙しい撮影の合間を縫って、お話伺えて。これラジオのスタジオで、ちょっと狭いので、私と草なぎさんは間を広くとりましてね。その間には、アクリルボードも。さらにマスクもね、つけていただいてのトークですが。よろしくお願いいたします」。剛くん「よろしくお願いいたします」。
　吾妻アナ「まず。今日、撮影がされましたという大河ドラマ『青天を衝け』。これが徳川慶喜」。剛くん「そうなんですよ。徳川家を終わらせる、重要な役どころいただきまして。今、毎日奮闘しながら、セリフを覚えて、NHKに通って。とても充実した日々を、大河ドラマのおかげで過ごさせてもらってます」。吾妻アナ「オンエアー上は、とにかく周りから将軍になってほしい、なってほしいというところですけども。今日の撮影は、将軍様ですか」。剛くん「まだなんですよねぇ。いまいち、台本を読んでも、内容がよくわからなくて。私は、誰かにいつか怒られるんじゃないかって。私はなにをやってるのか、よくわかってないです。ホントに。言っちゃいけないかなぁって思うんですけど。わからないもん、しょうがないじゃないですか。わかんないの、わかったふりするとさぁ。だけど、それなりにやってるというか。もしかしたら、今日、将軍になってたかもしれませんね」。吾妻アナ「実は、もう将軍としての撮影だったかも」。剛くん「わかんないですもん。なんか。漢字わかんなくないですか。難しい漢字。将軍になった、みたいなシーンがあるわけじゃないんですよ。なんか。そこのシーンは、確かにありました。なんか、ナレーションで。慶喜が将軍になった、みたいな。しかも、それも、将軍になったって言葉じゃなくて。難しい、当時の言葉じゃないですか。たぶん、そこの何話かわかんないけど。あのシーンが、オレが将軍になった時だと思うんだけど。何とかの9シーンのところがね。それはわかるんだけど。台本とか、だってもう20話とか持ってんですよ。20話あって。毎日、急に14話とか、16話とかなると、なにかわかんないじゃないですか」。吾妻アナ「たとえ流れをつかんでいても、今日撮ってるシーンが・・・」。剛くん「あんまり言うと、怒られそうなんですけど。だってわかんないもんしょうがないじゃないですか。あとは言われたことやりますんでって感じで」。吾妻アナ「幕末から明治にかけて、『青天を衝け』ですから。どういうお話かってことは、もちろんご存知・・・」。剛くん「いや。わかんないですよね。ホントに。だって僕、歴史あんまり得意じゃないんですもん。だけど、最後の将軍っていうのはわかってますし。一生懸命やってます。やります。怒んないで」。吾妻アナが説明。剛くん「いい役いただいちゃって。もっとちゃんと台本読まないといけないんですけど」。
　吾妻アナ「大河ドラマは二度目なんですよね」。剛くん「そうなんですよ。慎吾ちゃんがね、『新選組』の時に。呼んでいただいて。あんときも、ホントに思い出深いシーンだったですね」。2004年の大河で、榎本武揚役。剛くん「榎本武揚・・・知りませんねぇ。ヒゲが生えてたぐらいしか知りませんねぇ」。吾妻アナ「富士山丸の甲板でね。香取さん演じる近藤勇と、土方歳三演じる山本耕史さんと、沖田総司を演じる藤原竜也さんと会話をするというシーン」。剛くん「上からね。なんかこう、立派な感じで、偉そうに。お三方を眺めてるんですよ。とにかくね。偉そうにやってくれって、三谷さんが。偉そうにか、と思って。すごく、慎吾ちゃんと山本耕史君と、藤原さんが、すごい見つめてくるんで。焦りましたね」。吾妻アナ「その時の撮影の様子っていうのは、覚えてらっしゃるんですか」。剛くん「僕、上から見てるの。セリフがなかったから、一瞬で終わってしまったんですけど」。吾妻アナ「洋装をしていた榎本に対して、”その服は何ですか”っていうようなやり取りがあった・・・」。剛くん「セリフあったんですね。あったんだ。そうか」。吾妻アナ「あの時、私、ちょうど『スタジオパークからこんにちは』って番組の担当だったので、『新選組』のキャストのみなさん、日替わりでね、よくお迎えしてたんですよ。チャンスがあるかなって思ったんですけど。当時ね、香取さんも草なぎさんもね、お会いする機会なかったんですけど。こうして今日お会いできて」。剛くん「なるほど。これも何かの御縁です」。
　吾妻アナ「どうですか。雰囲気っていうのは、撮影の」。剛くん「すごく楽しいですよ。もちろん、スタジオもホントに、みんなバタバタというか、すごく忙しく。スマートにせわしないというか。みんな職人ですから。着物着せてくれる方。カツラつけてくれる方。ホントにね。プロです。ホントに。次から次にと。だって、出演者の数が半端じゃないので。だからもうね。すごいですよ。ホントに、フル活動で。もう毎日楽しい戦いっていうか。楽しい、自分の細胞が活性化されるっていうか。ホントに、次から次にシーンを撮っていかないといけないし。なんか、生きてますね、現場が・・・いいこと言った、今。自分でいうっていう」。吾妻アナ「役の中ではね、笑顔を見せないっていうか。すごくね。沈着冷静で、っていう役を演じてらっしゃいますけど。前室とかだと、笑ったり・・・」。剛くん「前室は笑ってますけど。でもね。ホントね。そういう私語ができないっていうか。みんな自分のセリフとか、やっぱり仕事で。余裕がないんですけど。でもすごいそれが本来の撮影っていうか。ちょっとしゃべてる時間があるぐらいだったら、そんなに、別に、何ていうのかな・・・自分の役の中で楽しんでるし。それぞれのお仕事を、みなさんすごく楽しんで、一生懸命やってる現場です」。吾妻アナ「みんなそれぞれ集中して」。剛くん「そう」。吾妻アナ「お互いの演技に触発されることっていうのはありますか」。剛くん「そういうのはありますね。今日なんかもね。吉沢亮君がね、めちゃくちゃセリフ多くて。毎回栄一って、すごいエネルギッシュに、いろいろ僕のところに”こういうことはどうですか”、”こういうふうにはどうですか”って、すごくいろいろ言ってきてくれるシーンが多くて。亮君も、半端じゃないセリフがあって。朝からフル回転で。それにすごい刺激受けて。最後にちょっと言うセリフ噛んじゃって、NGになっちゃって」。吾妻アナ「長いセリフの最後の部分を？」。剛くん「そう。だから、ごめんねって・・・それはちょっとウソなんですけど。ちゃんとできました。だから、ちょっとプレッシャーになるんだよね。亮君が、すごいいっぱいしゃべった後に、ぼそっと言ったりする感じが多いので。間違ったらどうしようかなって、すごい思ったりして。でも最近、吉沢亮君とちょっとずつなんですけど、シーン重なってきて。なんかちょっと打ち解けてきてる感じもあるので。そんなに間違ってもいいやってぐらいの気持ちでやってます、最近は」。
　吾妻アナ「すごく楽しみになりましたね」。剛くん「楽しみにしていただければ。すごいいろんな展開が。すごく、いい感じになってると思うので。『青天を衝け』ね。ぜひとも毎週楽しみにしていただきたいですね」。リクエスト曲。斉藤和義さん「歌うたいのバラッド」。剛くん「カラオケで歌います。今はカラオケ、あれなんで。みんなで楽しくカラオケ行って楽しくできたこととかも、今となったら、普通に行けたことって、すごい幸せなんだなと思って。ちょっと聴いたりします」。
　
　ドラマ「ペペロンチーノ」の話。剛くん「震災の関係しているドラマなんですけど」。吾妻アナ「宮城発地域ドラマということで。震災１０年を迎えた今年作られた」。剛くん「そうなんですよ。震災に思いを込めて作った。去年の１２月に撮影は行われたんですけど。再放送も皆さんのおかげで決定しまして」。吾妻アナ「Twitterのトレンドで上位にランクインしまして」。剛くん「そうだったんですか」。吾妻アナ「追いペペロンチーノというハッシュタグがついて」。剛くん「追いペペロンチーノ、追いスワンみたいな感じになって。へぇ～」。吾妻アナから告知。剛くん「うれしいです。震災から１０年で。みなさんね。思うことってそれぞれあると思うんですけど。このドラマ観ていただけると、またみんなの気持ちがひとつになれるドラマだなと思っているので。吉田羊さんと夫婦役演じたんですけど。最後見ていただけると、なんか次の一歩に進むっていうことも難しい方も、すごくいらっしゃると思うんですけど。なんか、明るい希望のある方向に体がむけるドラマだなと思うので。観ていただきたいなと思うんですよね」。吾妻アナ「イタリアンレストランのオーナーシェフを演じてらっしゃって。そのレストランが津波でね、流されてしまって」。剛くん「そう。なので。ちょっとね。震災によって、心に傷をものすごく負ってる人の役なんですけど。でも僕もこれを通じて、去年被災地で撮影させてもらったので男鹿半島の方だったんですけど。地元の方の炊き出しとか、おいしいものを頂いて、撮影できたので。そうですね。何かみなさんの役に立てるドラマになればなと思いながら。今回全国放送になったので。そうすると皆さんの目にね、触れることも多くなるので。なんかね。希望を感じていただけるドラマじゃないかなと思います」。吾妻アナ「一色信幸さんの脚本。ストーリーを詳しく話すとね、面白さが減ってしまいますから、言えない部分もあるんですが。非常に巧みなね、ホント会話劇と言いますかね」。剛くん「それぞれキャラクターの、やっぱり、思いがすごく出てて。久しぶりに矢田亜希子ちゃんとも共演できて。亜希子ちゃん、ホントに変わらずステキで。僕もウキウキして、寒いロケだったんですけど。やっぱり去年の１２月の東北は。だけど、なんか、亜希子ちゃんとか支えられて、ぬくぬくな気持ちでできました」。
　吾妻アナ「『ペペロンチーノ』っていうタイトルにも、思いが込められてるんですよね」。剛くん「そうなんですよね。震災ドラマとはちょっとかけ離れてるようなタイトルなんですけど。ペペロンチーノってみなさん食べたことありますかね」。吾妻アナ「非常にシンプルなパスタですよね」。剛くん「そうなんですよね。シンプルが故に難しいっていうのが、人生もそうなんじゃないかなって気持ちが、一色さんの思いがありまして。とてもこのドラマの中でも、実はペペロンチーノっていう料理が、いいキーワードになってきて。ストーリーが進んでいくって言うね。いい本だなと思って。タイトルもすごい好きで。またいいドラマと出会えたなと思ってます」。
　吾妻アナ「あっという間に最初のブロック終わってしまいますが、引き続きよろしくお願いします」。剛くん「お願いします」。

　吾妻アナ「草なぎさんのテレビドラマとか、映画もそうなんですけども。にこっとね、目じりが下がったような表情って、ちょっと見てなかったなって部分があったので。今日、こうしてね、すごく楽しそうにお話しいただけてうれしいなと思いますが。ここからは『ミッドナイトスワン』のお話を伺いたいんですけど」。剛くん「ありがとうございます」。吾妻アナ「ホントに日本アカデミー賞受賞されて。ブルーリボン賞でも、主演男優賞受賞されて。ホントにおめでとうございます。これは役柄としても、すごく難しかったと思いますし。世の中に対してもね。すごくメッセージ性の高い作品だったんですけども。こうして、大きな評価を得たということになると思うんですが。今どんなお気持ちですか」。剛くん「うれしいですね。やっぱりね。なんか。そんなたくさんの方が観ていただいて。やっぱりたくさんの方の応援がなかったら、こんな大きな賞いただけなかったので。これはホントにこの作品を、皆さんが評価してくれたんだなと思って。これはやったかいがあった、と思って。ホントにうれしいですね。すごい賞いただいて。ようやく実感してきてる昨今というか」。吾妻アナ「授賞式の様子、私もテレビで見ましたけども。ホントに頭が真っ白になったってね、おっしゃってて」。剛くん「あそこの場に行けるだけで、満足で。”よし、OK！やった！”って思ってたんですけど。まさか最優秀賞までいただいて。いや、なんか、しばらくぼーっとしてて。ホントについ最近ですね」。吾妻アナ「やっと語れるように」。剛くん「じわじわじわじわと。ホントに驚くときって、そういうもんなんですね」。吾妻アナ「スピーチで”マジっすか”っておっしゃってたのが、すごい印象的で」。剛くん「そんなこと言いました！？僕」。吾妻アナ「おっしゃってました」。剛くん「ああ、そう。それも覚えてないんですよ、僕。ホントにそれぐらい、真っ白になるってあるんだなって」。吾妻アナ「日本を代表するね、俳優さんたちが、ワーッといる中での、最優秀賞ですもんね」。剛くん「どこを、３６０度見渡しても、有名人ばっかりで。緊張しましたよ。大変ですよ、もう」。
　吾妻アナ「『ミッドナイトスワン』、私も、映画館で観させていただきましたけど。草なぎさん演じる主人公、心身の葛藤を抱えて生きてきたトランスジェンダーの凪沙のもとい、母親から虐待を受けているという、親戚の娘・一果ちゃんが預けられて、２人の奇妙な生活が始まると・・・」と簡単に説明。吾妻アナ「凪沙の心の辺かっていうのが、すごくね、草なぎさんの演技の中で、スーッと作品に入りまして」。剛くん「ありがとうございます。そういっていただけると、ホントにうれしいですね」。吾妻アナ「役作りについて、いろんなマスコミからも聞かれてたかと思いますが。”役作りしないんですよね”っておっしゃってるところが意外でしたね」。剛くん「でも、してもできないですよね。もうそういう役って。頭で考えてもできるもんじゃない、と思うので。大河もそうなんですけど。現場、現場で皆さんがのせてくれるというか。その・・・環境を作っていただけるので。僕がやったんですけど。僕がやったんですけど、みんなのおかげ・・・キレイに聞こえるんですけど。ホントにそうなんですよ。なんか。僕何もしてないんですよ。ホントに。じゃないとできるわけないんですよ。だって、自分１人で作るもんじゃないんで。だからホントに取材とかで役作りとかなんですかって聞かれても。ホント何もないんですよ。そう。そういうステージにのっけてくれて。できるんですよね。だから、自分の力じゃないんですよ。ホントに。魔法かけてくれるんですよ。みんながそうするとなんか、こうできるっていうか。だから今もそうですし。なんか、その映像マジックなんでしょうね」。吾妻アナ「でも、その引き受けるかどうかっていうところで、台本読んだときに引きこまれたっておっしゃってて。その読んでるときって、自分が演じたらどうなるんだろうとかじゃないんですか、そうなると」。剛くん「そうですね。それはもう、読んでるときは、素晴らしい本なんだっていうのかな。『ミッドナイトスワン』、理屈を超えたような感情と涙がすごい出てきて、読み終えたときに。なんでオレ泣いてんのかな、みたいな。でも、なんか、その涙が、自分の涙が、イヤな涙じゃないんですね。それはすごく、役作りに役だったって思うんです。なんか、最初に読んだときの、その自分が感動した感覚を、観客のみなさんに伝えるのは、どうするのかな、と思ったりするんですよ。それはすごく、どこかで、最初読んだときの自分の、この心が動いた感じは、どうしたらそれを役にのせて、みなさんに伝えられるのかなぁっていうのはありました」。吾妻アナ「それでこれやりたいと」。剛くん「もうすぐやりたいと思いましたね」。
　吾妻アナ「脚本・監督の内田監督がね。演技がうまい人はいくらでもいるけれども。役に同化していくのは難しいっておっしゃってて。そういう中で、草なぎさんが、もうずっと凪沙になっちゃってるっていう。撮影・・・ご自身のシーンが終わっても、凪沙の部屋に居続けて。スタッフさんサイドからすると、”控室戻ってくれないかな”って思っても。ずっともういて。それいつの間にか、凪沙の部屋の空間に、凪沙として草なぎさんが溶け込んでいくのが、超常現象だとおっしゃってましたね」。剛くん「ああ、監督が。でも、それもね。ホントのこと言っちゃうと、ただ単に楽屋が遠かっただけなんですよ。ホントに。ホントに帰るの面倒くさくて。だからもうセッティングしたら、本番になっちゃうから。楽屋遠いから、ただ帰んないだけで。それを監督が、すごく、そうやって役作りでっていってるだけで。ホントにめんどくさいから帰んなかっただけなの」。吾妻アナ「それは草なぎさん、照れ隠しの部分ないですか」。剛くん「いや。全然ないです。ロケだったんですよ。ロケで、ホントのおうち借りてやってて。そういうところって、楽屋とかって、遠くなるときあるじゃないですか。スタジオとかじゃないから。だから、違う階なんですよ。だから、そこまで行くの、面倒くさいじゃないですか。だからすぐどうせスタンバイ終わっちゃうでしょ、みたいな感じで。ただこそにいたら、ホントに邪魔だったらしいんですよ。照明さんとか」。吾妻アナ「セッティングしなおしたりする中でね」。剛くん「そうそうそう。ちょっと帰った方がいいかなって思ってたんだけど。でもホントに、そこにちょっと長くいると、初めていくところだから、なじんでくるってあったの。なんか、場所に。あるじゃないですか、人って。それにあったんだと思うんだよ」。吾妻アナ「同じセットの中なんだけど。このポジションが居心地いいぞとか。居続けることによってね」。剛くん「そう。だから、棚から牡丹餅みたいな感じで。たまたま面倒くさくて帰んなかったのが、なんかなじんじゃったのよ。たぶん、ホントに、だから、この映画に、ちょっとした奇跡みたいなのが、たくさんたくさん起こってできてるんだなとおもうんですよ。意図しないところで。そうそうそう。だからなんか、本番もすごいすんなり行けたのかな。だからそうだね。今度から、オレはもう、『青天を衝け』は、スタジオから出ないか」。吾妻アナ「ラジオ聴いて、”いやいや草なぎさん、やっぱり出てってもらえないかな”ってたくさんのスタッフが思うかもしれません。でも結果として、ホントにその空間に溶け込んで、役が体にしみこんでいくんであれば、ありですよね」。剛くん「そうだよね。なんか。それはあるかもしれない。ホントになんか、そう考えるとやっぱり一つ一つ丁寧にやんないといけないんだな」。吾妻アナ「これまで長いキャリアがあっても、そういう作品１本１本で、また新しいご自身を表現していくってことなんですよね」。剛くん「そうですね。やっぱりね。違う面をね、見せたいですよね。どうせやるならね。同じところもいんですけど。同じところもっていうか。でもなんかやっぱり、新境地っていうか。開拓していく力というか。そういうのはなんか、観ていて魅力的に映りますしね」。吾妻アナ「新しく切り拓いていくって言うね。なるほど」。
　リクエスト２曲目。剛くん「『ミッドナイトスワン』いきますよ。『ミッドナイトスワン』テーマソング。渋谷慶一郎さんが１週間で作ったという。全編１週間で作ったという全編１週間で作ってんですよ。ピアノの旋律って言うんですか」。吾妻アナ「すごく残りますよね、切ないし」。剛くん「一果をちょっと思い出したくなっちゃった」。
　吾妻アナ「劇中でもすごく耳に残るというか。胸に響く音楽なんですが。一果に会いたくなっちゃったって言いましたけど。一果ちゃん、見事でしたね」。剛くん「ホントに、今回初めて演技だったんですけど」。吾妻アナ「服部樹咲さん。日本アカデミー賞の新人俳優賞を受賞しましたが。初めての演技だったんですね」。剛くん「そうなんですよ」。吾妻アナ「１４歳」。剛くん「奇跡ですね。バレエもあんなにうまくて。もうとにかくバレエがちゃんと踊れる方じゃないと成立しないので。それであの演技で。彼女はホントに、一果をやるために生まれてきたと言っても過言ではない。演技とダンスでしたね」。吾妻アナ「ホントに、水川あさみさん演じる母親にね、虐待を受けて。草なぎさん・凪沙に会ってから成長とげていく。その成長っぷりっていうのがね。あの中でみるみる変わっていくっていう」。剛くん「そうですね。ほぼ順撮りだったので。ホントに田舎から出てきた少女だなと思ってた彼女が。日を追うごとに、なんかみるみる成長していく姿がすごいなと思って。それは演技もやったことがないっていうのが、すごいリアリティがあって。演技とかって、もちろん経験とかも大事なんだけど。もうただそこにいるだけの人が、一果に見えるかどうか。そういうのが大事なんであって。すごいそれは僕も一果から、樹咲ちゃんから勉強させてもらったっていうか。そこは勉強になった。あんま勉強することないんだけど。一果からそこはなんか、僕も、まだ経験あるから。どこか・・・彼女引っ張っていかないといけないなとか、最初思ってたんですけど。いやいや。もうそういうことじゃないっすよっていうか。引っ張る、ひっぱるじゃないでしょ、みたいな感じで。言われてないんですけど。すごいそれ感じて。それはなんかね。ハッとさせられて。だから僕も、凪沙を演じることができたので。お互いなんかいい化学反応が起きたんじゃないかなと思ってます」。吾妻アナ「内田監督のコメントにも、存在感がすごくあって。彼女が、草なぎさんのそばに立ってるだけで、いいんだっておっしゃってた。それだけね。やっぱり。心のつながりも、目に見えるようでしたもんね」。剛くん「そう。なんか。一果ちゃん、樹咲ちゃん、ホントに純粋。もう心がめちゃくちゃストレートに伝わってきたので。僕もなんか、最後は母になる、母になりたいっていう、母性が目覚めるところが、自分の中の演技として、大変なところではあったんですけど。ホントに一果のおかげで、なんか、この子守ってあげたいなとか。育ててあげたいなっていう気持ちを起こしてくれたので。助かりましたね。一果じゃなかったら、できてなかったと思います」。吾妻アナ「そこまで草なぎさんを高めるのに、服部樹咲さんはがんばってくれた」。剛くん「樹咲ちゃんがいなかったら、僕はもう、最優秀賞もいただけてないと思うし。樹咲ちゃんのおかげです、ホントに」。
　吾妻アナ「長いキャリアの中で、新しい地図のね、香取慎吾さん、稲垣吾郎さんからもすごくほめられたようじゃないですか」。剛くん「賞を頂く前から、この『ミッドナイトスワン』は、すごいほめてくれてて。慎吾ちゃんなんて、自分演技もうやめようと思ったみたいなことを。そこまで言うことないし。吾郎さんも、すごいほめてくれて。なんか、声に出して、ここまでほめてくれることってないなと思ってたんですよ。だから、今回のように結果につながって。だからやっぱり、それほどなんか、２人も感じてくれたところが、最初からあったんだなと思って。今思い起こすと」。吾妻アナ「ずーっと近くにいる仲間ですら、”あれ？つよぽん変わったぞ。今回の作品”って思わせるだけの迫力っていうかね。あったってことでしょうね」。剛くん「そうだと思う。じゃないと、あんなほめないからね。めったにほめないからね、２人ともね」。吾妻アナ「その結果が、日本アカデミー賞の最優秀主演男優賞なるわけですから」。剛くん「ありがたき幸せに存じ奉りまする」。

　１１時台。剛くん「楽しいときは、あっという間ですね」。吾妻アナ「すごくうれしい。リスナーも、みなさんもきっとそう感じてくださってるんじゃないかと思いますよ。お忙しいと思うんですけども。インターネットの動画配信、盛んにされてるっていうのは、すごいなって思うんですけど。ああ疲れた、今日はやらない、とか、そういうのはないんですか」。剛くん「いやぁ。そんなこと言ったら、あれですよね。ひっぱたかれそうでね。何言ってんだよって感じでね。ごつんこされそうなので」。吾妻アナ「誰にですか」。剛くん「なんか、いろいろな方にね」。吾妻アナ「もっともっとがんばれよって感じですか。ご自身を奮い立たせてるってあります？」。剛くん「いや。好きなことやってるんですよね。楽しいじゃないですか。好き勝手にできて」。吾妻アナ「自分を表現する一つのツールとして」。剛くん「はい。チャンネル登録も、１００万人行けたりとか」。吾妻アナ「もう１１０万いってるんじゃないですか」。剛くん「なので、なんか、すごい何気ないことなんですけど。ちょっとね。配信していくと、みんなとちっちゃいなりにも、コミュニケーションが常に取れてる感じが、ちょっと心地いいというか。なので。まあ、ムリせず。定期的に自分なりにちょっとゆる～い感じでやっていこうかなと思ってます」。吾妻アナ「カメラを回し始める前に、今日はこんなことをするぞっていうのは」。剛くん「そうですね。一応スタッフの方が何人かいて。ダメでもいいからやってみようみたいな感じで。打ち合わせをしてからやってます。それは」。吾妻アナ「『ペペロンチーノ』について語りながら、ペペロンチーノを作りますって動画は、私も見ましたよ。シンプルだけに難しいお料理だっていうのを、やりながら」。剛くん「そうですね。いや、もしかして、シンプルで簡単かもしれません」。吾妻アナ「そうですか。深いのは深いですね」。剛くん「塩加減とかね。そうだね。パスタと、唐辛子、ニンニク、オリーブオイル、塩、それぐらいだから。シンプルだからごまかせないっつうか。ちょっとした匙加減で、塩辛くなっちゃったりとかするので。やっぱりそうだね。シンプルが故に難しい。でもほんとおいしいですよね」。
　吾妻アナ「草なぎさん、料理は得意ですか」。剛くん「しますね」。吾妻アナ「だって。ずいぶんね。ホントにテレビカメラの前で長くね、お料理されてましたもんね」。剛くん「何でも作るんだけど。別に普通なの。普通なものが好きっていうか。肉、野菜と炒めるとか。あとお豆腐に昆布ぽん酢かけて食べるとか。外で食べるって、美味すぎないですか？外のものって。たとえば、きゅうりに塩だけふったものとかって、出てこないじゃないですか。僕は、きゅうりに塩だけをふったものを食べたいんですよ。が、好きなんですよ。だから、そういうのを作ってるんですよ」。吾妻アナ「自分で作るときは、こった料理ではなく。素材を大事にして、簡単にしておいしいものを」。剛くん「そう。だから、自分が作るものが１番好きですもん、僕。外で食べるのも好きですよ。美味すぎるから。絶対、きゅうりとかにもごま油かけてくるじゃないですか。なんですかね。お金取れないからですかね。きゅうりに塩だけとか」。吾妻アナ「さらに料理人の・・・」。剛くん「いらないんですよ。僕としては、そういうのは。ごま油とか。味噌とか。いらないんですよ。塩だけなの。きゅうり好きだから」。吾妻アナ「そういうのさらっと作って」。剛くん「そういうの紹介してるんで。だからなにってことないんですよ。普通なんですよ。だけど、逆に、誰でも作れるから、身近に親近感を感じていただけるとな、と思います」。
　吾妻アナ「ご自身が自由に発信することで、ストレス発散につながってたりするんですか」。剛くん「ストレス発散にはなってないかなぁ」。吾妻アナ「仕事の延長線上に」。剛くん「そうですね。なんか。新しい地図をね、広げてから、やっぱり環境もガラッと変わって。それからの出発のYouTubeなので。新しい世界に飛び込んだって、自分の中の意識的なところもあるので。そうですね。新しい楽しみを見つけたって感じですかね」。吾妻アナ「それで、よりNAKAMAとつながってるチャンネルは多い方がいいだろうということで。SNS発信すごい盛んですもんね」。剛くん「そうですね。最近、でもインスタとかちょっとおろそかになっちゃって。もうちょっとやれって感じなんですけど。気分なんですよね。気分でやりたいときにやるっていうか。ムリせず。それがまあ、自分のやり方なのかなと思っているので」。吾妻アナ「忙しくても気分が乗ってたら、ちょっと無理してでもやる」。剛くん「そうですね。波があるみたいで。写真撮りたいなぁ、みたいな感じで。いい写真撮れたぁ、これインスタ載せよう、みたいな感じで。気分があるみたいで。最近ね。レオン君とかクルミちゃん、インスタのせてないから。ちょっと載せないとなと思ったりするんですけど」。

　吾妻アナ「可愛いかわいいフレンチブルドッグがね」。剛くん「そうそうそうそう。だから・・・」。吾妻アナ「クルミちゃんが、お母さんですよね。レオン君が・・・」。剛くん「１歳になったばかりで」。吾妻アナ「あのかわいがりっぷりって、普通じゃないですよね」。剛くん「そうですか！？ワンちゃん飼ってる人って、みんなそうだと思いますよ」。吾妻アナ「みんなそうなんですけど。みんなそうな中でも、すごい強い方の人です」。剛くん「あ、そうなんですか！？オレ・・・自分の愛犬の口臭のにおいがたまらなぁ～いって思うのは、普通じゃないかもしれない。”くるこうしゅう～”とか言ってる人いないですよね。たしかにそれはね。”剛くん、それはね、さすがにちょっと”って言われますね。なんか、愛犬の口のにおい嗅ぐの好きなんですよ。”れおこうしゅう～”とかね」。吾妻アナ「若い犬のにおいっていいですよね。老犬になっていくと、なかなかのもの感じる」。剛くん「歯磨き、毎日してんですよ、オレは。だから健康管理っていうのもあるんですよ。そこで。何かトラブルがあると、匂ったりするので。健康チェックの一環として、私はね、やってる。爪切りも全部自分でやるし。風呂も全部自分でいれる。だから・・・」。
　吾妻アナ「ワンちゃんが好きって、観ててすごくわかるんですが。いろんな犬種が世の中にはありますよね。その中で、フレンチブルドッグだったっていうのは、なんでなんですか」。剛くん「なんかね。鼻つぶれてるのが好きみたいで。あの、マズルって言うんですけど、鼻のとこ。だいたい、マズルあるんですよね。短頭種って言って。つぶれてるのが、なんかさぁ・・・なんかさぁって、すみませんね。友達みたいに、吾妻さん、言っちゃって」。吾妻アナ「うれしいですよ」。剛くん「なんでしょうかね。アニメーションとかでも、よく出てきたりとか。けっこう、あと、僕の好きな古着屋さんのおもちゃとか、けっこうそういうのにモチーフで使われてるの多くて。それで気になって。ずーっと気になってたんですよね。でもね。プードルとかも、けっこう好きなんですよ。あのちょっと大きいプードル」。吾妻アナ「トイプードルじゃなくて」。剛くん「スタンダードの。チョーでかいじゃないですか。あれなんであんなでっかいんだろうって。興味あるっちゃあるんですよ。だから、いつか一緒にいてもいいかなと思うんですけど。でっかいの。でもちょっとサイズ的にも大変かなと思うし。いろいろね。考えて、考えて。やっぱフレンチブルだって。ボストンテリアっていうのもいるんですよ。鼻がつぶれてて。パグとか。短頭種と言われる。あそこらへんの子ちゃんたちも、めちゃくちゃかわいくて好きなんですけど。なんか、ずーっと見てると、１番間抜けでぬけてるのが、フレンチブルドッグなんですよ。ボストンテリアって、もっとアクティブなの。なんか、速く走ったりとか。パグは、ちょっとフレンチブルと似てるんですけど。なんか、ぬけてる感じ。へなぁ～としてね。自分お好きなことしか、けっこうやんなくて。家帰っても、お出迎えとか来ないし。すごいマイペースで」。
　吾妻アナ「動画見ていてもね。草なぎさんの溺愛っぷりに対する、クルミちゃんとね、レオン君のね、あのツンデレな感じというか。ちょっとした距離感が、面白くて」。剛くん「人みたいなんです、ホント。人みたいで。僕があまりにも、口のにおいとかしつこくするもんだから、寄ってこないの。いつも、口のとか、顔とかさわるから、”パパはいつもイヤなことばっかするから”って感じで。逃げるんだから。飼い主だよ、オレって。ほかの人の方が好きで。すごい悲しいの。ホントすごい悲しくて。言わせてください」。吾妻アナ「間違いなく、かまいすぎだと思います」。剛くん「すごい悲しいのよ！誰がご飯あげてんだ！って話で。ほかの人の方が好きで。助け求めに行くんですよ、ホントに。１番悲しい事実で。自分のワンちゃんから逃げられるって。めちゃくちゃ寂しいやって思って。逃げていくんだから。 ”おいで、おいで”って言っても」。
　吾妻アナ「お産にも立ち会って。すごい大変な思いして」。剛くん「そうなんですよ」。吾妻アナ「コロナ禍の中でね。お仕事がちょびっとだけ時間があった中でできたってお話も」。剛くん「ちょうど１年前なんですけど。３匹、クルミちゃんが授かって。もうホントに大変ですね。二度とやりません」。吾妻アナ「普通ブリーダーがすごくね、手間かけてやるところを。飼い主が」。剛くん「適当なんですよね。僕ね。何も考えずに、どうにかなるや、みたいな。見切り発車もほどがあるぜって感じで。大丈夫でしょって。育てられるでしょって感じで。実際育てられたんですけど。でも大変だった」。吾妻アナ「何が１番、そんな大変だったんですか」。剛くん「もうね。３時間おきにね、ミルクを、１週間ぐらいあげないといけない」。吾妻アナ「３時間おき」。剛くん「うん。３時間おきに、１週間ですよ！ヤバくないですか」。吾妻アナ「乳飲み子といっしょですね。赤ちゃんと一緒」。剛くん「最初は、３日間でいいって言われてたんですよ。結局は、１週間は３時間おきにミルクあげたんですよ。そしたらもう、どこの３時間かわかんなくなってくるんですよ。さっき３時間やったよなとか。それでもうめちゃくちゃ心配になっちゃうんですよ。体重をはかって、ちょっとしか増えてないじゃんって思ったら、あれさっきの３時間っていいつだったっけ、みたいに。目もかいて。僕ね。人生で１番大変だった。フレンチブルドッグ育てた」。吾妻アナ「そこまでですか」。剛くん「うん。ホントに。覚悟あっても、メッチャ大変なんで。これから、素人の方は、ホントに考えた方がいいですよ。ちゃんと万全に、プロの方とかいないと、絶対無理」。
　吾妻アナ「そこまで手をかけたから、レオン君への愛があふれちゃってますよ」。剛くん「そう。レオンは、クルミちゃんよりかは逃げないんだけど。最近、大人になってきて、僕の性格分かったらしくて。”パパはめちゃくちゃ顔とかいじるから、ちょっとヤダ”って感じで逃げるようになってきて。その悲しさったら、チョーなくて。急にサーって逃げたりするわけよ。オレがいると。信じられないと思って。それが１番悲しい。オレ」。吾妻アナ「愛犬の話になると、そこまで。尽きないですね。すごいですね」。剛くん「もうね。すいません。ホントね。楽しいですよ。付き合い方、いろいろ変わっていくんで。向こうも成長してくるし。だから、僕も成長しないといけないと思うんですけど。楽しませてもらってますね。ホントに」。吾妻アナ「動画を通しても、それはとってもわかります」。剛くん「すいません。テンション上がっちゃって」。吾妻アナ「今のお話を伺って、レオン君は、わが子のように、今後も居続けますから。ぜひちゃんと出してくださいね」。剛くん「もちろんです」。吾妻アナ「会わせてくださいね。私たちにもね」。剛くん「もちろんです」。
　続いてのリクエスト。剛くん「話は飛ぶんですけど。ジェームス・ブラウンが好きで。舞台で『アルトゥロ・ウイの興隆』っていう。やりまして。それが今年の１１月に再演になるので。その劇中で。すごいジェームス・ブラウンの曲を流して、物語が進行していくので。この歌も歌っているんですよ」。吾妻アナ「ブレヒトの大作ですけども。シカゴギャング団のボス、アルトゥロ・ウイの話ですよね」。剛くん「そうなんですよ。これもね。ホント申し訳ないですけど。意味わかんないんですけど。八百屋さんとその・・・何にも意味わかんないじゃん・・・そんなことないですけど。これ、白井さんにちゃんと説明してもらって。架空の物語とね、ドイツのヒトラーのね、感じをね、たぶんコラボレーションしてるっていうか。悪いやつなんですよ。のし上がっていくんですよ。田舎のマフィアっていうか。その中で、僕がね。暴れて。どんどんのし上がっていく中に、JBのハチャメチャなテンションの。狂気ですね。ある意味ね。それが重なって。どんどんどんどんヒートアップしていくという。そういう舞台なんで。とにかくハチャメチャに暴れて。セリフを言って。歌って。踊ってます」。吾妻アナ「その説明で、白井さんが聞いて、大丈夫ですか」。剛くん「たぶんダメでしょうね。”剛くんは何もわかってない”・・・僕は言ったことやるんで、大丈夫です！」。
　ジェームス・ブラウン「スーパーバッド」。
　吾妻アナ「舞台『アルトゥロ・ウイの興隆』で、実際ステージで歌ってらっしゃる」。剛くん「『スーパーバッド』は、歌ってますね。オオサカ＝モノレールの中田さんって方がいらっしゃって。その方が、ジェームス・ブラウンのすごい、歌、めっちゃ最高に、ソウルフルに歌われてる方なんで。その方と一緒に。その方がいないと、僕は歌えないんですよ。のせていただいて。それこそ」。吾妻アナ「舞台とドラマって、全然違いますよね」。剛くん「そうですね」。吾妻アナ「どっちが好きですか。そういうのあります？」。剛くん「どっちも好きですね。やっぱり。勝手はもちろん違うんですけど。それぞれの、やっぱり、映像ならば映像の魅力あるし。やっぱり舞台の、生の、その場でしか味わえない感動ってあるので。どっちも好きですね」。
　今後について。吾妻アナ「どんな役を、今後やっていきたいとか。どこに軸足を置いてやりたいとかていうのはあります？」。剛くん「そうですね。自分では、特にやりたい役っていうのはないんですけど。お話しいただければ。スケジュールがいあいていれば、どこでも行きますんで。仕事ください、って感じですね」。吾妻アナ「陽か陰かって言われると、陰の方のうまさっていうのが、これまでの作品の中では、私も印象残るんですけども。ご自身としては、ガハガハ笑うような喜劇とかいうのも、もちろんありですか」。剛くん「やってみたいですね。明るいコメディとかもね、いいっすよね」。吾妻アナ「バラエティ番組とか、こういうトークの時のね、すごく明るくて、奔放な感じが、なかなか作品の中では少ないかなと思いますけどね」。剛くん「そうですかね・・・そうですね。シリアスのね。シリアル？・・・シリアスか。シリアルだって（笑）シリアスなのが多いかな」。吾妻アナ「監督なり、脚本家なり、草なぎさんのそういう部分惹かれるっていうのあるんですかね」。剛くん「そうかな。『山のあなた』とかね。僕、けっこう好きなんですけど。あれけっこうコメディだったりするので。でもね。ホントに、何ていうのかな。自分でこうやりたいっていうよりか、剛くんとお仕事してみたいんだよねっていう方がいてくれる方が、うれしいので。ホントに僕の中の、何でも思ってほしいです、イメージ。暗いなあいつって思ってくれてもいいし。明るいなと思っても、もちろんうれしいし。また仕事したいなっていわれるような存在でいたいですね」。
　吾妻アナ「今回、日本アカデミー賞のね、最優秀主演男優賞って、ひとつの極みに立ちますよね。たくさんの俳優さんたちの憧れにもなってくる中で。自覚とか、今後の抱負に、どう生きていくのかとか。影響があるのか。それはどうなんですか」。剛くん「そうですね。すごい、やっぱり、うれしいことなので。それをやっぱり励みに。次のステップに向かって頑張りたいなって気持ちは、やっぱありますかね」。吾妻アナ「でもなんか。その自由な感じ。ずーっと見続けたいですけど。草なぎさんの奔放さっていうかね。誰か相手がいると、ホントに。何て言うんですかね。安心してしゃべるっていうかね。ユースケ・サンタマリアさんとのね。絡みとか大好きなんですけど」。剛くん「ありがとうございます。『なぎスケ！』」。吾妻アナ「ホントに気を許してるっていうかね。疲れてるときは疲れてらっしゃるなっていうのわかるし。今日乗ってるなっていうのもわかるし。それも表現者としてありなのかなって思います」。剛くん「そういっていただけると。『なぎスケ！』は、ホントにゆるくやってて。”イヤなことはやらないよな、剛”って感じで、ユースケさんも、言ってくれるので。でもそうですね。みなさんに支えられて。今の僕があるのは、ホントに、今までで会ってきた人のおかげなので。なんか。こういう日が１日でも長く続けられるといいなと思っているので。そうですね。いいところはそのままで。成長するところは、伸ばしていかないと、誰かに怒られそうなので」。吾妻アナ「すごくね、”誰かに怒られる”って何回か聞きましたけど。自分に課してるところって。重い何かをご自身に課しているなって」。剛くん「そろそろね。誰かに怒られんじゃねぇかと思って。もっとまじめにやれよっていわれたりするのかなって思ったりね」。吾妻アナ「ご自身、マジメにやってますよね」。剛くん「いやぁ。どうなんでしょうね。なんか。ホント台本とか読まないんですよ。マジメじゃないじゃないですか、それって。でもなんか、読みすぎても動けなくなっちゃうんじゃないかなとか」。吾妻アナ「俳優さん、それぞれのアプローチの一つなんじゃないかなって」。剛くん「そうそう。それを、不真面目なのか。あいつはそれで一生懸命なのかって。取り方みんな違うから。たまに、”お前読んでねぇのか！”みたいな感じで言われそうだなとかあるので」。吾妻アナ「だからって一生懸命、読んで読んで詰め込んで、草なぎさんのらしさが消えたら、それまた本末転倒」。剛くん「そうですね。自分が今までいろんな経験から、自分にはこういうやり方があってんだなと思って。そうですね。変えられないでしょうね。たぶんね。でもなんか。たくさんの方にね、応援していただいて。やっぱりもっともっとみんな楽しんでいただきたいなとあるので。がんばっていきたいなって思いますね」。

　吾妻アナ「ホント。あっという間でしたけど。草なぎさんのね、楽しいお話が、リスナーにちゃんと届いているか」。剛くん「もう終わりですか！？５分ぐらいしかしゃべってないじゃないですか。ホント？」。吾妻アナ「もう終わりですよ」。剛くん「そうですか。吾妻さんが引き出し上手、聞き上手。引き出し上手なんじゃないですか」。吾妻アナ「めちゃめちゃうれしいですよ。一生の記念にします」。剛くん「たくさん、こんなに、あっという間で。僕の体感時間５分ぐらいですよ」。吾妻アナ「また是非ね、いらしてくださいよ。『らじるラボ』にも」。剛くん「いや。もう大丈夫です・・・うそうそ。下にいるんで」。吾妻アナ「もう大丈夫ですって、来ないってことですか。下にいるんでね」。剛くん「下で大河やってるんで」。吾妻アナ「ぜひまた遊びに来てください」。
　リスナーに向けてご挨拶。剛くん「今日はどうもありがとうございました。なんか、ふざけすぎて。今日は朝からですね。大河の撮影してて。いい具合にテンションがハイになってたのかもしれませんけど。なんか、こうやってね。みなさんのね。気持ちと僕の気持ちがね。キャッチボールできる場所がね、この『らじるラボ』ってことでね。今後ともね、『青天を衝け』の、とりあえずオンエアー中なので。ご覧いただけたらと思いますし。まこのラジオもゲストに呼んでください。すいませんね。いろいろ楽しんでしまいまして。応援の方、みなさん、僕もがんばりますんで、よろしくお願いします。ありがとうございました」。