| カニの大皿を前に，２人の男がカニを食べ続ける。その内の一人は満。フードファイトが復活？・・・しかし，先に食べ終わったのは如月。そこは，旅館の大広間。つくし園の子どもたちが，冴香の招待で旅行に来ているのだった。そこに，カニを運んできた仲居・ちひろが，大騒ぎをして転ぶ。「大丈夫カニ？」と冗談を言いながら拾っている満。ちひろを見つめながら「もろタイプ。結婚したい・・・」。そんな満を怖い目で見つめる麻奈美。必死でご機嫌を取る満。でも，どうしても許してもらえない。「やけ食いだ」とカニを食べると，いきなりむせてしまう。失敗する麻奈美。「カニの固いの飲んじゃっただけでした」と満。「心配した？」と聞く満に，「もう満さんの心配をするのをやめました」と麻奈美。無理して戦う満の姿を見ていたら，自分の方がボロボロになってしまうから，もう心配するのはやめた。「もう大丈夫ですよ。フードファイトは終わったんですから」と満。 列車の中。九太郎がどこかへ行ってしまい，探している内に予定した列車に乗り遅れてしまった。代わりに，臨時列車に乗ることに。九太郎は未だ見つからず。「女風呂でも覗いているんだろうけど」と満。冴香と２人になり，冴香が旅館の食事をほとんど食べなかったことを心配する満。冴香は何でもないと言うが・・・。次の目的地は京都。冴香が選んだのだが，その理由は「着けばわかる」と教えてくれない。その時，冴香の携帯がなった。謎の男からの電話。「お前にプレゼントを用意した・・・爆弾だ」。その男が言うとおり，この列車には他の乗客がいない。「犠牲になるのは子どもたちだけでいい」と男。冴香が「子どもたちが犠牲に？」と言う言葉に，満の顔が変わる。爆弾を介助するには「ゲームに勝つことだ」。そのゲームとは・・・「フードファイト」。ゲームに勝てなければ，爆弾が爆発する。冴香には心当たりがなかったが，もしかしたらフードファイトで損をした人が復讐を考えたのかも・・・。満は「次で降りよう」と，みんなを起こす。ところが次の駅が近づいても止まらない。子どもたちや園長にはばれないようにごまかしながらその場を取り繕う満。また電話が鳴った。「冗談やいたずらじゃないってわかってもらえたかな」。 今回のフードファイトのルールは・・・７号車から１号車まで７人の挑戦者が待ち受けている。勝利しなければ先に進めず，全員に勝たなければ爆弾は止まらない。もちろん，一人で７人と戦うのは無理。そこでハンデとして，各車両１人だけパートナーをつけることが許される。ただし，列車に乗っているのはつくし園の子どもたち，園長，かすみ，如月，冴香，満だけ。「オレ一人で戦う」と満「誰にも言うな。子どもたちに知れたらパニックになる。オレに任せろ」と。すると「水くさいじゃないか」と如月と裕太。如月は「７人のパートナーが必要だ。園長にも知らせよう」と言い出す。満が止めようとすると，園長が顔を出す。たまたま冴香に話をしようとやってきたのだった。園の子どもたちの一人が，お礼として冴香に絵を描いてあげたという。その絵を取りに行こうとして，間違えて７号車に入ってしまう。 ７号車。そこはフードファイト第１会場。園長は何も知らないまま，フードファイトがスタート。園長には夜食のプレゼントとごまかす。そこへ派手に転びながら現れたのは，あの旅館の仲居・ちひろ。変な電話に呼び出されて，フードファイトの手伝いをすることになったという。今回の戦いのメニューは「全国有名駅弁」。７号車のメニューは「峠のかまめし」。制限時間は，指定された駅を通過するまでの１０分間。かまめし食べるためだけにわざわざ出かけたことがあるという如月は「駅弁マニア」。今回の駅弁の解説も。挑戦者は，くたびれた感じの男性。３日間何も食べてないという男はひたすらかっこむ。何も知らない園長は「そんな食べ方良くない」と注意。「食べ物は感謝していただかないと。育てた方の愛情が詰まっています」と穏やかな口調で話す園長に，ペースを崩される男。園長は１つ食べると戻っていった。いよいよチャンプ・満の出番。「釜飯の由来を知っているか？」と言い出す男。この釜飯，益子焼きのセールスマンがどこへ行っても断られたが，最後なんとか引き取ってくれたのが弁当屋。しかし，その弁当屋も主人を亡くした後は苦しい状況だった。そんな中から一発逆転で生まれた。人間追いつめられると，とんでもない底力が出る。「私も事業を失敗して全財産，いや地位や名誉までも失った。ギリギリに追いつめられた人間なんだ。あんたなんかに負けるわけない」と男。ひたすら食べ続ける２人。駅を通過し，時間切れ。結果は７：９で満の勝ち。「どうしてそんなに食べられるんですか」という男に「あんたは全て失ったって言ったな。オレは物心ついたときから何も持っていなかった。でも園長が与えてくれたんだ，希望を。だからあんたに負けるわけない・・・オレの胃袋は宇宙だ。チャンプをなめんな」。 男は「こんな私にも希望がもてる日が来るんでしょうか」と。「あきらめたりしなければな」と満。男は，人間不信に陥っていたが「世の中そんな冷たい人ばかりじゃないですね」と１つの鍵を出す。それは６号車の鍵。この先，各車両とも錠がかかっている。挑戦者を倒さないと次の鍵がもらえないという。チャンプを励まし，去っていく男。「一緒に戦わせてください」とちひろが言い出す。「満さんを見ていて，自分で戦おうと思いました。みなさんと一緒に行動させてください」と。 今度はかすみが突然現れた。園長から夜食が食べられると言う話を聞いたという。如月は「かすみにも協力してもらおう」と６号車のドアを開ける。今度は「しゅうまい弁当」。挑戦者は，厳しい表情をした女性。何も知らないまま食べ始めるかすみ。かすみの握り箸を見て，怒り出す女。「何ですかその箸の持ち方は！気が散って食べられません！」。厳しい態度で箸の持ち方を指導し始める。その迫力に押され食べられなくなるかすみ。１つ食べ終わる前に逃げてしまった・・・。この時点で４：０。 チャンプが食べ始めると「きれいに食べるわね。きちんとしつけられたんでしょうね。でも私が姑からうけたしつけに比べたら・・・」と話し始める女。女の嫁ぎ先は老舗の中華料理屋。姑のしつけが厳しく，そんな中で味を感じなくなっていった。憎しみの中での食事。「憎しみが私の食欲。本当の力見せてあげる」と，女はいつの間にか白衣に白い三角巾姿に変身。憎しみで食べる女に「ちっともうまそうじゃないな」と満。女は「味なんか感じない。それに冷めているじゃない」。「ここの焼売は冷めてもいけているんだ」と満。わざわざ職人を呼び寄せ，車内でも食べやすいように，冷めてもおいしいように努力を重ね，試行錯誤の上に生み出された傑作。「作った人の気持ちが込められたこの味がわからないあんたに，この焼売を食べる資格はない」。女は，１つじっくり食べてみる。すると表情が変わった。憎しみから安堵の顔へ。そして時間切れ。結果は７：８で満の勝利。満「あんたはしつけの意味を間違えている。『躾』という字は身を美しくすると書くんだ。憎しみで食っているあんたにオレが倒されるわけがない・・オレの胃袋は宇宙だ。食事は美しく，楽しく食べろ」。すると女は「突然味感じた。こんなに美味しい物だったのね。食事を，生きることを楽しむのを忘れてた。あなたのおかげで変われそう。躾の意味教えていただいたわ」と。 携帯がなる。「頼りないパートナーでよく勝てたな。お前の胃がどこまで持つか楽しみだな」と謎の男。満は謎の男がパートナーのことを知っていたのに疑問を持つ。隠しカメラか盗聴器があるはずだとみんなで探すことに。そして次のパートナーは・・裕太。「満兄ちゃん休ませてやるよ」と意気込んでいる。冴香は「隠していたことがあるの。きっと喜ぶようなプレゼントを用意してある。だから絶対に勝って」と励ます。 ５号車。「キティーちゃん弁当」。挑戦者は女子高生。満はちひろにも盗聴器探しを頼む。渋々探しに行くちひろ。女子高生は，食べながらも携帯で話を続ける。最初の電話の相手は「たくや」。「ごろうにも食べさせたい」と話しながらもペースは速い。電話の相手も今度は「まさひろ」に。満はあることに気づく「ずいぶん性能がいいんだな。トンネルの中でも聞こえるんだ。まさひろの声。今度は誰にかけるんだ？しんごか？」。そう列車はトンネルの中だった・・・。そのころ，子どもたちが眠る車両から爆弾らしき物が見つかる。麻奈美も起きてきた。とりあえず，導火線を切ってみようとふたを開ける・・・それはびっくり箱だった。「探してもむだだ。爆弾は１号車にある」とメモが。 女子高生は「寂しい女は太るって知っている？」と。彼女はクラスでいじめをうけている。携帯を買っても誰からもかかってこない。「寂しい女は食うしかない」。食べてもストレスではいてしまう。その繰り返しで胃が巨大化してしまった。裕太の限界が近かった。満を休ませるため無理をしようとするが，満がやめさせる。「あんたは友達が居るからいいよね。私はひとりぼっちなんだ。寂しい女はイクラでも食えるんだ」と女子高生。満と女子高生の対決が始まる。満も苦しそうに一旦手が止まるが，裕太の姿を見て食べ続ける。時間が来て，結果は９：１０で満の勝利。満「人間所詮一人だ。寂しさを受け止めて初めて人を愛することができるんだ・・オレの胃袋は宇宙だ。車内ではマナーを守れ」。女子高生は涙を流しながら「中学生の時，一人だけホントに優しくしてくれた男の子がいたんだよね。電話してみようかな」。「そいつの名前知っている・・つよしって言うんだろう」と満。麻奈美が満の元にやってくる。「どうしてまた戦うの？！」。すると「次はオレが戦う」と意気込む如月。 ４号車。そこに待ち受けている挑戦者は，腹話術の男。メニューは「おでん弁当」。人間が食べられないようなものすごい熱さになっていた。携帯に謎の男から連絡が入る「忠告を無視したからだ」と。満は「トンネル通過中」ととぼけてみる。「うそだよ。本当だったら話せないだろう。さっきの女子高生みたいに」と満が言うと，謎の男は何も分からない様子。そんな熱いおでんも挑戦者は黙って食べ続ける。その時満が苦しがる。「休んでいるだけだ」と言うが・・・。何とか食べ始めた如月だが，１つ食べ終わったところで腹痛を訴える。「カニを食べ過ぎたみたいだ」。結局５：１で劣勢のまま満の登場。かなりの熱さに差が縮まらない。すると麻奈美が駆け込んできて，一緒に「フーフー」し始める。一方挑戦者の方は人形が励ましている。「オレはたった一人の友達なんだ」。人形と挑戦者は子どもの頃から一緒だった。そのころは普通の人形だった。挑戦者は，子どもの時脳の延髄の血管が詰まる病気になり，温度感覚をなくしていた。それをきっかけに，感情を，そして言葉も失ってしまった。人形は心の声で話しかけ続けた。そして人形が挑戦者の声の代わりになった。「最高の友達になった」。倒れる挑戦者。「オレが食う」と食べ始める人形。他のみんなは「インチキだ」と言うが，満は「インチキじゃない。これは腹話術じゃない。人形がしゃべっているとき，こいつは口を動かして食べていたろう？こいつら２人で一人なんだ」。「オレたちのことわかってくれたのあんたが初めてだ。でも，オレが守る！」と人形。満は「オレが守る，か。もう大丈夫」と，今度は一人で猛然と食べ始める。結果は，１５：１６で満の勝利。「普通の人間には食べられない熱さだったのに」と人形が不思議がると「オレにもあるんだ。どんなことをしても守りたい物が・・オレの胃袋は宇宙だ」と言って立ち上がり，歩き出すと・・倒れ込んでしまう満。 如月は「限界だ。３回戦以上のファイトはチャンプも経験がない」。すると麻奈美が「私が食べます」と３号車へ向かう。ここのメニューは「天ざるそば」。挑戦者は落語家。男は食べている途中で落語を始める。「ときそば」。話し終わって麻奈美を見ると・・全く聞いていない。自分のペースで食べ続けていた。仕方なく食べ始める男だったが・・・途中で停電になってしまう。それでもファイトは続く。時間切れと同時に電気が戻る。麻奈美の食べた数は「１２」。男は１つずつ数えていくと，途中で時間を聞き・・「ときそば」そのまま数をごまかしていた。如月がそれを見抜き，さらに食べずに袖に隠したそばも見つかる。満が「この試合無効だ」と言うと，麻奈美が「その必要がない」と床に落としてしまったカラの弁当箱を出す。そう生にが食べたのは「１３」。完全勝利。「私の胃袋はメルヘンよ。妖精たちが助けてくれたの・・意味はないけど，かわいくきめたかったの」と麻奈美。 ２号車を開けようとする冴香を満が止める。「私が食べる」という冴香。しかし満は「お前は無理だ！親父から聞いた」。冴香は小さい頃胃潰瘍になり胃を全摘するほどの手術を受けていた。そして今「会長になったストレスで悪化しているんじゃないか？オレが食う」と満。みんなが「挑戦者がいない」と言うが，満は「もう来ている」。そう今度の挑戦者はちひろ。対戦についていろいろ知っていた謎の男が，唯一トンネルのことは知らなかった。それはちひろがいなかった時。盗聴器はちひろが持っていた。そして派手に登場するパフォーマンスは，準備ができた合図。それに「今回の計画は君無しでは成立しなかった」。満たちは予定した列車に乗り遅れたが，ちゃんと計画通り犯行が行われた。ということは，満たちの行動がちゃんとわかっていた人間・・ちひろの協力がないとできなかった。「私もうすぐ死ぬの。脳に悪性の腫瘍がある。死ぬことをおそれない人間は怖いわよ」とちひろ。メニューは「鯖の姿すし」。満は苦痛に顔をゆがめ，食べるペースも遅い。冴香は「チャンプ，私との約束忘れたの？勝って！プレゼント受け取ってよ。亜棚には家族がいたの。血を分けた妹が」。宮園は，探偵を使って満のことを調べていた。その書類が出てきたという。満の母親は，つくし園に預けた後事故で亡くなっているが，その前に女の子を産んでいた。その子が京都にいる。「全てを犠牲にして戦ってきたあなたには幸せになる権利がある。私にはその義務がある」。この言葉にスピードが上がる満。必死で食べ続ける。 ちひろは「あんたのせいで，どれだけ多くの人が不幸になっているか。父もその一人。全財産なくして惨めな死に方だった。汚い八百長って知らずに」。ちひろは，お世話になった医師に全部聞いたと。その医師もだまされた一人だという。フードファイトは，必ずチャンプが活用に仕組まれたデキレース。「死んだ父と優しくしてくれた先生のために復讐を果たす」と食べ続けるちひろ。「本当に脳腫瘍なのか？」と満。如月も疑問を持っていた。症状を聞くとただの頭痛とめまい。本当に脳腫瘍だったら「激しい頭痛と食欲減退」という症状のはず。ちひろは証拠のＭＲＩ写真を見せるが，それは男性の脳。ちひろではない。「利用されたんだ」と満。冴香は「私もお金が全てだと思っていた。でも今はもっと大事なものがあると知っている。それを教えてくれたのは，亡くなった宮園とチャンプ。あなたは必死で食べ続けるチャンプを側で見ていて，それでも疑うの？」と。ちひろはだまされていたことに気づく。「でも１ついいことがある。君は死なない」と満。自分がしたことの重大さに気づき「食べてください」と自分は食べずに励ますちひろ。必死で食べ続ける満。でも，残り米粒一つがどうしても入らない。時間がなくなってきた。そこへ九太郎が戻ってきた。そしてその米粒を平らげ・・・８：９で満の勝利。「お前は最高のペットだよ」と満。「お前がペットだ」と九太郎。 満は限界だった。でも他に戦う人はいない。「これ以上，苦しむ姿見たくない」という麻奈美に，満は「今夢を見たんだ」。光の中，妹の姿が見えた。手を伸ばすが後１歩で届かない。どんどん遠ざかっていく妹。名前を呼ぼうにも名前すら知らなかった。もたもたしている内に妹は消えてしまった。「妹に会えないのかも知れない。こんなオレでも兄貴って名乗る資格あるのかな。こんなオレでも妹は会いたいと思ってくれるのかな」。「こんな素敵なお兄さんがいたら誇りに思います」と麻奈美。満は「ありがとう。力を貸してくれ。オレ苦しいんだ・・今までで一番苦しい・・だけど負けるわけにはいかない。だからオレを見ていてくれ。目を逸らさないでくれ」。「私も満さんと戦う」と麻奈美。みんなも一緒似戦うと。苦しみながらラストステージに向かう満。冴香は「私は残る。あなたを信じている」と満を見送った。 １号車。黒幕の男が待っていた。この男がちひろを騙した医師。「彼女はおもしろかった」と，ちひろに死の宣告をしたことを楽しんでいた。ここでのメニューは「肉めし」。満が負けたら，その１分後には爆破が起こる。悠々と食べ続ける男。なかなか進まない満。男の胃は大きいだけではなく，胃壁が人の２倍，胃酸も並の強さではなくph1.0。「生まれついてのフードファイター」と如月。裕太が「満兄ちゃんはずっと食べ続けたんだ！」と言うと，「私も食べた，チャンプと同じ量」とカラの弁当の山を見せる男。ちひろから連絡を受けて同じ数だけ，連絡がなかったときは予想して食べた。今までで最強の敵・・・。食べられなくなる満を見て「あっけないね。乗客全員の命が君の胃袋のかかっているのに」と男は，折り紙の人形を取り出した。それはつくし園の子が，一人旅では寂しいだろうからとホームでこの男にあげた物。「バカな子どもだよ。自分の命を私に握られているとも知らずに」。「お前は異常だ」と満。でも男は「君もスリルを味わっているだろう？自分の選択で，２０人もの命を消すことができる。他人を支配する快感だ。あの子はどんな気持ちでいぬんだろうね・・まっいいか。どうせ身よりのない子どもだ」。この言葉に怒った満「オレは今まで挑戦者のことを一度もにくいと思ったことはない。戦う宿命を持った好敵手だと思った。だけど，お前だけは憎い！お前はただ自分が楽しむだけのために，子どもたちを犠牲にしようとしている。オレはお前を許さない。お前には絶対負けない」。力強く言い放ち，猛然と食べ始める。怒りのために，満腹感を感じなくなった。でも，いくら食べ続けても差がいっこうに縮まらない。男はなぜか涙を流しながら食べていた。「そんなものなのか!?チャンプの実力は。本当に死ぬ気で戦っているのか！もっと食えるはずだ！」。必死の満は，手で押し込むように食べ続ける。 時間になり，倒れ込む満。結果は・・・１５：１０で謎の男の圧倒的な勝利だった。さらに男は「ダメだよ，残しちゃ」と無理矢理満の口の中に残りを押し込む。麻奈美が駆け込み止めに入る。「彼にはがっかりだ」。すると爆発までのカウントダウンが始まる。もう何もできない・・ところが，爆発は起こらず列車は走り続けている。「罪のない子どもたちを犠牲にする気持ちは最初からなかった」と男。「君は怒りで食べていたが，私は哀しみで食べていた。怒りはやがて収まる。私の哀しみは永遠に癒されないまま。だから私に負けたんだ」。そして「京都についても妹には会えない。私が預かっている。１つ教えてあげよう・・妹は君より食うぞ。妹に会いたければ，実力を付けるんだ。その時まで爆弾はそのまま」。ここで爆弾の在処が明らかにされる。この男が指さしたのは・・・満の胃袋。カニの固い部分を飲み込んだと思ったのが，実は爆弾だった。列車が止まり，立ち去ろうとする男が「きめゼリフがいるんだったな・・私の胃袋は，大宇宙だ」。男は立ち去り，満は倒れ込む・・・。 とある屋台街。若い女性がカラになった大量のお皿・容器を前にしている。あの謎の男がやってきて「またか。屋台で５０万も食べるとは。お前の腸は超いけてる」。 満は意識を失いながらも「オレの妹・・・」とうわごとを言っていた・・・ |